小食をこころがけるようになってから,なんだか食欲がでてきました。これが,小食の効果なのかはよくわかりません。が,小食の結果,どうやら胃腸がフル回転することなく,いくらか休めるようになったことが功を奏し,胃腸が元気をとりもどしたのではないか,と勝手に想像しています。
これがほんとうだとしたら,とても嬉しいことです。
なんと言っても,わずか1年5カ月の間に,胃は三分の二切除,肝臓は三分の一切除したのですから,胃腸に相当のダメージがあったことは間違いありません。
それにもまして,最大のダメージだったのは,抗ガン剤による副作用で味覚が麻痺してしまったことだ,とわたしは感じています。最初の胃の切除手術をしたあとの経過はきわめて順調でした。味覚も大丈夫でした。食欲もありました。しかし,抗ガン剤を服用するようになってから,あっという間に味覚が麻痺してしまいました。なにを食べても味がしません。ご飯にいたっては「砂」を噛んでいるような感覚でした。ですから,まずは食べたくない,拒否です。でも,少しでも食べなくてはという強迫観念にとらわれ,必死で食べました。が,多くは食べられません。かろうじて「梅干し」や味の強い「漬け物」は味がありましたので,それを頼りにしていました。
抗ガン剤の服用をやめたあとも,味覚の麻痺はつづきました。それは,二回目の肝臓切除手術後も,ほとんど変わりませんでした。仕方がないので,あれこれ試してみた結果,ご飯に「寿司酢」をたっぷりかけてやると,いくらか味がすることがわかり,もっぱら,この方法でご飯を食べることにしました。が,それが,ようやく最近になって,「寿司酢」がなくても,ご飯本来の味が少しだけもどってきました。これはいいな,とおもっていましたら,こんどはなんと「空腹」を感ずるようになりました。
もちろん,健康だったころの空腹感に比べればまだまだ弱いものにすぎませんが,それでも,たしかに「なにか食べたい」という欲望が湧きはじめていることは間違いありません。おやおやと驚きながらも喜びでいっぱいです。でも,食べすぎないように気をつけなくてはなりません。やや控えめに食べておくと,すぐにまた空腹感がやってきて,気分をよくしています。
なぜなら,からだが空腹を訴えているということは,なにかが足りないから補給せよというからだからのサインだかです。そのサインを無視して我慢すると,その不足分を,からだのなかに備えてある予備分で賄おうとします。これが,むかし習った「生体防衛反応」というやつで,いざとなるとここにスイッチが入ります。ここにスイッチが入ると,当座の命を維持するためのからだのあらゆる機構が働き始めます。
広い意味での「恒常性(ホメオスターシス)維持」機構が総動員されるというわけです。ということは,「免疫」に関する機能もフル回転をはじめます。その結果,免疫力も高まることになります。つまり,生命を維持する機能のレベルがアップすることになります。
ですから,むかしから,一日に一度は胃腸を空っぽにして空腹を味わえ,そういう人は健康そのものだ,といわれてきました。これは,単なる経験知ですが,それには立派な根拠があったという次第です。
小食の効果は,この空腹感を引きだし,食欲をもたらし,かつ,免疫力を高める,というところにあったとしたら,これは一石三鳥です。
もうしばらくの間,様子をみてみたいとおもいます。
楽しみが増えました。
これがほんとうだとしたら,とても嬉しいことです。
なんと言っても,わずか1年5カ月の間に,胃は三分の二切除,肝臓は三分の一切除したのですから,胃腸に相当のダメージがあったことは間違いありません。
それにもまして,最大のダメージだったのは,抗ガン剤による副作用で味覚が麻痺してしまったことだ,とわたしは感じています。最初の胃の切除手術をしたあとの経過はきわめて順調でした。味覚も大丈夫でした。食欲もありました。しかし,抗ガン剤を服用するようになってから,あっという間に味覚が麻痺してしまいました。なにを食べても味がしません。ご飯にいたっては「砂」を噛んでいるような感覚でした。ですから,まずは食べたくない,拒否です。でも,少しでも食べなくてはという強迫観念にとらわれ,必死で食べました。が,多くは食べられません。かろうじて「梅干し」や味の強い「漬け物」は味がありましたので,それを頼りにしていました。
抗ガン剤の服用をやめたあとも,味覚の麻痺はつづきました。それは,二回目の肝臓切除手術後も,ほとんど変わりませんでした。仕方がないので,あれこれ試してみた結果,ご飯に「寿司酢」をたっぷりかけてやると,いくらか味がすることがわかり,もっぱら,この方法でご飯を食べることにしました。が,それが,ようやく最近になって,「寿司酢」がなくても,ご飯本来の味が少しだけもどってきました。これはいいな,とおもっていましたら,こんどはなんと「空腹」を感ずるようになりました。
もちろん,健康だったころの空腹感に比べればまだまだ弱いものにすぎませんが,それでも,たしかに「なにか食べたい」という欲望が湧きはじめていることは間違いありません。おやおやと驚きながらも喜びでいっぱいです。でも,食べすぎないように気をつけなくてはなりません。やや控えめに食べておくと,すぐにまた空腹感がやってきて,気分をよくしています。
なぜなら,からだが空腹を訴えているということは,なにかが足りないから補給せよというからだからのサインだかです。そのサインを無視して我慢すると,その不足分を,からだのなかに備えてある予備分で賄おうとします。これが,むかし習った「生体防衛反応」というやつで,いざとなるとここにスイッチが入ります。ここにスイッチが入ると,当座の命を維持するためのからだのあらゆる機構が働き始めます。
広い意味での「恒常性(ホメオスターシス)維持」機構が総動員されるというわけです。ということは,「免疫」に関する機能もフル回転をはじめます。その結果,免疫力も高まることになります。つまり,生命を維持する機能のレベルがアップすることになります。
ですから,むかしから,一日に一度は胃腸を空っぽにして空腹を味わえ,そういう人は健康そのものだ,といわれてきました。これは,単なる経験知ですが,それには立派な根拠があったという次第です。
小食の効果は,この空腹感を引きだし,食欲をもたらし,かつ,免疫力を高める,というところにあったとしたら,これは一石三鳥です。
もうしばらくの間,様子をみてみたいとおもいます。
楽しみが増えました。
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