共同通信が配信した情報によれば(11月25日13時22分),東京都知事(67)が徳州会グループから五千万円を受けとっていた問題に対し,市民団体「市民連帯の会」(代表・三井環元大阪高検公安部長)が猪瀬知事と徳田虎雄・前徳州会理事長(76),徳田毅衆院議員(42)に対する告発状を東京地検特捜部に送付したことが,25日,分かったという。告発状の容疑は,公職選挙法違反(虚偽記載など)。
告発状によると,虎雄氏と毅氏は共謀し,昨年11月19日ごろ,議員会館で都知事選に立候補予定の猪瀬氏に五千万円を渡し,猪瀬氏は選挙運動費用収支報告書に記載しなかったとしている。
さて,この告発状を受けた東京地検特捜部がどのように判断し,動き始めるのか,いよいよ本格的な検証がはじまる。
他方,時事通信の配信した情報によれば(11月24日22時16分),猪瀬知事と徳田虎雄前理事長(76)の面会を仲介したのは政治団体「一水会」の木村三浩代表(57)だという。木村氏は,24日(日),取材に応じてつぎのように語った。
猪瀬直樹氏と徳田虎雄氏の両者を引き合わせたのは「一水会」代表の木村氏だった。木村氏はこの両者と顔見知りだったので,猪瀬氏に徳田氏に会って挨拶したらと持ちかけた。そこで,入院している鎌倉の病院へ2人で行き,「選挙に出馬するのでよろしく」と猪瀬氏は挨拶をした。そこには徳田氏の妻も同席したという。金額のことについては,あとで木村氏が電話で徳田毅氏に「一億円くらい」という金額を提示したかもしれない。それを受けて毅氏と虎雄氏が相談して,ひとまず「五千万円」を渡すことになったらしい。猪瀬氏が一億円を要求したとする報道については「ありえない」と木村氏は語った,と。
まあ,いずれにしても「一水会」代表の木村氏が金銭の授受の仲介役をつとめたことが明らかになった。問題は,この金が猪瀬氏の単なる個人的な「借り入れ」ではないことは明らかであること,そして,なによりも選挙運動費用収支報告書に記載されていなかったということ,この2点が明らかになったことだ。この2点がこれからの大きな争点となってくることは間違いない。
いずれにしても,マフィアにも等しい驚くべきことが選挙の裏側では展開していたのだ,ということが表出してしまった以上,その結末を一刻も早くはっきりさせるべきだ。一番早いのは,猪瀬氏が辞任することである。白黒を争うのはそれからでもいい。
そうしないと東京五輪が危なくなってくる。なにより,国際社会に対する信用問題がある。加えて,新国立競技場をめぐる諸問題のリーダーシップもとれなくなる。ただでさえ,都庁内での職員の都知事に対する評判はすこぶる悪い,と聞いている。あからさまに五輪を拒否する都庁幹部も少なくないとも聞く。そこにもってきて,この不祥事の発覚である。もはや,なにをかいわんや,である。
まずは,これからの推移を注意深く追っていくことにしたい。とりあえず,都知事に対する告発状の提出と「一水会」代表の仲介という大きなトピックスが浮かび上がってきたことを,わたしたちは銘記しておこう。
とりあえず,情報の提供まで。
告発状によると,虎雄氏と毅氏は共謀し,昨年11月19日ごろ,議員会館で都知事選に立候補予定の猪瀬氏に五千万円を渡し,猪瀬氏は選挙運動費用収支報告書に記載しなかったとしている。
さて,この告発状を受けた東京地検特捜部がどのように判断し,動き始めるのか,いよいよ本格的な検証がはじまる。
他方,時事通信の配信した情報によれば(11月24日22時16分),猪瀬知事と徳田虎雄前理事長(76)の面会を仲介したのは政治団体「一水会」の木村三浩代表(57)だという。木村氏は,24日(日),取材に応じてつぎのように語った。
猪瀬直樹氏と徳田虎雄氏の両者を引き合わせたのは「一水会」代表の木村氏だった。木村氏はこの両者と顔見知りだったので,猪瀬氏に徳田氏に会って挨拶したらと持ちかけた。そこで,入院している鎌倉の病院へ2人で行き,「選挙に出馬するのでよろしく」と猪瀬氏は挨拶をした。そこには徳田氏の妻も同席したという。金額のことについては,あとで木村氏が電話で徳田毅氏に「一億円くらい」という金額を提示したかもしれない。それを受けて毅氏と虎雄氏が相談して,ひとまず「五千万円」を渡すことになったらしい。猪瀬氏が一億円を要求したとする報道については「ありえない」と木村氏は語った,と。
まあ,いずれにしても「一水会」代表の木村氏が金銭の授受の仲介役をつとめたことが明らかになった。問題は,この金が猪瀬氏の単なる個人的な「借り入れ」ではないことは明らかであること,そして,なによりも選挙運動費用収支報告書に記載されていなかったということ,この2点が明らかになったことだ。この2点がこれからの大きな争点となってくることは間違いない。
いずれにしても,マフィアにも等しい驚くべきことが選挙の裏側では展開していたのだ,ということが表出してしまった以上,その結末を一刻も早くはっきりさせるべきだ。一番早いのは,猪瀬氏が辞任することである。白黒を争うのはそれからでもいい。
そうしないと東京五輪が危なくなってくる。なにより,国際社会に対する信用問題がある。加えて,新国立競技場をめぐる諸問題のリーダーシップもとれなくなる。ただでさえ,都庁内での職員の都知事に対する評判はすこぶる悪い,と聞いている。あからさまに五輪を拒否する都庁幹部も少なくないとも聞く。そこにもってきて,この不祥事の発覚である。もはや,なにをかいわんや,である。
まずは,これからの推移を注意深く追っていくことにしたい。とりあえず,都知事に対する告発状の提出と「一水会」代表の仲介という大きなトピックスが浮かび上がってきたことを,わたしたちは銘記しておこう。
とりあえず,情報の提供まで。
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