舛添東京都知事が,「民間の智恵を入れて最初から」東京五輪会場の「見直し宣言」をした,とネット上に流れています。例によって,ほとんどの大手メディアは無視。こんなことまで言論統制がなされているのかと思うと,空恐ろしくなってきます。
それはさておき,ロンドン五輪の施設などを視察した舛添都知事が,10月31日(日本時間11月1日)にロンドンで記者会見。東京五輪の施設計画について「民間の智恵を入れて最初から見直す」と宣言。なにをいまさら,遅きに失す,というのがわたしの感想。
なぜなら,6月の時点で,資材・人材のコストが急騰している現実を見据え,東京都の準備していた金では足りないので,五輪施設の新設計画を見直す,と舛添都知事は宣言していたからです。あれから5カ月もの間,なにをやっていたのか。なにも情報がないので,ひょっとしたら徒手空拳・無為のままだったのでしょうか。そうして,ようやくロンドン五輪施設などの視察にでかけ,その結果を踏まえての,再度の「見直し宣言」。こんどは,大会後のことをきちんと決めて計画を立てること,つまり,負の遺産を残さないように配慮しなければならない,という。
なにをいまさら,笑止千万,というしかありません。東京五輪2020の主催都市の都知事が,いまごろになって,なにを寝言を言っているのか,と。
すでに,すべてが時間切れ,なのです。もちろん机上の計算ではまだ間に合うことになっているのですが,実際の実務交渉が難航するであろうことを考えると,とてもではないが,まったく時間がありません。その最大のネックは,来年2月までに,IOCに対して大会開催基本計画を提出しなければならない,というタイム・リミットです。残された時間は,たった3カ月しかありません。
都知事は帰国後,五輪組織委員会の森喜朗会長に,民間との協力体制の構築を求める,と言っています。これまで「民間の智恵」を徹底的に排除・無視しつづけてきた組織委員会会長が,おいそれと簡単に話に乗るとは考えられません。少なくとも,これまでの準備段階の経過をトータルにみて,「部外秘」を貫き,徹底した「密室」の会議」でことのすべてを決めてきたことを考えるだけで,もう,最初から「民間の智恵を入れる」ことなど拒否されることは明らかです。
しかも,都知事の腹案としては,五輪組織委員会会長,JOC会長,文部科学大臣(五輪担当者),都知事,そこに「民間の智恵」者を数人加えて,新たな委員会を構築したいようです。もし,仮に,「民間の智恵」者としてここにに槇文彦さんや森まゆみさんらが加わるだけで,この委員会は完全に機能不全を起こすだろうことは必定です。ですから,そうではない委員を加えることになるでしょう。だとしたら,屋上屋を架すだけの話で,無駄もいいところ。
いかにも理想論の大好きな舛添都知事の考えそうなことではありますが,現実的にはまったく無意味。立ち上げるなら,都知事に就任してすぐに,それまでの東京五輪計画を「見直す」と宣言し,かなり自由に議論のできる時間と場所を保障した上でのことでしょう。いまは,すでに,その時ではありません。
でも,「民間の智恵を入れて最初から見直す」というのですから,ぜひ,やってもらいましょう。そして,瓢箪から駒が飛び出すようなことでも起きれば,もっけの幸いです。やらないよりはやった方がいい。ぜひ,やってもらいましょう。しかも,その経緯を公開するくらいの覚悟で。そうなれば,わたしもぜひ傍聴にでかけてみたいと思います。
まずは,帰国後の舛添都知事の言動に注目してみたいと思います。はたして,その展開やいかに。
それはさておき,ロンドン五輪の施設などを視察した舛添都知事が,10月31日(日本時間11月1日)にロンドンで記者会見。東京五輪の施設計画について「民間の智恵を入れて最初から見直す」と宣言。なにをいまさら,遅きに失す,というのがわたしの感想。
なぜなら,6月の時点で,資材・人材のコストが急騰している現実を見据え,東京都の準備していた金では足りないので,五輪施設の新設計画を見直す,と舛添都知事は宣言していたからです。あれから5カ月もの間,なにをやっていたのか。なにも情報がないので,ひょっとしたら徒手空拳・無為のままだったのでしょうか。そうして,ようやくロンドン五輪施設などの視察にでかけ,その結果を踏まえての,再度の「見直し宣言」。こんどは,大会後のことをきちんと決めて計画を立てること,つまり,負の遺産を残さないように配慮しなければならない,という。
なにをいまさら,笑止千万,というしかありません。東京五輪2020の主催都市の都知事が,いまごろになって,なにを寝言を言っているのか,と。
すでに,すべてが時間切れ,なのです。もちろん机上の計算ではまだ間に合うことになっているのですが,実際の実務交渉が難航するであろうことを考えると,とてもではないが,まったく時間がありません。その最大のネックは,来年2月までに,IOCに対して大会開催基本計画を提出しなければならない,というタイム・リミットです。残された時間は,たった3カ月しかありません。
都知事は帰国後,五輪組織委員会の森喜朗会長に,民間との協力体制の構築を求める,と言っています。これまで「民間の智恵」を徹底的に排除・無視しつづけてきた組織委員会会長が,おいそれと簡単に話に乗るとは考えられません。少なくとも,これまでの準備段階の経過をトータルにみて,「部外秘」を貫き,徹底した「密室」の会議」でことのすべてを決めてきたことを考えるだけで,もう,最初から「民間の智恵を入れる」ことなど拒否されることは明らかです。
しかも,都知事の腹案としては,五輪組織委員会会長,JOC会長,文部科学大臣(五輪担当者),都知事,そこに「民間の智恵」者を数人加えて,新たな委員会を構築したいようです。もし,仮に,「民間の智恵」者としてここにに槇文彦さんや森まゆみさんらが加わるだけで,この委員会は完全に機能不全を起こすだろうことは必定です。ですから,そうではない委員を加えることになるでしょう。だとしたら,屋上屋を架すだけの話で,無駄もいいところ。
いかにも理想論の大好きな舛添都知事の考えそうなことではありますが,現実的にはまったく無意味。立ち上げるなら,都知事に就任してすぐに,それまでの東京五輪計画を「見直す」と宣言し,かなり自由に議論のできる時間と場所を保障した上でのことでしょう。いまは,すでに,その時ではありません。
でも,「民間の智恵を入れて最初から見直す」というのですから,ぜひ,やってもらいましょう。そして,瓢箪から駒が飛び出すようなことでも起きれば,もっけの幸いです。やらないよりはやった方がいい。ぜひ,やってもらいましょう。しかも,その経緯を公開するくらいの覚悟で。そうなれば,わたしもぜひ傍聴にでかけてみたいと思います。
まずは,帰国後の舛添都知事の言動に注目してみたいと思います。はたして,その展開やいかに。
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