うそつきシンちゃんの言う「丁寧に説明する」などということばは,てんから信じてはいませんでしたが,まさか,牙を剥いて襲いかかるとはおもってもみませんでした。もう少しやんわりと,のらりくらりとかわしながら,誤魔化すのだろうとおもっていたら・・・・。
翁長知事の申し入れは,ちょっと約束が違うようなので海底調査をさせてほしい,という事実確認のための要望だけです。なのに,政府は目くじらを立ててこれを拒否。もちろん米軍も拒否。すでに,前知事から許可をもらっているのに「なにを,いまさら・・・」と菅君の弁。しかし,約束が違うとなれば,新基地建造工事をストップさせる権利が沖縄県にはある。これは工事を進めるために交わした「議定書」のなかに書き込まれている約束事だ。
その約束事を確認したいので,そのための海底調査をさせてくれ,と翁長知事は言っているだけなのに・・・・・。よほど具合の悪いことをしているに違いない。でなければ,約束どおりですよ,どうぞ,調査をして確認してみてください,と言えるはずだ。それができない。
米軍も強権発動である。日本政府の海底調査は許可しているのに,沖縄県の海底調査は許可しないという。その理由も明らかだ。日本政府の調査結果はいかようにも改ざんすることができる。あるは,秘匿することもできる。しかし,沖縄県の調査結果はそのまま公開されてしまう恐れがある。そうなると,米軍や日本政府がグルになって,悪事を働いていることが,完全に暴露されてしまう。そこだけはなにがなんでも避けなくてはならない。
窮鼠,猫を食む,だ。逆のはずなのに。
もはや,こんなことを論ってみても仕方のないことだ。
すでに対決の幕は切って落とされた。7日以内に調査許可を出して,工事を一時ストップするかどうか。それに応じなければ,前知事の出した工事許可を撤回する,という。となると,いよいよ米軍・政府対沖縄県の全面対決となる。しかも,その公算はきわめて大である。
なぜなら,うそつきシンちゃんが沖縄県民の民意を読み違えているからだ。仲井真前知事を最後の最後にカネで寝返らせたように,こんどの翁長知事も同じ手で,つまり,カネでつって,寝返らせればいいと考えている。なぜなら,仲井真・翁長は長い間,一心同体の自民党の党員であったし,沖縄の保守本流の中核をなしてきた人物だからだ。だから,なんとかなる,と。
しかし,こんどのこんどは違う。仲井真・翁長のコンビは完全に決裂し,知事選挙を政敵として闘い,沖縄県民の圧倒的多数(10万票差)の支持を受けて翁長知事が誕生している。しかも,翁長知事を支持した基盤は,党派ではなく,超党派の「オール沖縄・島ぐるみ会議」だ。ここには多くの財界人も加わっていて,これまでに前例をみない結束の固さを誇っている。しかも,この組織が日に日に力を蓄え,活動もますます活発になってきている。翁長知事は,こうした人びとに背中を押されて,満を持してのこんどの決断なのだ。
うそつきシンちゃんが沖縄をいじめればいじめるほど,沖縄県民の結束は強くなる。「建白書」を軸に結束している「オール沖縄・島ぐるみ会議」も活動をより活性化させる。この組織は,すでに,日本政府に見切りをつけ,米国政府に直に接触し,ロビー活動を展開する準備を進めている(5月には翁長知事渡米予定)。同時に,国連本部に向けて沖縄県民の人権を守る訴えを起こし,すでに,文書で申し入れをはじめている(島袋純・琉球大学教授)。ここにきて,ようやく国際社会も,沖縄県の動向に注目しはじめている。
こうなってくると,うそつきシンちゃんも,とんだところから綻びをみせ,最大のピンチを迎えることになりそうだ。
本土の主要メディアが沖縄のことはほとんど無視しているので,本土の人間はなにも知らないままだ。しかし,沖縄の二大新聞である『琉球新報』と『沖縄タイムス』を読んでいれば,沖縄でいまなにが起きているかは,手にとるようにわかる。本土のメディアでは『東京新聞』だけが奮闘しているが,情報量は多くない。見るに見かねたように『世界』が増刊号「沖縄 何が起きているのか」を発行(3月24日発売・このブログでも紹介済)。
これからはじまる日本政府×沖縄県の,前代未聞の全面対決の推移を注意深く見守りたい。これは民主主義の闘いであり,人権の闘いでもある。大問題なのだ。いまこそ,ジャーナリズムよ,立ち上がれ。『琉球新報』『沖縄タイムス』にならって。
