2015年6月25日木曜日

アベ政権の支持率,急降下をはじめる。それいけ,ワッセイ。

 とうとう化けの皮が剥がれはじめたようだ。それもそうだろう。あれだけ嘘ばかりついてきたのだから,いかに善良なる国民といえども,そうそう騙されてばかりはいない。ちょっと変だよなぁ,という人が,やはり変だよ,に変わりはじめたということだろう。

 これから,まだまだつづく重要な国会討論をもっとしっかりと見極めていこう。アベ君は「丁寧に説明する」と言いつつ,いつも同じ自説を繰り返すのみ。安全保障法案を「合憲」とする確たる根拠も提示できないまま,もちろん,国民の大多数が納得しないまま,強引に議会の多数で押し切ろうとしている。その姿が次第に露骨になってきたので,これではいけない,と気づいた国民がここにきて急増しているようだ。

 朝日新聞社が20・21の両日に行った全国世論調査(電話)の結果が,その実態をみごとに映し出しているようだ。どの質問項目も前回(5月16・17日)の調査結果から軒並み下落している。それも著しい。わずか一カ月余にして,こんな急降下をはじめるとは,だれも予測しなかっただろう。あと,一カ月もすればもっともっと急降下していくだろう。

 アベ政権を支持しますか・・・・支持する39%。前回は45%。6ポイントの下落。政権維持の大きな目安の一つといわれる40%を,ついに割った。これは特筆すべきできごとだ。

 安全保障関連法案について・・・・賛成29%,反対53%。この差も大きすぎる。

 女性の動向はもっと顕著である。
 アベ政権を支持しますか・・・支持する34%。前回は42%。8ポイントの下落。戦争への危機意識は男性よりも女性の方がはるかに強いようだ。支持しないは37%。前回は31%。6ポイント増。ついに,不支持率が支持率を逆転した。

 安全保障関連法案は憲法違反であるか・・・・違反である50%。違反ではない17%。この圧倒的な「差」は尋常ではない。こここそが,今国会で議論すべき「肝」だ。国会は徹底して憲法論議をつくすべし。そして,法案提出の順序が逆であることを国民に周知徹底させるべし。

 順序としては,まずは,憲法改正を国民に問うべきだ。そして国民の承認を得たのちに安全保障関連法案を提出すべきだ。それが順序というものだ。ここを誤魔化して,無理矢理,閣議決定をして憲法解釈を正当化し,議席数を頼りに強引に押し切ろうとするところに「無理」がある。これでは道理がとおらない。

 その結果が,
 今国会での成立は・・・・必要ない65%(前回60%),必要である17%(前回23%)
という数字となって表れている。

 みごとに国民の良識・見識が機能している。この声に政府は謙虚に耳を傾けるべきだ。これを無視して強引に成立を目指して突っ込んでいけば,つぎの選挙で自民党・公明党はほとんどの議席を失うことになるだろう。そんなこともわからないのだろうか。それほどまでに議員として,いや,人間として「堕落」してしまっている,ということなのか。いや,狂ってしまっている,というべきか。

 このところのアベ君を筆頭に政府・自民党(それに公明党も)の議員さんたちは,どう考えてみても正気の沙汰ではない。みんながみんな狂ってしまうと,それが当たり前になってしまうらしい。恐ろしいことだ。

 23日の沖縄全戦没者追悼式でのアベ君の祝辞に対し,「戦争屋,帰れ!」という怒号が飛び交った。とたんに,アベ君の眼が泳ぎ始めた。久しぶりにみせた人間らしい顔であった。

 アベ君よ,その顔で政治と向き合ってほしい。沖縄県民の声を真摯に受け止めるとは,そういうことなのだから。珍しく眼が泳ぐほどに動揺したのだ。ということは,痛いところを突かれた,というまことに人間らしいハートがまだ残っているではないか。でも,坊ちゃんはそこから依怙地になって居直ってしまうんだよね。その直後の記者会見は,もののみごとにもとの鉄面皮にもどっていた。それは,もはや,人間の顔ではなかった。亡者の顔でしかなかった。

 でも,そういう顔をみせればみせるほど,アベ政権の支持率は間違いなく低下していく。いやいや,もっと加速するだろう。

 国民を甘くみてはいけない。

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