IOC総会でぶち上げた安倍首相の「大嘘」がどえらいことになってきた。まずは,お膝元の東電が,そんな情報を事実であると首相に伝えたことはいない,としどろもどろにコメント。外国のメディアは,「そんな事実があるとは聞いたことがない」と猛反発。そして,これから特別取材班を派遣して徹底的に事実関係を探査する,という。もちろん,IAEA(国際原子力機構)も近々,調査団を派遣して,その後のフクシマの実態を確認する,と声明を発表。
安倍首相の「大嘘」が国際的な大問題となってきた。まだ,各国の首脳は口を固く閉じたままだが,シリアの問題にある程度の目処がついてくれば,その矛先は必ず安倍首相に向けてくるだろう。あるいは,すでに,この男は信用ならない,と見切りをつけているかも・・・・。
この「大嘘」によってフクシマは一躍,世界の注目を集めることになった。こうなると無責任な東電や原子力規制委員会も,これまでのような「事実隠し」や「時間稼ぎ」といった引き延ばし作戦でごまかしているわけにはいかなくなる。これまで押し隠してきた「事実」を,どのような方法にしろ公開する方向に舵を切るだろう。
その前に,外国のメディアがフクシマの海に船を浮かべて,独自の方法で徹底的にデータを収集するという。そして,問題の「0.3キロ」の範囲内の状態についても,自分たちの手で確認するという。要するに日本側がこれまで公開してきた情報が「全否定」されたということだ。日本のメディアも信用ならない,と。
安倍首相の「大嘘」が,これからいろいろのところに波及していくことになるのは必定だ。これまで長年にわたって蓄積されてきた日本人のイメージ(信頼度)は一気に失墜し,ゼロからのやり直しを迫られることになる。哀しいことだが,避けてとおることもできない。愚かな男をヘッドに据えたわれわれの責任だ。覚悟するしかない。ただし,二度と,こんな愚かな男を選ばないことだ。
国際社会がこれまで息を潜めて見守ってきたのは,フクシマの原発事故による放射能汚染がどのような進みゆきになっているのか,という事実だ。空からの汚染はもとより,海に流れ出る汚染水がこんごどのような経緯をへていくことになるのか,そして,その根源にあるものはメルト・ダウンした原発の地下がまったく手つかずのままである,制御する方法もない,という大きな不安である。しかも,その下には地下水が流れていて,海に垂れ流し状態なのだ。この事実を日本政府はまるで腫れ物に触れるようにひた隠しにしてきた。しかし,そんなことはすぐに知れ渡っていく。国際社会の眼は,いま,この一点に釘付けになっている。みんな不安なのである。いずれ海洋をとおして世界中にこの汚染水がひろがっていく。その事態に対して,手も足も出せない不安である。
そんな折も折,「フクシマは完全にコントロールされている」「過去にも,いまも,そして未来も」と世界中のメディアが注目する大舞台で,日本の総理大臣が「大嘘」を放った。それを「鵜呑み」にして一票を投じたIOC委員が「過半数」を超えた,という事実にもわたしは腰を抜かしてしまった。IOC委員の知的レベルはそんなものだったのか,と。
この話もじつは大問題で,わたしは迂闊だったと大いに反省している。なので,次回のブログでこの話を取り上げてみることにしよう。
さて,少し冷静に考えてみよう。安倍首相の「大嘘」は,日本人総員が将来にわたって大きな負の遺産を背負わされることになったが,ひるがえって考えてみると,とてつもなく大きな「功績」を残すことにもなった。すなわち,フクシマを世界の百日のもとに曝け出すことになったのだから。あるメディアは「墓穴」を掘ったと書いたが,いやいや,この「墓穴」のお蔭でフクシマが世界の注視の的となり,ようやく正当な地位を獲得した,とわたしは評価したい。
まことに乱暴な外科手術にも等しい「外圧による劈開」によって,フクシマが初めて世界の重大問題として,真っ正面から見据えられることになった,と。
今回の東京五輪招致というとんでもない狂騒曲が演じた最大の成果は,フクシマがようやく世界の檜舞台に登場した,ということだろう。
これからさきは,外国のメディアに負けないよう,国内のメディアも気合を入れてフクシマの行方を追ってほしい。それも国際的な視野に立つ,勇断を携えて。
東京五輪という狂騒曲はこれからも鳴り響く。なぜなら,東京五輪は「諸刃の剣」だから。これを振りかざせば,成らぬ話も成ってしまう。安倍首相はまことに都合のいい「名刀」を手に入れてしまったのである。使いようによっては,いかようにも使える。その使いようをひとつ間違えると命取りにもなる。それをきびしく監視するのはわれわれの役目だ。
あるいはまた,東京五輪は,安倍首相にとっては時限爆弾になるかもしれない。折角,世にも不思議な,まことに面白いおもちゃを手に入れたのに,そのおもちゃが,ある日,突然,不如意になり,みずからに襲いかかってくるかもしれない。またぞろ,突然,「おなかが痛い」病が発症しないともかぎらない。お坊っちゃまは病気に弱い。我慢がきかない。
世界の首脳陣は,それを期待しているかもしれない。もはや,まともな話し相手ではない,と見極めをつけているはずだから。
