安倍の,安倍による,安倍のための選挙。
政権党が露骨に大手マスコミに圧力をかけた。「中立・公正」という名の暴力装置。文書まで送りつけて。この圧力そのものが「中立・公正」を欠いている。レッドカードにも等しい。即刻,退場を命ずべし。
にもかかわらず,それを大手マスコミがこぞって支えた。世論調査という名の世論「操作」によって。NHKはその先陣を切った。もはや,政権党御用達の放送局以外のなにものでもない,そういう事実をつくってしまった。受信料を返せ。
あとは,みんな「右へならへ」。そう,「右」へならへ。
ジャーナリズムの完全なる「死」。
多くの国民は絶望し,投票所に行くことを諦めてしまった。
そう,情熱を失ってしまったのだ。あまりの馬鹿馬鹿しさに。
その結果,全国民の二人に一人は,選挙を放棄した。
選挙に無関心派も,どうでもいいと思った人たちも,腹を立ててカンカンに怒って選挙を放棄した人たちも,選挙そのものを否定したことに変わりはない。
つまり,約半数の国民が,選挙そのものにたいして「NO」をつきつけたのだ。
こんなことは戦後初のできごとだ。
政治への失望。
これこそがこんどの選挙が露わにした最大のポイントだ。
政治への失望。無力感。このことの意味を政権党はしっかりと考えるべきではないか。
アベ君は「国民は自衛権を支持してくれた」とのたまった。ならば,沖縄の「民意」(辺野古移設反対)も重く受け止めるべし。こちは無視しておいて,都合のいい「民意」だけを受け止める。それでは,まるで,子どもの遊びではないか。
大手マスコミのほとんどが「自民党圧勝」を伝えている。スポーツと同じ感覚で,勝った,負けた,と騒ぎ立てる。結果しかみてはいない。重要なのはそのプロセスであり,その内実だ。いかにして勝ったのか,いかにして負けたのか,その理由を明らかにすることだ。それがジャーナリズムの仕事だ。その一番大事なことを忘れている。あるいは,放棄している。
じつは,自民党は圧勝ではなかった,とわたしは受け止めている。12年の選挙にくらべたら,議席数も得票率も減っている。しかも,公明党との選挙協力によって,大いに助けられた結果がこれだ。それに引き換え,共産党は大躍進だ。反自民党の行き場を失った票が流れたと言ってよい。これぞ,国民の強い意思表示だ。沖縄県では,共産党候補が自民党候補を破って当選した。ここに働いた沖縄1区の人びとの意思をこそ注目すべし。
数字を少しだけ確認しておこう。
まずは,投票率。52,66%。戦後最低の投票率。約半分が棄権。
自民党の得票率は25%。獲得した議席は75%。小選挙区制の矛盾点が露出。四分の一の得票率で四分の三の議席を獲得。自民党が得た票を,全有権者数との割合で計算してみると,たった17%。全有権者の五分の一にもはるかに満たない得票にもかかわらず,絶対安定多数(独裁に道を開く条件)の議席を確保した。こうなると,あとは,やりたい放題となる。
実質的には,こんな数字にもかかわらず,アベ君は憲法改正を目指すと公言。やれるものならやってみろ,と声を大にして言いたい。こうなったら,最後の砦である国民投票でブロックするところに活路を見出す以外にない。
いよいよ,明日からでも早速に,憲法改悪反対のための,小さくてもいい,身近な組織を構築することからはじめよう。そして,やがては「オール日本」を組織する運動に拡大していこう。まずは,少しずつ輪を広げ,やがては大きな国民運動にまで立ち上げていくことが不可欠だ。「オール沖縄」をお手本にして。
そして,そのためには,みんなが覚醒すること。いつまでも「茹でカエル」のままぼんやりと夢をみている場合ではない。そういう危機意識を共有することのできる運動体を組織し,地道な運動を展開すること。沖縄県民を見習いつつ。
こういうことを語りはじめると際限がなくなってくる。このあとの話はまた,別稿で書くことにしよう。今日のところはここまでとする。閑話休題。
