2015年5月31日日曜日

京都から奈良へのJR「みやこ路」号は外国人観光客でいっぱい。びっくり。

 今月の月例研究会は奈良で開催されました。30日(土)早朝に家をでて,奈良に向かいました。いつもですと,京都から奈良へは近鉄で移動するのですが,ふと,JRの「みやこ路」快速に乗りたくなり,こちらを選択しました。11:04京都発⇨11:48奈良着。

 新幹線からの乗り継ぎ時間はたっぷりありましたので,余裕をもって真っ先に乗車。ところが,驚くことに,「みやこ路」快速に乗車してくる人の半分以上が欧米系の観光客でした。さらに驚いたことに,はじめはきづかなかったのですが,日本人だとばかりおもっていた人たちの大半が,韓国,中国の観光客だったことです。肝心要の日本人はほんのわずか・・・。どうでしょう,全体の2割くらいだったでしょうか。そして,日本人のほとんどの人は途中で下車したり,乗車してきたりでしたが,観光客は京都から奈良までだれも降りません。

 東京でも,最近,外国人観光客が増えているとは聞いていました。時折,神田方面に用事があってでかけたりすると,こんなところにまで?とおもうようなところで観光客に出会うことがあります。とおりいっぺんの観光客ではなくて,かなり詳細に調べてきており,自分たちの関心のあるところまでしっかりと触手をのばしているようです。そこにいくと,アジア系の観光客の方は,表通りを群れをなして歩いていることが多いようにおもいます。

 今日(31日)は,近鉄奈良駅からJR奈良駅まで,むかしのメイン・ストリートであるJR奈良駅から春日大社にいたるまっすぐな商店街の通りを歩いてみました。このあたりはすっかり様変わりをしていて,これまた驚きました。狭かった道が拡幅されていて,じつにゆったりとした歩道が両サイドに確保されています。そして,建物もみんな新しくなっていて,以前とはまるで別世界でした。こんなところをみると,奈良は元気がいいんだなぁ,と思わずにはいられませんでした。

 ちょうど,午前10時ころでしたので,JR奈良駅から,来るはくるは,観光客の波です。ここで出会ったのもほとんどが西洋系の観光客。こちらはいずれも2人づれ,もしくは3,4人の集団。そんななかに,ときおり韓国,中国の人たち。こちらは,多くはひとかたまりの団体さん。そして,ごくわずかに家族づれの日本人観光客。以前,わたしが住んでいた20年前とはまったく様変わりをしていました。もっとも,考えてみれば,20年前といえば大昔も同然。ひとむかし,いや,ふたむかしも前の話ですから・・・。

 JR奈良駅に向かって歩いていると,突然,開化天皇陵が右手にみえてきました。以前は,間口がとても狭かったので,あまり目立たなかったのですが,こんどはどーんと間口を広げて,これみよがしに構えています。大通りからは,さらに100mほど北側に入ったところに陵墓のこんもりした森がみえています。いままで,一度も近づいたことがなかったのですが,今回は,なんの抵抗もなく,いや,誘われるかのように中に踏み込んでいくことになりました。

 
開化天皇といえば,神武から数えて第9代目の天皇。そのあとに,崇神,垂仁,とつづきます。わたしにとっては,野見宿禰を考える上で,同時に,穂の国(愛知県の東三河地方・わたしの出身地)を考える上で,不可欠の天皇というわけです。この話はいずれまた詳しくやることにして,今日(31日)になって,はじめて開化天皇の陵墓を拝ませていただきました,というお話で終わりにしておきたいとおもいます。

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