宇都宮健児さんが,再度,東京都知事選挙に挑戦するという。昨日(28日)の講演会で,その強い意志を表明。講演会要旨を新聞で読んで,深く感動しました。そして,なにより「いいなぁ」と思ったのは,「わたしの主張を支持してくれる政党があれば,それは断らない」という,どこまでも独立独歩「無所属」(市民派)の姿勢を貫いていることだ。こういう人にこそ,東京都の知事になっていただきたい,と。この前の選挙のときも,この人がいいと思っていたが,惜しくも次点。こんどこそ,と祈りたい。
「脱原発」を旗印に,「安倍政権の暴走を止める」と高らかに宣言し,「東京から国政を変える」とする,いわば国政選挙の姿勢を示した。まことに時宜を得た明察に,こころから賛同の意を表したい。そして,後出しじゃんけんのような選挙を全面的に否定。市民運動はそういう利権がらみの選挙とは無縁である,と。そして,国民の命を犠牲にしてまで経済を優先させる国の政策に歯止めを打つ,と。その第一歩が「脱原発」である,と。
ここからさきの分析は,それぞれの関心領域によって分かれていくと考えられますので,わたしは2020年の東京オリンピックとの関連で考えてみたいと思います。
2020年の東京オリンピック開催は,まず,なによりもフクシマの安全を確保することが最優先だ,というのが宇都宮健児さんの主張。まさに,正論。いまも日々,汚染水が海に流れ出ているかぎり,この事実に蓋をするようなオリンピック開催であってはならない,と。そのためにも,脱原発をかかげ,まずは,新潟県柏崎の刈羽原発の廃炉を,東京電力の総会で,大株主である東京都が提案しなければならない,と宣言。
フクシマが,いま,どのような情況になっているのかは,その重要なポイントについてはすでに「秘密」になったままだ。12月上旬に急遽発行された雑誌『世界』の臨時増刊号は「イチエフ・クライシス」を特集し,各専門家の声を集めている。その特集の柱は4本。Ⅰ.イチエフはいまどうなっているのか,汚染水問題の現状は,Ⅱ.福島の現在──原発事故は何をもたらしたのか,Ⅲ.東電・原子力ムラをどうするか,Ⅳ.たたかいはつづく。東京オリンピックを成功させたいと願う人は,まずは,この本を熟読することからはじめてもらいたい。でなければ,東京オリンピックは原発事故隠しのためのたんなる手段でしかなくなってしまう。
その意味でも宇都宮健児さんの主張にわたしは大いに賛成。
つづいて,オリンピック開催会場の建設は,復興を第一優先にして,人手不足,資材不足という深刻な現状を鑑み,可能なかぎり縮小して無駄な経費を削減する,と断言している。人として,当たり前のことを言っているにすぎないのだが,いまの政治家の大多数は「人」ではないので,こんな発言はしない/できない。すでに,悪評の高い「新国立競技場」問題も,この人の手によって一気に解消してもらいたい。
JRの中央線を跨ぐような,とてつもなく巨大な「新国立競技場」の建設などもってのほかである。そんな競技場を東京のど真ん中の,しかも,風致地区に建造する必要はなにもない。第一,建造後の維持管理費にも,とてつもない費用がかかる,と言われている。すでに,各種競技場を含めると,東京および首都圏には巨大な競技場があちこちに建造されている。まるで,古代ローマの断末魔の風景にも等しい。「パンとサーカス」はもう不要だ。
最後にもう一点だけ。現在の安倍政権がつづくとオリンピック開催は不可能だ,と主張。アメリカですら反対する靖国参拝を強行するかぎり,中国・韓国との緊張が高まるだけだ。しかも,軍事色をますます鮮明にしつつある現状では,オリンピックという「平和と友好の祭典」を開催する上で大きな支障をきたす,と。
こうした事態を憂慮しつつ,安倍政権の暴走に歯止めをかけ,無駄な経費を削減して縮小オリンピックを,それも,これまでのオリンピックとは一味違う新機軸を打ち出したい,という。この新機軸を東京発の新しいオリンピック・ムーブメントとして世界に発信する,という。この考え方を,わたしは全面的に支持したい。できることなら,宇都宮健児知事のもとでオリンピックの新しい理念づくりの支援をしたい,とも思うほどだ。
こういうことを考えはじめるとエンドレスになるので,今日のところはここまで。
