1月21日(火),青梅市の御岳渓谷のカヌー競技場を見学してきました。案内してくださったのは『青梅スポーツ』(新聞)の発行責任者・編集長の吉永昌一さん。
じつは,吉永さんは,わたしがこのブログで,東京五輪のカヌー競技場を都立葛飾臨海公園(江戸川区)に建造して行うという原案に反対であること,その代替地として,すでにカヌー競技の実績をもつ奥多摩の御岳渓谷でやったらどうか,という趣旨のことを書いたのをご覧になり,すぐにメールをくださった方です。「ぜひ一度,御岳渓谷を案内したい」と。
わたしにとっては渡りに舟。なにはともあれ,現場に立って,この目で景観を確かめ,空気を吸い,場のもつ力を肌で感じ,自分の足で情報を集めないことには,こんごのさらなる主張を展開することはできません。幸いにも絶好の好天に恵まれ,吉永さんの懇切丁寧な説明をいただき,とてもいい勉強になりました。その上,御岳観光協会会長の小澤徳郎さんにも会わせてくださり,忙しい時間を割いて,昼食までご馳走になってしまいました。いたれりつくせりの,まことに贅沢な見学となりました。ありがたいかぎりです。
さて,本題です。御岳渓谷のカヌー競技場は,すでに全日本選手権大会や国際スラローム競技大会などの大きな大会を開催していて,充分な実績をもっています。ですから,ここで五輪のカヌー競技を開催することは可能だ,と現場に立ってみて確信しました。
その現場の写真を以下に紹介しておきます。
こんな大寒の寒い時期なのに,たった一人でやってきてカヌーの練習をしている人に,たまたま出会いました。ほかにも,この渓谷に横たわる巨岩でボルダーリングを楽しんでいる人もみかけました。今日は火曜日でしたが,これが土日となると,大勢の若者たちが集まってきて,大盛況だとのことです。いま,青梅市はこの御岳渓谷に集まってくる若者たちで活況を取り戻しつつある,ともお聞きしました。
冬の渇水期でもこの程度の水量があります。夏になれば,もう少し水量が多くなるそうです。このすぐ上の写真でみると,右側の巨岩の手前の岩の水面から40㎝ほどが白くなっているのがわかります。この位の水量が常時,流れているようです。そうなると,もう少し迫力のある激流が見られるはずです。
競技会のときには,この上流にある小河内ダムから毎秒23トンの水を放流して,大激流を演出することができるそうです。ご覧のように,このあたりは巨岩がごろごろしています。ここに毎秒23トンの水を放流すれば,どんな情況になるかは容易に想像することができます。その激流を見るだけでも,迫力満点だろうと思います。
カヌー競技の本来の姿は,こうした大自然の迫力ある景観がともなって,初めて魅力的なものになります。それを鉄骨とコンクリートで,人工的に建造しようというのは,カヌー競技としては「邪道」です。この点については,きわめて重要なテーマですので,IOC批判もこめてまた,別の機会に書いてみたいと思います。今日のところは禁欲的にここで抑えておくことにします。
じつは,吉永さんは,わたしがこのブログで,東京五輪のカヌー競技場を都立葛飾臨海公園(江戸川区)に建造して行うという原案に反対であること,その代替地として,すでにカヌー競技の実績をもつ奥多摩の御岳渓谷でやったらどうか,という趣旨のことを書いたのをご覧になり,すぐにメールをくださった方です。「ぜひ一度,御岳渓谷を案内したい」と。
わたしにとっては渡りに舟。なにはともあれ,現場に立って,この目で景観を確かめ,空気を吸い,場のもつ力を肌で感じ,自分の足で情報を集めないことには,こんごのさらなる主張を展開することはできません。幸いにも絶好の好天に恵まれ,吉永さんの懇切丁寧な説明をいただき,とてもいい勉強になりました。その上,御岳観光協会会長の小澤徳郎さんにも会わせてくださり,忙しい時間を割いて,昼食までご馳走になってしまいました。いたれりつくせりの,まことに贅沢な見学となりました。ありがたいかぎりです。
さて,本題です。御岳渓谷のカヌー競技場は,すでに全日本選手権大会や国際スラローム競技大会などの大きな大会を開催していて,充分な実績をもっています。ですから,ここで五輪のカヌー競技を開催することは可能だ,と現場に立ってみて確信しました。
その現場の写真を以下に紹介しておきます。
こんな大寒の寒い時期なのに,たった一人でやってきてカヌーの練習をしている人に,たまたま出会いました。ほかにも,この渓谷に横たわる巨岩でボルダーリングを楽しんでいる人もみかけました。今日は火曜日でしたが,これが土日となると,大勢の若者たちが集まってきて,大盛況だとのことです。いま,青梅市はこの御岳渓谷に集まってくる若者たちで活況を取り戻しつつある,ともお聞きしました。
冬の渇水期でもこの程度の水量があります。夏になれば,もう少し水量が多くなるそうです。このすぐ上の写真でみると,右側の巨岩の手前の岩の水面から40㎝ほどが白くなっているのがわかります。この位の水量が常時,流れているようです。そうなると,もう少し迫力のある激流が見られるはずです。
競技会のときには,この上流にある小河内ダムから毎秒23トンの水を放流して,大激流を演出することができるそうです。ご覧のように,このあたりは巨岩がごろごろしています。ここに毎秒23トンの水を放流すれば,どんな情況になるかは容易に想像することができます。その激流を見るだけでも,迫力満点だろうと思います。
カヌー競技の本来の姿は,こうした大自然の迫力ある景観がともなって,初めて魅力的なものになります。それを鉄骨とコンクリートで,人工的に建造しようというのは,カヌー競技としては「邪道」です。この点については,きわめて重要なテーマですので,IOC批判もこめてまた,別の機会に書いてみたいと思います。今日のところは禁欲的にここで抑えておくことにします。
中央が吉永昌一さん。両サイドに立つ若者は,たまたま出会ったボルダーたち。
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