2015年4月2日木曜日

『スポートロジイ』第3号が校了となりました。4月25日(土)に間に合うか。

 本日(4月2日)午前11時に,わたしの手元にあった初校ゲラはすべて校正を終えて,みやび出版の伊藤さんにお渡ししました。まだ,一部,著者校正が終わっていないとのことですが,今日か明日にはとどくものと信じています。

 これで,ようやく『スポートロジイ』第3号(21世紀スポーツ文化研究所紀要)の刊行の目処が立ちました。わたしの突然の病気ということもあって,一年遅れの刊行です。いろいろの方たちにご無理をお願いして,なんとかここまでたどりつくことができました。この場をお借りしてお礼を申しあげたいとおもいます。ありがとうございました。

 これで,順調にいけば,4月25日(土)の午後に予定されています「ISC・21」4月東京例会(於・青山学院大学)に間に合うかどうかのぎりぎりだそうです。伊藤さんの話では,なんとか,先行刊行50部を確保できるよう努力してみますとのこと。会場に直送になるかも・・・とか。それでも,なんとか間に合えば,とてもありがたいとおもっています。

 第3号の内容は,すでにこのブログでもご紹介していますが,再度,お知らせしておきたいとおもいます。

 目玉となる最大の柱は,西谷修さんの講演を採録したもので,「破局の思想にむけて──デュピュイの『聖なるものの刻印』をどう読むか」です。ほとんど書き下ろしと言っていいほどに講演録に手を加え,みごとな内容になっています。デュピュイの思想をめぐる周辺の問題を手際よく整理し,デュピュイの思想の位置づけを明確にした上で,その特質を浮き彫りにしてくださっています。わたしのようなデュピュイ読解に手こずっていた人間にはとてもありがたい導入論文になっています。「聖なるもの」のイメージが明確になり,これからのわたしの思考を練り上げていく上でも,とても役立ちます。たぶん,何回も読み返しては,いくつものヒントをもらい,さらに思考を重ねていくことになる,きわめて重要な論文になっているとわたしは信じています。ぜひ,ご期待ください。

 この論考に加えて特集を2本立てました。
 一つは,真島一郎さんのアフリカ・コートジボアールのダン族のすもうについてのフィールド・ワーク報告です。この論文が,また,みごとにデュピュイのいう「聖なるもの」とリンクしていて,強烈な印象を与えるものになっています。このダン族のすもうが特殊な地域の特殊な文化として存在しているのではなく,きわめてこんにち的なテーマと「地続き」になっている,というところがポイントだとわたしは受け止めています。そして,この真島さんの論考に触発され,興奮し,つぎつぎに浮かび上がるアイディアを思いつくまま展開した文章をわたしも寄せさせていただきました。

 もう一つは,太極拳です。劉志さんの博士論文のエキスを「道家思想と太極拳」というテーマでまとめていただきました。骨太の,日本語で読めるこの種の論文は本邦初と言っていいとおもいます。この論考を柱に,瀧元誠樹さんの太極拳留学の記録(武当武術),李自力老師語録「如是我聞」(拙稿)を加え,なかなかの読み物になっているとおもいます。

 ここに,研究ノートとして船井廣則さん,竹村匡弥さんの論考が加わります。

 全部で約300ページにわたる大部なものとなります。

 ぜひ,ご期待ください。

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