いわゆる「パレスチナ問題」。長い間,ずっと気がかりでした。イスラエルによるガザ地区への無差別攻撃(2014年夏)以後,事態がどのように推移しているのか,詳細がわからなかったからです。日本のメディアはパレスチナ問題にきちんと対応していない(とくに,最近は)ので,わたしを含め多くの日本人はパレスチナの現在がどうなっているのか,ほとんどなにも知りません。
それでも,アベ君がメタニヤフと握手したことによって,その結果がイスラム国による人質事件へと展開し,いっときは連日,このニュースでもちきりでした。世界中でもっとも握手をしてはいけない人物と握手したアベ君の「無知・無能」ぶりが露呈してしまったわけです。このままでは,日本国はイスラエルに対して武器支援までしかねない,とんでもない方向に向かって舵を切っています。それを止める自民党議員もいないとは,いったい,どういうことになっているのでしょうか。
このメタニヤフこそ,戦争犯罪人として国際司法裁判所に何回も召喚されているにもかかわらず,すべて無視して,いまもパラスチナ攻撃をつづけています。それを公約して再選された大統領ですから,始末に終えません。しかし,その陰でパレスチナ問題は無視され,国際社会からも孤立したままです。日本の主要メディアも無視したまま放置です。
いまもなお,イスラエルによるガザ地区の封鎖はつづいているのだろうか,医薬品や食品,などの物資はどうなっているのだろうか,破壊された建物を再建するための建築資材などは足りているのだろうか,そして,いまもなお,イスラエルによる無差別攻撃はつづいているのだろうか,いまもなお,ガザ地区の人びとの野ざらし生活はつづいているのだろうか,などなど。
これらの疑問がすべて晴れました。それどころか,もっともっと大事なことをいっぱい勉強してきました。
たとえば,「普遍的管轄権」というものの存在。この普遍的管轄権を行使する権利が日本にもあって,これを行使すれば,プーチンもオバマも立派な「戦争犯罪人」ですので,日本に入国した段階で「逮捕」し,国際刑事裁判所に訴えることができる,そういう法的手続の方法がある,ということを初めて知りました。しかし,その権利を日本政府は行使しようとはしません。なぜなら,日本もまた「戦争犯罪人」と手を結び,その仲間入りを果たそうとしているからです。しかし,この権利を支えている母体が,今日のシンポジウムのテーマにもなっている「ICC」=国際刑事裁判所というものの存在であり,役割だ,ということでした。
このICCに,パレスチナが大変な外交努力を重ね,ようやく,この4月1日に加盟・発効が認められました。世界で123番目の国となったとのことです。これで,ようやく国家としての承認が得られたということでもあります。この結果,パレスチナは救われることになるのか,それを考えようというのがこの日のシンポジウムの最大のテーマでした。ちなみに,日本は2007年10月に加盟。
シンポジウムの開催要領は以下のとおりです。
テーマ:ICC加盟はパレスチナを救うか。
日時:2015年4月4日(土)13:30~16:30
場所:青山学院大学・総研ビル11F第19会議室
シンポジスト:新倉 修(青山学院大学法務研究科教授)
伊藤和子(ヒューマンライツ・ナウ事務局長・弁護士)
志葉玲(ジャーナリスト)
コーディネーター:阿久根武志(世界連邦運動協会事務局長)
主催:世界連邦運動協会
共催:ヒューマンライツ・ナウ
協賛:青山学院大学法務研究科(法科大学院)
結論は以下のとおり。パレスチナのICC加盟によって,どの程度の効果が現れるのかは未知数だとのこと。なぜなら,ICCは加盟国の条約によって支えられている団体であって,法的に拘束する力はないからだ,とのこと。しかし,パレスチナが刑事告訴をすることは可能になったので,国際社会に向けてパレスチナの主張を表明する道は法的に開けたので,これが有力な「歯止め」になることは間違いないだろう,とのこと。少なくとも,これまでの放置状態・無視状態からは一歩前進した,と言ってよいだろう,とのこと。
ちなみに,このパレスチナ問題は,そっくりそのまま沖縄問題と重なっているように,わたしの眼にはみえてきました。つまり,人権無視という点で。沖縄の島ぐるみ会議は,当面は,国連に向けて「日本政府による沖縄県人の人権無視」を訴える方針で活動を展開していますが,いずれ,ICCをも視野に入れた活動も展開されることになるのだろう,とそんな感想を持ちました。
