はじめに,7月20日にやるらしいという情報が入ってきたかとおもったら,その日の夜には7月16日で自民・公明が申し合わせたという情報が入ってきました。3日の夕刻には,15日を軸に自公が確認した,との情報が流れました。
いよいよやる気で,その日程も視野に入ってきました。
3日の午後,ちょっとだけ見ておこうとおもって国会中継を覗いてみました。安保法案の衆院特別委員会。野党からは民主党,維新の党,共産党の順番に質問者が立ち,それぞれに質問をする。応答者は,アベ,キシダ,ナカタニ,スガの4氏。
感想をひとことで言えば,相変わらずのすれ違い討論。野党は直球勝負なのに対して,政府はするりとはぐらかして,自分たちの言いたいことだけを飽きもせず繰り返す。アベにいたっては質問とはなんの関係もないことをべらべらとしゃべって,ひたすら質問時間をつぶしにかかっている。これがアベの言う「丁寧な説明」らしい。そして,もうすでに耳にタコがあたるほど聞かされた決まり文句を何回も繰り返す。すなわち,「国民の命と安全を守るために」。ここからさきの説明を聞きたいのに,説得力のある応答はなにもない。これがたぶんアベの言う「丁寧な説明」ということなのであろう。
予想どおり,議論はまったく深まることなく上滑り。それでいて時間をかけたからもう十分というところで虎視眈々と見切り発車を狙っている。それが,今月の15日を軸に,という自公の確認事項らしい。
「戦争法案」に反対する世論が日毎に盛り上がり,内閣支持率がどんどん低下するなか,これは急がねば・・・と焦っての強行突破の構えなのでしょう。その裏では,たぶん,維新の党との取引が行われているに違いありません。なぜなら,全野党が欠席してしまうと,強行採決に入るだけの自信はいまの自民党にはないからです。ですから,なにがなんでも野党の一角を切り崩しておいて,野党同席での強行採決という手続をとりたいのです。
しかし,維新の党も一枚岩ではありませんので,場合によっては二つに割れるのではないか,という予測もされています。それよりもなによりも,ここで踏ん張ってもらいたいのは公明党です。あれほど,戦争はいやだと長年にわたって言ってきたにもかかわらず,ここにきてだんまりを決め込んでいます。その意味では,いまもっとも堕落した政党,それが公明党と言っていいでしょう。ここで,自民党と袂を分かって,「戦争法案反対」に転ずれば,つぎの選挙では間違いなく議席数倍増間違いなしなのに,もったいないかぎりです。
「思考停止」してしまった公明党。「自発的隷従」の姿勢を貫く公明党。党の存在をアピールする絶好のチャンスなのに,むざむざ見送っている。ここまで堕落してしまうとは・・・・。
いずれにしても,国民世論の圧倒的多数が「戦争法案」に反対しているにもかかわらず,さらには,圧倒的多数の専門家が「憲法違反」だと言っているにもかかわらず,それでも戦争法案成立に向けて強行突破しようというのですから,もはや,何をか況んや,です。
振り返ってみれば,自民党は選挙公約にもなかった,突然の憲法解釈の閣議決定,そして「戦争法案」の提出。しかも,国民の多くを説得できるだけの十分な根拠も見出せないまま,強行採決に踏み切ろうというのです。まるでだまし討ちのようなものです。まさに,藪から棒です。こんな無責任な政党が政権をにぎっているのです。
もし,強行採決に踏み切って,60日ルールまで利用して,なにがなんでも「戦争法案」を成立させてしまう,というようなことにでもなれば,無理が通れば道理が引っ込むの俚言どおり,世の中は乱れに乱れていくことになります。
第一,憲法は閣議決定でどうにでもなる,という前例をつくってしまうことになります。つまり,ときの政権のおもうがままに,国民を無視して,やろうとおもえばなんでもできる国家になろうとしているのですから・・・。
憲法を無視することのできる稀有なる国家の誕生です。世界中,探してもこんな国家はありません。世界の笑い物です。そんな「愚」だけはなにがなんでも忌避しなくてはなりません。国民主権,立憲デモクラシーを堅持するためにも,ここは踏ん張りどころです。そして,それがキープできること,ただ,それだけを祈るのみです。