翁長知事の申し入れは,ちょっと約束が違うようなので海底調査をさせてほしい,という事実確認のための要望だけです。なのに,政府は目くじらを立ててこれを拒否。もちろん米軍も拒否。すでに,前知事から許可をもらっているのに「なにを,いまさら・・・」と菅君の弁。しかし,約束が違うとなれば,新基地建造工事をストップさせる権利が沖縄県にはある。これは工事を進めるために交わした「議定書」のなかに書き込まれている約束事だ。
その約束事を確認したいので,そのための海底調査をさせてくれ,と翁長知事は言っているだけなのに・・・・・。よほど具合の悪いことをしているに違いない。でなければ,約束どおりですよ,どうぞ,調査をして確認してみてください,と言えるはずだ。それができない。
米軍も強権発動である。日本政府の海底調査は許可しているのに,沖縄県の海底調査は許可しないという。その理由も明らかだ。日本政府の調査結果はいかようにも改ざんすることができる。あるは,秘匿することもできる。しかし,沖縄県の調査結果はそのまま公開されてしまう恐れがある。そうなると,米軍や日本政府がグルになって,悪事を働いていることが,完全に暴露されてしまう。そこだけはなにがなんでも避けなくてはならない。
窮鼠,猫を食む,だ。逆のはずなのに。
もはや,こんなことを論ってみても仕方のないことだ。
すでに対決の幕は切って落とされた。7日以内に調査許可を出して,工事を一時ストップするかどうか。それに応じなければ,前知事の出した工事許可を撤回する,という。となると,いよいよ米軍・政府対沖縄県の全面対決となる。しかも,その公算はきわめて大である。
なぜなら,うそつきシンちゃんが沖縄県民の民意を読み違えているからだ。仲井真前知事を最後の最後にカネで寝返らせたように,こんどの翁長知事も同じ手で,つまり,カネでつって,寝返らせればいいと考えている。なぜなら,仲井真・翁長は長い間,一心同体の自民党の党員であったし,沖縄の保守本流の中核をなしてきた人物だからだ。だから,なんとかなる,と。
しかし,こんどのこんどは違う。仲井真・翁長のコンビは完全に決裂し,知事選挙を政敵として闘い,沖縄県民の圧倒的多数(10万票差)の支持を受けて翁長知事が誕生している。しかも,翁長知事を支持した基盤は,党派ではなく,超党派の「オール沖縄・島ぐるみ会議」だ。ここには多くの財界人も加わっていて,これまでに前例をみない結束の固さを誇っている。しかも,この組織が日に日に力を蓄え,活動もますます活発になってきている。翁長知事は,こうした人びとに背中を押されて,満を持してのこんどの決断なのだ。
うそつきシンちゃんが沖縄をいじめればいじめるほど,沖縄県民の結束は強くなる。「建白書」を軸に結束している「オール沖縄・島ぐるみ会議」も活動をより活性化させる。この組織は,すでに,日本政府に見切りをつけ,米国政府に直に接触し,ロビー活動を展開する準備を進めている(5月には翁長知事渡米予定)。同時に,国連本部に向けて沖縄県民の人権を守る訴えを起こし,すでに,文書で申し入れをはじめている(島袋純・琉球大学教授)。ここにきて,ようやく国際社会も,沖縄県の動向に注目しはじめている。
こうなってくると,うそつきシンちゃんも,とんだところから綻びをみせ,最大のピンチを迎えることになりそうだ。
本土の主要メディアが沖縄のことはほとんど無視しているので,本土の人間はなにも知らないままだ。しかし,沖縄の二大新聞である『琉球新報』と『沖縄タイムス』を読んでいれば,沖縄でいまなにが起きているかは,手にとるようにわかる。本土のメディアでは『東京新聞』だけが奮闘しているが,情報量は多くない。見るに見かねたように『世界』が増刊号「沖縄 何が起きているのか」を発行(3月24日発売・このブログでも紹介済)。
これからはじまる日本政府×沖縄県の,前代未聞の全面対決の推移を注意深く見守りたい。これは民主主義の闘いであり,人権の闘いでもある。大問題なのだ。いまこそ,ジャーナリズムよ,立ち上がれ。『琉球新報』『沖縄タイムス』にならって。
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