2015年11月2日月曜日

MRI の検査を受けてきました。結果は9日に。

 11月2日(月)。予定どおり,MRI の検査を受けてきました。朝食抜きで,午前10時から。

 朝から雨。それも風雨。しかも,気温が低い。傘をさして駅まで歩く間に両手が完全に冷えてしまって,痛いほどでした。手袋を・・・と出掛けにちらっとおもったのですが,まだ,早いだろうと判断したのが間違いでした。ひらめきは大事にしなくては・・・。

 病院に到着してもからだは冷えっぱなし。でも,すぐに検査にとりかかるという。少しからだを温めてからにしてほしい,と言えず(気が弱いものですから),そのまま検査室へ。造影剤を注入する針を入れる血管がみつからず,看護師さんが苦労する。しばらくの間,こすったり,叩いたりして,ようやく血管が浮き上がってくる。それで針を刺す。この針がまた長い。しかも,痛い。

 こんなことは初めてでしたが,検査室に入ると,すぐにヘッドホーンをつけられ,これで検査技師の指示を聞き取ってください,という。「大きく息を吸って,吐いて,止めて」という,例のやつだ。なるほど,と納得して横になる。これも初めてでしたが,両腕を頭の上に伸ばしたまま,円筒形の機器の中にベッドが移動して入っていく。この円筒形の機器の中でストップしたまま撮影に入るらしい。その空間がまたけたたましく狭い。

 しばらくしたら,ヘッドホーンからなにか声が聞こえてくるが,はっきりとは聞き取れない。これはいけない,と慌てて「聞こえませんッ!」と大きな声で何回も怒鳴っても,検査技師には聞こえないらしい。円筒形の中で両腕は頭の上に伸ばしたまま,しかも,胴体はしっかりとしたベルトで固定されている。この円筒形の機器の中から出るに出られない。困った。足元をみてみたら,足先が少しだけ円筒形の外にでていることがわかり,急いで,足をバタバタさせる。ようやく,検査技師が気づいて中に入ってきて「暴れないでください」という。冗談じゃあないとおもいながらも,「音声が聞き取れません」と,これまた遠慮がちに言う。「はい,わかりました。音声を調整します」ということで一件落着。

 かとおもいきや,検査がはじまると音声が次第に小さくなっていく。かすかに聞こえてくる「指示」にしたがって,なんとか検査を終える。あとで気づいたのは,ヘッドホーンがぶかぶかで,耳にうまくフィットしていなかった,ということ。これなどは初歩的なミス。

 途中で,「これから10分間,間を空けてから,また検査をはじめます」という。この間,なにも聞こえない,なにも見えない,いやーな気分。この10分間の長いことながいこと。円筒形の中に缶詰にされたまま,眼をつむって,ひたすら待つ。せめて音楽でも流してくれればいいのに・・・などと考える。そのうちに,尿意を催してきて,これとの闘いがはじまる。必死で我慢するのだが,これは無理だと考え,「トイレに行きたいのですが!」と数回,怒鳴ってみても応答なし。冷や汗を流しながら,必死で堪える。やがて,「検査を再開します」という音声。

 これはもう駄目だと諦めて,少しだけ「ちびる」ことに。ほんの少しだけ「ちびった」つもりだったのでけすが,終わってみたら立派に「びしょ濡れ」。薄いブルーの検査着に着替えていたので,大きな,りっぱな「世界地図」が出来上がっていました。「はい,お疲れさまでした」と言って入ってきた看護師さんに,ことの顛末を話す。「ああ,大丈夫ですよ。よくあることですから」とあっけらかんと言われてしまう。そうか,俺ひとりだけではないのだ,と知る。

 このシステムには致命的な欠陥がある。音声が一方通行である,ということだ。これが双方向になっていれば,会話ができる。患者の要望も即座に伝えることができる。しかし,そうではないのだ。だから,検査の途中で尿意を催してもトイレに行くことができず,不本意ながらも「もらす」ことに。こういうことはいくらでも起こりうる。

 もう一点は,円筒形の機器の中に入れられてから,今日の検査は「約40分」ほどかかります,と言われたこと。そのときは,「40分」かぁ,少し長いなぁ,でも大丈夫だろう,くらいにおもっていました。が,この検査室が想像以上に寒く,途中でからだが冷えてきて,「寒い」と吼えてみましたが,応答はありませんでした。いやな予感が現実になってしまい,後悔してしまいました。あらかじめ,「40分」という時間を知らせてくれれば,その前に準備ができたのに・・・・と。

 とまあ,文句たらたら。どこかのタイミングでこの欠陥は修正するよう言わなくては・・・・とおもいながら帰宅。

 結果は,専門医のコンファランスを経て,一週間後の9日(月)にわかる。まあ,どういう結果になろうとも,慌てるな,と自分に言い聞かせている。でも,やはり不安ではある。でも,仕方がない,ともおもう。やはり,かなり「揺れて」はいる。正直に白状してしまえば・・・・。あとは,運を天にまかせる以外にはない,とみずからに引導をわたす。幸運を祈るのみ。

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