エアコンが壊れているので,窓を全開にして風を呼ぶ。時折,気まぐれに吹く風がなんとここちよいことか。あとは,ビタッと風が止まってしまって,サウナ状態。仕方がないので,安物の扇風機をつけて,上半身裸で濡れタオルを背中に乗せて,猛暑をしのぐ。体力というよりは精神力が必要。くそおもしろくもない午後のひととき。
遅い昼飯にそうめんを茹でて,ざるに盛ってすする。そのついでにテレビをつけてみる。ここ数日,午後はNHKテレビのお世話になっている。
国会中継「参議院平和安全法制特別委員会質疑」。生中継なので,ほとんどこれといったカメラ操作もせず,だらだらと質疑を,そのまま垂れ流す。これがまことに結構。国会劇場をリアル・タイムで見物することができる。他のテレビ番組の追随を許さないほど面白い。
なぜか。延々と5時間余にわたって,質疑が繰り返される。安倍首相,中谷防衛大臣,岸田外務大臣の3人が主役。あとは,必要に応じて他の大臣もときおり顔を並べる。が,この3人については,不動のメンバー。だから,質疑を重ねているうちに,文句なく丸裸の人間性が剥き出しになってくる。それが面白い。
質問に立つ与党議員は,まるでちんどん屋。よくも恥ずかしげもなく,お約束どおりの質問を,よいしょも含めて,だらだらとつづける。それを,安倍・中谷・岸田の3人が,予定どおりの原稿を読み上げて終わり。どこに「わかりやすく,丁寧に説明する」姿勢があるというのか。あきれ果ててものも言えないほどだ。この馬鹿馬鹿しさが,テレビをとおして国民の前にストレートに垂れ流されている。ふつうの高校生なら,なんと馬鹿げた紙芝居をやっていることか,とすぐに気がつく。少し,賢い中学生なら,総理大臣ってこんな人なんだ,とびっくり仰天するだろう。
折しも,夏休み。たぶん,かなりの中学生・高校生が,たとえ短い時間とはいえ,ちらりとこの番組をみているのではないか,とおもう。政治の現場を知る絶好の機会だ。選挙権が18歳に下げられたので,政治に関心をもつ若者たちも増えているはず。ましてや,いま議論されているのは,「平和安全法制」という名の「戦争法案」(福島瑞穂)だ。このままこの法案が通過してしまえば,いつの日にか若者たちは戦場へと駆り立てられることになる。にもかかわらず,これを「平和維持活動」と呼ぶ安倍首相に対して,それこそが「戦争」以外のなにものでもないと断ずる福島瑞穂(これは,今日・30日の質疑)。この安倍流騙しのテクニック満載の「法案」の質疑だけに,しっかり耳を傾けていると,まことに面白い。
国会審議の第二日目の28日(火)からは,自民の愛知治郎氏以外は,4人とも民主・新緑風会の議員。順に,福山哲郎,小川敏夫,大塚耕平,大野元裕の4氏。この野党4氏からの鋭い質問にしどろもどろとなる安倍・中谷・岸田の3氏。丁寧な説明どころか,とんちんかんな答弁ではぐらかし作戦。「まじめに質問に答えろ」と吼える議員も少なくない。このあたりのやりとりは,下手な芝居をみているよりも,はるかに迫力があって面白い。同時に,野党側議員の力量もまるみえ。
第三日目の29日(水)は,小池晃(共産),松田公太(元気・無所属会),和田政宗(次世代),水野賢一(無所属クラブ),吉田忠智(社民・護憲連合),山本太郎(生活),荒井広幸(新党改革・無所属の会)の7氏。それぞれの党利党略を反映した質問がつづく。それぞれに面白いが,ここでも政治家としての能力差が歴然としていて,そこがみどころ。その点,山本太郎の問い詰めの姿勢が際立っていた。ただ,かれの持ち時間があまりに短いのが残念。
第四日目の30日(木)は,前川清成,谷合正明,真山勇一,井上哲士,山田太郎,中山恭子,中西健治,水野賢一,福島みずほ,山本太郎,荒井広幸の11氏。今日は途中で眠くなってしまい(そのくらいレベルの低い質問がつづいたということ),ひと眠り。そして,目が醒めたら,福島みずほ,山本太郎,荒井広幸の3氏の質疑を聞くことができた。福島みずほは「なぜ,この法案を戦争法案と呼ぶか」その根拠を提示しての質問。これには安倍首相もたじたじ。途中で,どもってしまったりして,あわてぶりが露呈。つづいて山本太郎。昨日につづいての質問。自衛隊がすでにアメリカで訓練を受けているが,その内容は,まさにアメリカ軍とともに最前線で戦う訓練になっているが,なぜ,こんな訓練をいまから始めているのか,と迫る。安倍首相も中谷防衛相も,きちんとした説明ができないまま,いつもの「一般論」に逃げ込む。答えを拒否している,としかみえない。
こんなお粗末な「議論」が,国会という場で,しかも参議院という良識の府で展開されている。しかも,このことがそのままテレビをとおして国民にまるみえ。
これでは国民の支持率はどんどん落ちていくのは必定。福島県民に限定した支持率調査結果(30日発表)によれば,ついにデッドラインである30%を割って28%に達したという。
この戦争法案に関しては,議会で徹底して議論してほしい。そして,NHKは,すべて国会中継として放映してほしい。国民が,直接,議論を注視し,考えるための最高の素材なのだから。
なお,テレビでリアル・タイムでみられなかった人は,YOUTUBEで,必見の質疑はみることができるようになっているので,ぜひ,ご確認ください。いかに,とんちんかんな議論が行われているか,百聞は一見にしかず,でとてもわかりやすい。こんな人が日本の総理大臣なのか,と背筋が寒くなることもしばしばだ。中谷,岸田両大臣にいたっては,もっとお粗末。