結論:東京都民のみなさん! 脱原発,特定秘密保護法廃案,などを掲げる宇都宮健児さんを都知事に。そのための市民運動に力を,そして,大きなうねりを。
「脱原発」を旗印に,「安倍政権の暴走を止める」と高らかに宣言し,「東京から国政を変える」とする,いわば国政選挙の姿勢を示した。まことに時宜を得た明察に,こころから賛同の意を表したい。そして,後出しじゃんけんのような選挙を全面的に否定。市民運動はそういう利権がらみの選挙とは無縁である,と。そして,国民の命を犠牲にしてまで経済を優先させる国の政策に歯止めを打つ,と。その第一歩が「脱原発」である,と。
ここからさきの分析は,それぞれの関心領域によって分かれていくと考えられますので,わたしは2020年の東京オリンピックとの関連で考えてみたいと思います。
2020年の東京オリンピック開催は,まず,なによりもフクシマの安全を確保することが最優先だ,というのが宇都宮健児さんの主張。まさに,正論。いまも日々,汚染水が海に流れ出ているかぎり,この事実に蓋をするようなオリンピック開催であってはならない,と。そのためにも,脱原発をかかげ,まずは,新潟県柏崎の刈羽原発の廃炉を,東京電力の総会で,大株主である東京都が提案しなければならない,と宣言。
フクシマが,いま,どのような情況になっているのかは,その重要なポイントについてはすでに「秘密」になったままだ。12月上旬に急遽発行された雑誌『世界』の臨時増刊号は「イチエフ・クライシス」を特集し,各専門家の声を集めている。その特集の柱は4本。Ⅰ.イチエフはいまどうなっているのか,汚染水問題の現状は,Ⅱ.福島の現在──原発事故は何をもたらしたのか,Ⅲ.東電・原子力ムラをどうするか,Ⅳ.たたかいはつづく。東京オリンピックを成功させたいと願う人は,まずは,この本を熟読することからはじめてもらいたい。でなければ,東京オリンピックは原発事故隠しのためのたんなる手段でしかなくなってしまう。
その意味でも宇都宮健児さんの主張にわたしは大いに賛成。
つづいて,オリンピック開催会場の建設は,復興を第一優先にして,人手不足,資材不足という深刻な現状を鑑み,可能なかぎり縮小して無駄な経費を削減する,と断言している。人として,当たり前のことを言っているにすぎないのだが,いまの政治家の大多数は「人」ではないので,こんな発言はしない/できない。すでに,悪評の高い「新国立競技場」問題も,この人の手によって一気に解消してもらいたい。
JRの中央線を跨ぐような,とてつもなく巨大な「新国立競技場」の建設などもってのほかである。そんな競技場を東京のど真ん中の,しかも,風致地区に建造する必要はなにもない。第一,建造後の維持管理費にも,とてつもない費用がかかる,と言われている。すでに,各種競技場を含めると,東京および首都圏には巨大な競技場があちこちに建造されている。まるで,古代ローマの断末魔の風景にも等しい。「パンとサーカス」はもう不要だ。
最後にもう一点だけ。現在の安倍政権がつづくとオリンピック開催は不可能だ,と主張。アメリカですら反対する靖国参拝を強行するかぎり,中国・韓国との緊張が高まるだけだ。しかも,軍事色をますます鮮明にしつつある現状では,オリンピックという「平和と友好の祭典」を開催する上で大きな支障をきたす,と。
こうした事態を憂慮しつつ,安倍政権の暴走に歯止めをかけ,無駄な経費を削減して縮小オリンピックを,それも,これまでのオリンピックとは一味違う新機軸を打ち出したい,という。この新機軸を東京発の新しいオリンピック・ムーブメントとして世界に発信する,という。この考え方を,わたしは全面的に支持したい。できることなら,宇都宮健児知事のもとでオリンピックの新しい理念づくりの支援をしたい,とも思うほどだ。
こういうことを考えはじめるとエンドレスになるので,今日のところはここまで。
結論:東京都民のみなさん! 脱原発,特定秘密保護法廃案,などを掲げる宇都宮健児さんを都知事に。そのための市民運動に力を,そして,大きなうねりを。
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