いよいよやる気で,その日程も視野に入ってきました。
3日の午後,ちょっとだけ見ておこうとおもって国会中継を覗いてみました。安保法案の衆院特別委員会。野党からは民主党,維新の党,共産党の順番に質問者が立ち,それぞれに質問をする。応答者は,アベ,キシダ,ナカタニ,スガの4氏。
感想をひとことで言えば,相変わらずのすれ違い討論。野党は直球勝負なのに対して,政府はするりとはぐらかして,自分たちの言いたいことだけを飽きもせず繰り返す。アベにいたっては質問とはなんの関係もないことをべらべらとしゃべって,ひたすら質問時間をつぶしにかかっている。これがアベの言う「丁寧な説明」らしい。そして,もうすでに耳にタコがあたるほど聞かされた決まり文句を何回も繰り返す。すなわち,「国民の命と安全を守るために」。ここからさきの説明を聞きたいのに,説得力のある応答はなにもない。これがたぶんアベの言う「丁寧な説明」ということなのであろう。
予想どおり,議論はまったく深まることなく上滑り。それでいて時間をかけたからもう十分というところで虎視眈々と見切り発車を狙っている。それが,今月の15日を軸に,という自公の確認事項らしい。
「戦争法案」に反対する世論が日毎に盛り上がり,内閣支持率がどんどん低下するなか,これは急がねば・・・と焦っての強行突破の構えなのでしょう。その裏では,たぶん,維新の党との取引が行われているに違いありません。なぜなら,全野党が欠席してしまうと,強行採決に入るだけの自信はいまの自民党にはないからです。ですから,なにがなんでも野党の一角を切り崩しておいて,野党同席での強行採決という手続をとりたいのです。
しかし,維新の党も一枚岩ではありませんので,場合によっては二つに割れるのではないか,という予測もされています。それよりもなによりも,ここで踏ん張ってもらいたいのは公明党です。あれほど,戦争はいやだと長年にわたって言ってきたにもかかわらず,ここにきてだんまりを決め込んでいます。その意味では,いまもっとも堕落した政党,それが公明党と言っていいでしょう。ここで,自民党と袂を分かって,「戦争法案反対」に転ずれば,つぎの選挙では間違いなく議席数倍増間違いなしなのに,もったいないかぎりです。
「思考停止」してしまった公明党。「自発的隷従」の姿勢を貫く公明党。党の存在をアピールする絶好のチャンスなのに,むざむざ見送っている。ここまで堕落してしまうとは・・・・。
いずれにしても,国民世論の圧倒的多数が「戦争法案」に反対しているにもかかわらず,さらには,圧倒的多数の専門家が「憲法違反」だと言っているにもかかわらず,それでも戦争法案成立に向けて強行突破しようというのですから,もはや,何をか況んや,です。
振り返ってみれば,自民党は選挙公約にもなかった,突然の憲法解釈の閣議決定,そして「戦争法案」の提出。しかも,国民の多くを説得できるだけの十分な根拠も見出せないまま,強行採決に踏み切ろうというのです。まるでだまし討ちのようなものです。まさに,藪から棒です。こんな無責任な政党が政権をにぎっているのです。
もし,強行採決に踏み切って,60日ルールまで利用して,なにがなんでも「戦争法案」を成立させてしまう,というようなことにでもなれば,無理が通れば道理が引っ込むの俚言どおり,世の中は乱れに乱れていくことになります。
第一,憲法は閣議決定でどうにでもなる,という前例をつくってしまうことになります。つまり,ときの政権のおもうがままに,国民を無視して,やろうとおもえばなんでもできる国家になろうとしているのですから・・・。
憲法を無視することのできる稀有なる国家の誕生です。世界中,探してもこんな国家はありません。世界の笑い物です。そんな「愚」だけはなにがなんでも忌避しなくてはなりません。国民主権,立憲デモクラシーを堅持するためにも,ここは踏ん張りどころです。そして,それがキープできること,ただ,それだけを祈るのみです。
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