2014年10月9日木曜日

今日は朝から憂鬱。「日米防衛協力指針」再改定,中間報告を読んで。ショック!

 ほんとうに,いまの政権はどこまで狂ってしまったのか,もはや開いた口がふさがりません。しかも,この政権に真っ向から対抗する力のある政党もない,という悲劇。少なくとも,わたしたちの代弁者が不在という政治の貧困。もはや,夢も希望もなくなってしまいました。わたしのような老人ですら,これほどの絶望感に襲われるのですから,未来ある若者たちにとってはもっともっと大きな衝撃を与えているに違いない,と思います。

 こうした政権の「暴走」「妄想」が,つぎつぎに具体化するにつれ,世の中に絶望し,距離をおく若者たちが増大していき,自暴自棄的な行動に走らせたり,「イスラム国」支援に走らせる,最大の「はずみ車」になっている,ということを政治家は重く受け止めるべきでしょう。しかし,圧倒的多数の議員たちが,急速に右傾化する政権に巻き込まれ,そこでの安心立命の場を確保することにやっきになっている,というのが現状のようです。

 今朝の大手新聞はそろって「防衛協力指針」再改定を一面トップであつかっています(コンビニで確認)。しかも,読売は想定どおり,これを擁護する立場をとっています。これは「誤報」よりも,はるかに質(たち)が悪い,というべきでしょう。いわゆる,典型的な確信犯です。それでも「言論の自由」を楯にして,言いたい放題です。こうしたメディアの姿勢も憂鬱の原因のひとつです。

 東京新聞一面トップの記事(関連記事は2,3,5,6面でも取り扱っています)をアップしておきますので,とくとご覧ください。

 
 
 
 
最大の憂鬱は,閣議決定しただけの「集団的自衛権」の行使・容認を前提に,さも当たり前であるかのようにして,日米両政府が「自衛隊と米軍の役割分担を定めた日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定に向けた中間報告をまとめた」ことにあります。もっとも酷いと感じたのは与党合意もなしに独走したこと,そして,国会での法整備もなしに見込み発車をしたこと,圧倒的多数の国民が反対しているパブリック・コミットメントをも無視したこと,つまりは民主主義を否定する行動に打ってでたこと,にあります。すべては憲法を無視し,立憲民主主義を否定する,言語道断の「暴挙」にあります。

 こんなことがまかり通る日本国に,もはや未来はありません。新たなもうひとつの「破局」(カタストロフィ)が忽然とその剥き出しの姿を現し,目の前につきつけられたも同然です。若者たちならずとも,夢も希望もない,日本国のこの現実は,もはや目も当てられない惨状というべきでしょう。

 そんな中にあって,若い学生さんたちが「集団的自衛権」などを軸にした反対運動を展開するグループがあちこちに立ち上がりつつある,といいます。こうした活動が新たに誕生していることを,ほとんどのメディアが無視していますので,わたしは知りませんでした。しかし,ネットで検索をかけてみると,小さなグループのようですが,あちこちでさまざまな運動が展開していることがわかります。ようやく,こうした学生さんたちが現れ,研究会や集会をもち,街頭のデモにも繰り出すようになってきたようです。唯一の希望の光です。なかには,研究の成果をプロモーション・ビデオにまとめて,ネット上に流していることもわかります。しかも,そのビデオはなかなかの秀作です。ぜひ,検索をしてみてください。

 ところで,明日はどんなニュースが流れるのでしょうか。
 2014年10月10日という日がビッグなメモリアル・デーになりますように。

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