遅い昼飯にそうめんを茹でて,ざるに盛ってすする。そのついでにテレビをつけてみる。ここ数日,午後はNHKテレビのお世話になっている。
国会中継「参議院平和安全法制特別委員会質疑」。生中継なので,ほとんどこれといったカメラ操作もせず,だらだらと質疑を,そのまま垂れ流す。これがまことに結構。国会劇場をリアル・タイムで見物することができる。他のテレビ番組の追随を許さないほど面白い。
なぜか。延々と5時間余にわたって,質疑が繰り返される。安倍首相,中谷防衛大臣,岸田外務大臣の3人が主役。あとは,必要に応じて他の大臣もときおり顔を並べる。が,この3人については,不動のメンバー。だから,質疑を重ねているうちに,文句なく丸裸の人間性が剥き出しになってくる。それが面白い。
質問に立つ与党議員は,まるでちんどん屋。よくも恥ずかしげもなく,お約束どおりの質問を,よいしょも含めて,だらだらとつづける。それを,安倍・中谷・岸田の3人が,予定どおりの原稿を読み上げて終わり。どこに「わかりやすく,丁寧に説明する」姿勢があるというのか。あきれ果ててものも言えないほどだ。この馬鹿馬鹿しさが,テレビをとおして国民の前にストレートに垂れ流されている。ふつうの高校生なら,なんと馬鹿げた紙芝居をやっていることか,とすぐに気がつく。少し,賢い中学生なら,総理大臣ってこんな人なんだ,とびっくり仰天するだろう。
折しも,夏休み。たぶん,かなりの中学生・高校生が,たとえ短い時間とはいえ,ちらりとこの番組をみているのではないか,とおもう。政治の現場を知る絶好の機会だ。選挙権が18歳に下げられたので,政治に関心をもつ若者たちも増えているはず。ましてや,いま議論されているのは,「平和安全法制」という名の「戦争法案」(福島瑞穂)だ。このままこの法案が通過してしまえば,いつの日にか若者たちは戦場へと駆り立てられることになる。にもかかわらず,これを「平和維持活動」と呼ぶ安倍首相に対して,それこそが「戦争」以外のなにものでもないと断ずる福島瑞穂(これは,今日・30日の質疑)。この安倍流騙しのテクニック満載の「法案」の質疑だけに,しっかり耳を傾けていると,まことに面白い。
国会審議の第二日目の28日(火)からは,自民の愛知治郎氏以外は,4人とも民主・新緑風会の議員。順に,福山哲郎,小川敏夫,大塚耕平,大野元裕の4氏。この野党4氏からの鋭い質問にしどろもどろとなる安倍・中谷・岸田の3氏。丁寧な説明どころか,とんちんかんな答弁ではぐらかし作戦。「まじめに質問に答えろ」と吼える議員も少なくない。このあたりのやりとりは,下手な芝居をみているよりも,はるかに迫力があって面白い。同時に,野党側議員の力量もまるみえ。
第三日目の29日(水)は,小池晃(共産),松田公太(元気・無所属会),和田政宗(次世代),水野賢一(無所属クラブ),吉田忠智(社民・護憲連合),山本太郎(生活),荒井広幸(新党改革・無所属の会)の7氏。それぞれの党利党略を反映した質問がつづく。それぞれに面白いが,ここでも政治家としての能力差が歴然としていて,そこがみどころ。その点,山本太郎の問い詰めの姿勢が際立っていた。ただ,かれの持ち時間があまりに短いのが残念。
第四日目の30日(木)は,前川清成,谷合正明,真山勇一,井上哲士,山田太郎,中山恭子,中西健治,水野賢一,福島みずほ,山本太郎,荒井広幸の11氏。今日は途中で眠くなってしまい(そのくらいレベルの低い質問がつづいたということ),ひと眠り。そして,目が醒めたら,福島みずほ,山本太郎,荒井広幸の3氏の質疑を聞くことができた。福島みずほは「なぜ,この法案を戦争法案と呼ぶか」その根拠を提示しての質問。これには安倍首相もたじたじ。途中で,どもってしまったりして,あわてぶりが露呈。つづいて山本太郎。昨日につづいての質問。自衛隊がすでにアメリカで訓練を受けているが,その内容は,まさにアメリカ軍とともに最前線で戦う訓練になっているが,なぜ,こんな訓練をいまから始めているのか,と迫る。安倍首相も中谷防衛相も,きちんとした説明ができないまま,いつもの「一般論」に逃げ込む。答えを拒否している,としかみえない。
こんなお粗末な「議論」が,国会という場で,しかも参議院という良識の府で展開されている。しかも,このことがそのままテレビをとおして国民にまるみえ。
これでは国民の支持率はどんどん落ちていくのは必定。福島県民に限定した支持率調査結果(30日発表)によれば,ついにデッドラインである30%を割って28%に達したという。
この戦争法案に関しては,議会で徹底して議論してほしい。そして,NHKは,すべて国会中継として放映してほしい。国民が,直接,議論を注視し,考えるための最高の素材なのだから。
なお,テレビでリアル・タイムでみられなかった人は,YOUTUBEで,必見の質疑はみることができるようになっているので,ぜひ,ご確認ください。いかに,とんちんかんな議論が行われているか,百聞は一見にしかず,でとてもわかりやすい。こんな人が日本の総理大臣なのか,と背筋が寒くなることもしばしばだ。中谷,岸田両大臣にいたっては,もっとお粗末。
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