政権党が露骨に大手マスコミに圧力をかけた。「中立・公正」という名の暴力装置。文書まで送りつけて。この圧力そのものが「中立・公正」を欠いている。レッドカードにも等しい。即刻,退場を命ずべし。
にもかかわらず,それを大手マスコミがこぞって支えた。世論調査という名の世論「操作」によって。NHKはその先陣を切った。もはや,政権党御用達の放送局以外のなにものでもない,そういう事実をつくってしまった。受信料を返せ。
あとは,みんな「右へならへ」。そう,「右」へならへ。
ジャーナリズムの完全なる「死」。
多くの国民は絶望し,投票所に行くことを諦めてしまった。
そう,情熱を失ってしまったのだ。あまりの馬鹿馬鹿しさに。
その結果,全国民の二人に一人は,選挙を放棄した。
選挙に無関心派も,どうでもいいと思った人たちも,腹を立ててカンカンに怒って選挙を放棄した人たちも,選挙そのものを否定したことに変わりはない。
つまり,約半数の国民が,選挙そのものにたいして「NO」をつきつけたのだ。
こんなことは戦後初のできごとだ。
政治への失望。
これこそがこんどの選挙が露わにした最大のポイントだ。
政治への失望。無力感。このことの意味を政権党はしっかりと考えるべきではないか。
アベ君は「国民は自衛権を支持してくれた」とのたまった。ならば,沖縄の「民意」(辺野古移設反対)も重く受け止めるべし。こちは無視しておいて,都合のいい「民意」だけを受け止める。それでは,まるで,子どもの遊びではないか。
大手マスコミのほとんどが「自民党圧勝」を伝えている。スポーツと同じ感覚で,勝った,負けた,と騒ぎ立てる。結果しかみてはいない。重要なのはそのプロセスであり,その内実だ。いかにして勝ったのか,いかにして負けたのか,その理由を明らかにすることだ。それがジャーナリズムの仕事だ。その一番大事なことを忘れている。あるいは,放棄している。
じつは,自民党は圧勝ではなかった,とわたしは受け止めている。12年の選挙にくらべたら,議席数も得票率も減っている。しかも,公明党との選挙協力によって,大いに助けられた結果がこれだ。それに引き換え,共産党は大躍進だ。反自民党の行き場を失った票が流れたと言ってよい。これぞ,国民の強い意思表示だ。沖縄県では,共産党候補が自民党候補を破って当選した。ここに働いた沖縄1区の人びとの意思をこそ注目すべし。
数字を少しだけ確認しておこう。
まずは,投票率。52,66%。戦後最低の投票率。約半分が棄権。
自民党の得票率は25%。獲得した議席は75%。小選挙区制の矛盾点が露出。四分の一の得票率で四分の三の議席を獲得。自民党が得た票を,全有権者数との割合で計算してみると,たった17%。全有権者の五分の一にもはるかに満たない得票にもかかわらず,絶対安定多数(独裁に道を開く条件)の議席を確保した。こうなると,あとは,やりたい放題となる。
実質的には,こんな数字にもかかわらず,アベ君は憲法改正を目指すと公言。やれるものならやってみろ,と声を大にして言いたい。こうなったら,最後の砦である国民投票でブロックするところに活路を見出す以外にない。
いよいよ,明日からでも早速に,憲法改悪反対のための,小さくてもいい,身近な組織を構築することからはじめよう。そして,やがては「オール日本」を組織する運動に拡大していこう。まずは,少しずつ輪を広げ,やがては大きな国民運動にまで立ち上げていくことが不可欠だ。「オール沖縄」をお手本にして。
そして,そのためには,みんなが覚醒すること。いつまでも「茹でカエル」のままぼんやりと夢をみている場合ではない。そういう危機意識を共有することのできる運動体を組織し,地道な運動を展開すること。沖縄県民を見習いつつ。
こういうことを語りはじめると際限がなくなってくる。このあとの話はまた,別稿で書くことにしよう。今日のところはここまでとする。閑話休題。
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