2015年5月2日土曜日

明らかに潮目は変わった。沖縄県民の意思に全国民が反応。辺野古基金(1億1900万円)の7割が本土から。

 今日(5月1日)の『沖縄タイムス』は一面トップの記事で,つぎのように報じています。この記事を読みながら,わたしの胸は高鳴りました。久しぶりのことです。

 まずは,大見出しを拾ってみましょう。
 「辺野古基金1億1900万円に」
 「7割が県外から」
 「辺野古評価せず 全国45%」
 「政府を評価 40%」
 「否定的世論が上回る」
 「全国4紙も同様」

 これらは共同通信がおこなった電話による調査結果であるとした上で,さらに詳しく分析・評論を加えています。これらの大見出しをみた瞬間に,「明らかに潮目は変わった」とわたしは直観しました。これは驚くべき結果以外のなにものでもありません。わたしの想定をはるかに超えるものだったからです。つまり,沖縄県民の意識は,はるか先にまで進んでいるにもかかわらず,本土の茹でガエルは漠然と政府の方針に従うに違いない,とわたしは踏んでいたからです。

 しかし,そうではありませんでした。辺野古基金1億1900万円という額にも驚きましたが,それ以上に「7割が県外から」という見出しにびっくりしました。じつは,わたしも「貧者の一灯」の精神のもとに,わずかばかりですが寄付をしました。しかし,この総額と県外から「7割」ということを知り,ならば毎月,少しずつでもいいから寄付をしていこう,と考えました。一時に大金を寄付することはできませんが,分割して,少しずつ支援の気持を持続させながら寄付することならできる,と。そして,継続的な支援こそ大事ではないか,と。わたしは,この記事を読んで勇気百倍。よし,これでいける,と元気がでてきました。

 いまこそ沖縄支援をするときがきた,と感慨無量です。昨年の夏に辺野古に二度ほど足を運び,その場に立ち,わたしなりの意思表明をして以来,なんとかできないものか,とずーっとアンテナを張りつづけていました。が,遅々として盛り上がらない本土の意識にいらいらしていました。そして,安倍政権支持率は高いまま。いったい,どうなっているんだ,この国は・・・,と苛立っていました。

 が,翁長知事と菅官房長官との対談が大きな転機となりました。これによって,翁長知事がじつに明瞭に民主主義の重要さと人権の否定を,全国民に提示することができたからです。メディアもこの問題を取り上げざるをえませんでした。そして,具合のいいことに,つづいて安倍首相も翁長知事との対談を行いました。そして,まったく稚拙で強引な論法しか政府にはない,ということも明るみにでました。この二つの対談を見届けたところで,多くの本土の国民も,ようやく「奇怪しい」と気づくことになりました。

 その結果が,この基金の総額となり,本土から「7割」という支持になった,とわたしは受け止めています。かくなる上は,持続的な寄付をとおして沖縄県民支持を表明していくことだ,これが本土の人間の良識ある行為だ,とわたしは信じています。そして,それこそが安倍政権退陣への道を切り拓くきっかけになる,とも信じています。

 天下分け目の「関が原」の戦いの幕が切って落とされました。いよいよこれからです。いまこそ,茹でガエルが眼を覚まし,人間として,生身の生きる人間として,「生」を肯定するための行動に立ち上がるときが到来しました。

 この記事の末尾には,もう一点,興味深い情報が提示されていました。

 日米両政府が合意した新たな防衛協力指針(ガイドライン)について,反対が47.9%,賛成が35.5%,という調査結果がでた,というものです。そうか,ようやく安倍政権の「暴走」に危機感をいだく国民が「47.9%」に達したか,と我が意をえた気分です。そして,政府支持よりも反対が上回った,と。これこそ良識というものです。

 まだまだ予断は許されませんが,それにしても,潮目は明らかに変わった,とわたしは感じ取っています。山が動いた,と。あとは「情報操作」に騙されないリテラシーをわがものとすること。これからは,ネット情報で頑張るしかないのかな,と分析しています。そこは若者たちの得意な分野ですので,その点も期待したいとおもいます。すでに,若者たちは全国平均よりもはるかに高いパーセンテージで「反対」の意思表明をしているとも,同紙は報じています。

 明らかに潮目は変わった。いざ,出陣!

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