いささかことばが過ぎたとしたらお許しいただきたい。でも,これが,偽りなきわたしのホンネである。思い浮かぶことをそのまま素直に書いてみた。良識ある批判は甘んじて受ける覚悟はついている。忌憚なきご意見を。
安倍首相の「大嘘」が国際的な大問題となってきた。まだ,各国の首脳は口を固く閉じたままだが,シリアの問題にある程度の目処がついてくれば,その矛先は必ず安倍首相に向けてくるだろう。あるいは,すでに,この男は信用ならない,と見切りをつけているかも・・・・。
この「大嘘」によってフクシマは一躍,世界の注目を集めることになった。こうなると無責任な東電や原子力規制委員会も,これまでのような「事実隠し」や「時間稼ぎ」といった引き延ばし作戦でごまかしているわけにはいかなくなる。これまで押し隠してきた「事実」を,どのような方法にしろ公開する方向に舵を切るだろう。
その前に,外国のメディアがフクシマの海に船を浮かべて,独自の方法で徹底的にデータを収集するという。そして,問題の「0.3キロ」の範囲内の状態についても,自分たちの手で確認するという。要するに日本側がこれまで公開してきた情報が「全否定」されたということだ。日本のメディアも信用ならない,と。
安倍首相の「大嘘」が,これからいろいろのところに波及していくことになるのは必定だ。これまで長年にわたって蓄積されてきた日本人のイメージ(信頼度)は一気に失墜し,ゼロからのやり直しを迫られることになる。哀しいことだが,避けてとおることもできない。愚かな男をヘッドに据えたわれわれの責任だ。覚悟するしかない。ただし,二度と,こんな愚かな男を選ばないことだ。
国際社会がこれまで息を潜めて見守ってきたのは,フクシマの原発事故による放射能汚染がどのような進みゆきになっているのか,という事実だ。空からの汚染はもとより,海に流れ出る汚染水がこんごどのような経緯をへていくことになるのか,そして,その根源にあるものはメルト・ダウンした原発の地下がまったく手つかずのままである,制御する方法もない,という大きな不安である。しかも,その下には地下水が流れていて,海に垂れ流し状態なのだ。この事実を日本政府はまるで腫れ物に触れるようにひた隠しにしてきた。しかし,そんなことはすぐに知れ渡っていく。国際社会の眼は,いま,この一点に釘付けになっている。みんな不安なのである。いずれ海洋をとおして世界中にこの汚染水がひろがっていく。その事態に対して,手も足も出せない不安である。
そんな折も折,「フクシマは完全にコントロールされている」「過去にも,いまも,そして未来も」と世界中のメディアが注目する大舞台で,日本の総理大臣が「大嘘」を放った。それを「鵜呑み」にして一票を投じたIOC委員が「過半数」を超えた,という事実にもわたしは腰を抜かしてしまった。IOC委員の知的レベルはそんなものだったのか,と。
この話もじつは大問題で,わたしは迂闊だったと大いに反省している。なので,次回のブログでこの話を取り上げてみることにしよう。
さて,少し冷静に考えてみよう。安倍首相の「大嘘」は,日本人総員が将来にわたって大きな負の遺産を背負わされることになったが,ひるがえって考えてみると,とてつもなく大きな「功績」を残すことにもなった。すなわち,フクシマを世界の百日のもとに曝け出すことになったのだから。あるメディアは「墓穴」を掘ったと書いたが,いやいや,この「墓穴」のお蔭でフクシマが世界の注視の的となり,ようやく正当な地位を獲得した,とわたしは評価したい。
まことに乱暴な外科手術にも等しい「外圧による劈開」によって,フクシマが初めて世界の重大問題として,真っ正面から見据えられることになった,と。
今回の東京五輪招致というとんでもない狂騒曲が演じた最大の成果は,フクシマがようやく世界の檜舞台に登場した,ということだろう。
これからさきは,外国のメディアに負けないよう,国内のメディアも気合を入れてフクシマの行方を追ってほしい。それも国際的な視野に立つ,勇断を携えて。
東京五輪という狂騒曲はこれからも鳴り響く。なぜなら,東京五輪は「諸刃の剣」だから。これを振りかざせば,成らぬ話も成ってしまう。安倍首相はまことに都合のいい「名刀」を手に入れてしまったのである。使いようによっては,いかようにも使える。その使いようをひとつ間違えると命取りにもなる。それをきびしく監視するのはわれわれの役目だ。
あるいはまた,東京五輪は,安倍首相にとっては時限爆弾になるかもしれない。折角,世にも不思議な,まことに面白いおもちゃを手に入れたのに,そのおもちゃが,ある日,突然,不如意になり,みずからに襲いかかってくるかもしれない。またぞろ,突然,「おなかが痛い」病が発症しないともかぎらない。お坊っちゃまは病気に弱い。我慢がきかない。
世界の首脳陣は,それを期待しているかもしれない。もはや,まともな話し相手ではない,と見極めをつけているはずだから。
いささかことばが過ぎたとしたらお許しいただきたい。でも,これが,偽りなきわたしのホンネである。思い浮かぶことをそのまま素直に書いてみた。良識ある批判は甘んじて受ける覚悟はついている。忌憚なきご意見を。
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