今朝の『東京新聞』一面に大きく報じられたのは,特定秘密保護法案に関する福島での公聴会だった。そこでは,自民党が推薦した委員もふくめて全員が慎重審議を求め,そのうちの多くの委員は反対の意志を表明した,という。これが国民の意志だと受け止めたい。
にもかかわらず(あるいは,これに危機感をつのらせたのか),政府自民党は今日の午前の衆院国家安全保障特別委員会でこの法案の強行採決を実施,午後の衆院本会議に持ち込んだという報道がネットで飛び交っている。
強行採決の現場にいたジャーナリスト・玉木雄一郎氏はつぎのように書いている(11月26日13時57分配信)。
「あまりにひどい対応に唖然とした。安倍総理の退席に合わせてNHKのTV中継も終わって強行採決のシーンは放映されませんでした。こうした対応もふくめ,こんご,国民の知る権利や我が国の民主主義にとって大きな禍根を残す法案になることを強く懸念します。」
かくして,強行突破のシーンは国民の眼にふれることもなく,質疑だけが垂れ流されることになる。そして,さも,充分に質疑がなされたかのように演出をして。そこに,NHKが加担する。この法案が通過してしまえば,NHKは間違いなく政府御用達の「特定放送局」となる。いや,その前からリハーサルまでやっている。やはり,受信料は拒否しよう。
このままいけば,衆院本会議でも強行採決が行われ,参議院へとまわされることになる。絶対多数を確保してしまった政府自民党のやりたい放題である。しかも,そのやりたい放題の自民党に公明党,維新の会,みんなの党が追随していく,この姿が情けない。
こんな重要な法案をたった一回の公聴会にかけただけで,しかも,その翌日には強行採決に突入するという,責任ある政治家とはとても考えられない行動を平気でとる。すでに,特定秘密保護法案を「廃案」にすべきだとする署名運動が広く展開されており,各種の団体がとりまとめて衆院議長宛てに提出されているのに,一顧だにしようともしない,この横暴ぶり。新聞各社も,こんどばかりは,圧倒的多数の国民がこの法案に不安を示し,そのうちの多くが,はっきりと反対の意志を表明している,と報じているというのに。
こういう国民の意志を無視して,政党の党利党略に邁進する野党の情けなさ。いまこそ国民の声に耳を傾けて,その意志を代弁する政党が現れるべきなのに・・・・。そういう政党が存在しないということが,いまの日本の悲劇だ。
このさきのことは,また,機会をあらためて書いてみたいと思う。重要な問題なので。
とにかく,もっとも危惧していたことが,それも予想どおりに「強行突破」という数の暴力のもとで,繰り広げられた。これからさきも,超重要法案が目白押しであるが,つぎからつぎへと「強行突破」してゆくのだろう。「強い日本を取り戻す」どころか,日本を「地獄の底」に叩きつけるような法案ばかりではないか。安倍総理のいう「強い日本」とは「強い国家」,すなわち,「独裁国家」のことらしい。
だから,まずは,戦前の「治安維持法」にも匹敵する「特定秘密保護法」をとおしておいて,それからあとはやりたい放題へ。しばらくの間,強行突破で頑張れば,それが日常化して,多くの国民は,それが当たり前と思うようになる。そうすれば,いつしか,おとなしく「隷従」するようになる。そのうちに,黙っていても,いや,圧政をつづければつづけるほど,権力にすり寄ってくる輩が増えてくる。「自発的隷従」(エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ)の実現である。
もう,すでに,公明党も維新の会もみんなの党も,みごとなまでの「自発的隷従」になりさがってしまっているではないか。いちはやく「思考停止」してしまった政治家集団から,「自発的隷従」がはじまる。しかも,本人たちはなにも気づかずに・・・。
こうして,ますます安倍・ヒトラーの実現が現実味を帯びてくる。あなおそろしや,アナオソロシヤ,anaosorosiya.