それでも,アベ君がメタニヤフと握手したことによって,その結果がイスラム国による人質事件へと展開し,いっときは連日,このニュースでもちきりでした。世界中でもっとも握手をしてはいけない人物と握手したアベ君の「無知・無能」ぶりが露呈してしまったわけです。このままでは,日本国はイスラエルに対して武器支援までしかねない,とんでもない方向に向かって舵を切っています。それを止める自民党議員もいないとは,いったい,どういうことになっているのでしょうか。
このメタニヤフこそ,戦争犯罪人として国際司法裁判所に何回も召喚されているにもかかわらず,すべて無視して,いまもパラスチナ攻撃をつづけています。それを公約して再選された大統領ですから,始末に終えません。しかし,その陰でパレスチナ問題は無視され,国際社会からも孤立したままです。日本の主要メディアも無視したまま放置です。
いまもなお,イスラエルによるガザ地区の封鎖はつづいているのだろうか,医薬品や食品,などの物資はどうなっているのだろうか,破壊された建物を再建するための建築資材などは足りているのだろうか,そして,いまもなお,イスラエルによる無差別攻撃はつづいているのだろうか,いまもなお,ガザ地区の人びとの野ざらし生活はつづいているのだろうか,などなど。
これらの疑問がすべて晴れました。それどころか,もっともっと大事なことをいっぱい勉強してきました。
たとえば,「普遍的管轄権」というものの存在。この普遍的管轄権を行使する権利が日本にもあって,これを行使すれば,プーチンもオバマも立派な「戦争犯罪人」ですので,日本に入国した段階で「逮捕」し,国際刑事裁判所に訴えることができる,そういう法的手続の方法がある,ということを初めて知りました。しかし,その権利を日本政府は行使しようとはしません。なぜなら,日本もまた「戦争犯罪人」と手を結び,その仲間入りを果たそうとしているからです。しかし,この権利を支えている母体が,今日のシンポジウムのテーマにもなっている「ICC」=国際刑事裁判所というものの存在であり,役割だ,ということでした。
このICCに,パレスチナが大変な外交努力を重ね,ようやく,この4月1日に加盟・発効が認められました。世界で123番目の国となったとのことです。これで,ようやく国家としての承認が得られたということでもあります。この結果,パレスチナは救われることになるのか,それを考えようというのがこの日のシンポジウムの最大のテーマでした。ちなみに,日本は2007年10月に加盟。
シンポジウムの開催要領は以下のとおりです。
テーマ:ICC加盟はパレスチナを救うか。
日時:2015年4月4日(土)13:30~16:30
場所:青山学院大学・総研ビル11F第19会議室
シンポジスト:新倉 修(青山学院大学法務研究科教授)
伊藤和子(ヒューマンライツ・ナウ事務局長・弁護士)
志葉玲(ジャーナリスト)
コーディネーター:阿久根武志(世界連邦運動協会事務局長)
主催:世界連邦運動協会
共催:ヒューマンライツ・ナウ
協賛:青山学院大学法務研究科(法科大学院)
結論は以下のとおり。パレスチナのICC加盟によって,どの程度の効果が現れるのかは未知数だとのこと。なぜなら,ICCは加盟国の条約によって支えられている団体であって,法的に拘束する力はないからだ,とのこと。しかし,パレスチナが刑事告訴をすることは可能になったので,国際社会に向けてパレスチナの主張を表明する道は法的に開けたので,これが有力な「歯止め」になることは間違いないだろう,とのこと。少なくとも,これまでの放置状態・無視状態からは一歩前進した,と言ってよいだろう,とのこと。
ちなみに,このパレスチナ問題は,そっくりそのまま沖縄問題と重なっているように,わたしの眼にはみえてきました。つまり,人権無視という点で。沖縄の島ぐるみ会議は,当面は,国連に向けて「日本政府による沖縄県人の人権無視」を訴える方針で活動を展開していますが,いずれ,ICCをも視野に入れた活動も展開されることになるのだろう,とそんな感想を持ちました。
0 件のコメント:
コメントを投稿