〔追記〕
強行採決の様子は,インターネット上で流れています。
その陳腐な光景をしかとご確認ください。
わたしたちは,こんな人たちを選んでしまったのです。
あなおそろしや。
にもかかわらず(あるいは,これに危機感をつのらせたのか),政府自民党は今日の午前の衆院国家安全保障特別委員会でこの法案の強行採決を実施,午後の衆院本会議に持ち込んだという報道がネットで飛び交っている。
強行採決の現場にいたジャーナリスト・玉木雄一郎氏はつぎのように書いている(11月26日13時57分配信)。
「あまりにひどい対応に唖然とした。安倍総理の退席に合わせてNHKのTV中継も終わって強行採決のシーンは放映されませんでした。こうした対応もふくめ,こんご,国民の知る権利や我が国の民主主義にとって大きな禍根を残す法案になることを強く懸念します。」
かくして,強行突破のシーンは国民の眼にふれることもなく,質疑だけが垂れ流されることになる。そして,さも,充分に質疑がなされたかのように演出をして。そこに,NHKが加担する。この法案が通過してしまえば,NHKは間違いなく政府御用達の「特定放送局」となる。いや,その前からリハーサルまでやっている。やはり,受信料は拒否しよう。
このままいけば,衆院本会議でも強行採決が行われ,参議院へとまわされることになる。絶対多数を確保してしまった政府自民党のやりたい放題である。しかも,そのやりたい放題の自民党に公明党,維新の会,みんなの党が追随していく,この姿が情けない。
こんな重要な法案をたった一回の公聴会にかけただけで,しかも,その翌日には強行採決に突入するという,責任ある政治家とはとても考えられない行動を平気でとる。すでに,特定秘密保護法案を「廃案」にすべきだとする署名運動が広く展開されており,各種の団体がとりまとめて衆院議長宛てに提出されているのに,一顧だにしようともしない,この横暴ぶり。新聞各社も,こんどばかりは,圧倒的多数の国民がこの法案に不安を示し,そのうちの多くが,はっきりと反対の意志を表明している,と報じているというのに。
こういう国民の意志を無視して,政党の党利党略に邁進する野党の情けなさ。いまこそ国民の声に耳を傾けて,その意志を代弁する政党が現れるべきなのに・・・・。そういう政党が存在しないということが,いまの日本の悲劇だ。
このさきのことは,また,機会をあらためて書いてみたいと思う。重要な問題なので。
とにかく,もっとも危惧していたことが,それも予想どおりに「強行突破」という数の暴力のもとで,繰り広げられた。これからさきも,超重要法案が目白押しであるが,つぎからつぎへと「強行突破」してゆくのだろう。「強い日本を取り戻す」どころか,日本を「地獄の底」に叩きつけるような法案ばかりではないか。安倍総理のいう「強い日本」とは「強い国家」,すなわち,「独裁国家」のことらしい。
だから,まずは,戦前の「治安維持法」にも匹敵する「特定秘密保護法」をとおしておいて,それからあとはやりたい放題へ。しばらくの間,強行突破で頑張れば,それが日常化して,多くの国民は,それが当たり前と思うようになる。そうすれば,いつしか,おとなしく「隷従」するようになる。そのうちに,黙っていても,いや,圧政をつづければつづけるほど,権力にすり寄ってくる輩が増えてくる。「自発的隷従」(エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ)の実現である。
もう,すでに,公明党も維新の会もみんなの党も,みごとなまでの「自発的隷従」になりさがってしまっているではないか。いちはやく「思考停止」してしまった政治家集団から,「自発的隷従」がはじまる。しかも,本人たちはなにも気づかずに・・・。
こうして,ますます安倍・ヒトラーの実現が現実味を帯びてくる。あなおそろしや,アナオソロシヤ,anaosorosiya.
〔追記〕
強行採決の様子は,インターネット上で流れています。
その陳腐な光景をしかとご確認ください。
わたしたちは,こんな人たちを選んでしまったのです。
あなおそろしや。
0 件のコメント:
コメントを投稿