今日(12日)の東京新聞がスポーツ欄の片隅に,小さな記事「国立競技場解体,月末開始できず」を載せています。もっと大きく扱ってもいいのに・・・とやや不満。ほかの各紙はどのように伝えているのか,あるいは,無視か。と,そんなことを考えながら,メールをチェックしていたら,その中に「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」からのものがあり,9月26日に国立競技場問題のシンポジウムを開催するという。すぐに申し込みました。先着200名。
今日は,この二つの話題を取り上げてみたいと思います。
まずは新聞記事。
その要旨は以下のとおりです。
国立競技場解体工事のための第一回目の入札が成立しなかった会社から苦情申し立てがあって,有識者で構成されている内閣府の「政府調達苦情検討委員会」が,10日付けでその苦情申し立てを受理した,その結果,同委員会が審査して結論を出す期限が10月17日であるため,この審査結果がでるまでは,第二回目の入札で決まっていた解体請負業者との契約執行を一時停止するよう同委員会が要請した,そのため,国立競技場の解体工事が大幅に遅れること,場合によっては再入札もありうるということ,そうなると,新国立競技場の建設の工期が短くなってしまい,ピンチだとISCが考えている,というものです。
ついでに,もう少しだけ補足しておきますと,第一回目の入札は,たった一社だけが応じたのですが,その入札価格がJSC(日本スポーツ振興センター)の決めていた最低価格よりも低かったために,保留となり,その後の検討の結果,入札不成立となったというのです。この入札価格が低すぎるという理由が理解できない,そこには官製談合の疑義がある,としてこの会社が「政府調達苦情委員会」に申し立てを行ったということです。
そして,この申し立てを同委員会が受理をしたということは,審査に値する内容である,と判断したとみていいでしょう。そうなりますと,少なくとも10月17日までの結論がでるまでは,解体工事にとりかかることはできないことになります。しかも,この苦情申し立てが認められますと,再入札ということになります。となると,さらに解体工事が遅れ,新国立競技場の工期が短くなり,こんどは五輪までに間に合わなくなる,という可能性もでてくる,ということになります。
となりますと,建築家の伊東豊雄さんが提案しているような,いまの国立競技場を改修して間に合わせる,という案も浮上してくる可能性がでてきます。
こうした動きとはまったく別個に,「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」が,9月26日(金)にシンポジウムを開催するというのです。シンポジウムのテーマは「それでも異議あり,新国立競技場──戦後最大の暴挙を考える」。この会は,すでに,「文部科学省,日本スポーツ振興センター:神宮外苑の青空と銀杏並木の風景を守ろう!巨額の建設費をかけない,いまある国立競技場を直して使おう!」というキャンペーンを打ち出し,インターネットで賛同者を募ったところ,12日現在で30,817人の賛同を得ているということです。
わたしも賛同者の一人としてメール・アドレスを登録していますので,経過報告とシンポジウム開催の情報がダイレクトに入ってきたというわけです。さきにも書きましたように先着200名ということでしたので,すぐに申し込みをしました。この会からの情報によりますと,9月23日には建築学会が,10月1日には景観学会が,同様のシンポジウムを企画しているとのことです。それぞれの専門家集団の学会も,すでに,これまでに何回もシンポジウムを開催しています。機運は一気に高まってきています。
そんな中での国立競技場解体工事着手の一時停止です。しかも,場合によっては再入札ということもありうる,というのです。となると,そのさきはかなり混迷した情況が待ち受けていることになります。ひょっとしたら,大逆転もありうる,という展開になってきました。
だとしたら,10月17日までに,可能なかぎりのプレッシャーをかけていくことが肝要となります。わたしもその一助になれればと考えています。
今回のこの新国立競技場の建造をめぐる問題は,最初のデザイン・コンペの方法や審査過程からして,疑問だらけでした。そして,各界から多くの異議申し立てがなされました。が,すべて無視したまま,文部科学省もその事業主体であるISCも,規定の路線をひた走りつづけてきました。もはや,民主主義の精神もどこへやら・・・・,ひたすら自分たちの利益優先だけが独走しています。今日の政府・自民党とまったく同じことが,ここでも繰り広げられています。まことにもって由々しき問題です。
かくなる上は,自分の持ち場でできるだけの意思表明をしていくしか方法はありません。その山場がようやくやってきました。チャンス到来です。いま,です。やるしかない,のは。
このブログもそんなつもりで書いています。ご支援をいただければ幸いです。
今日は,この二つの話題を取り上げてみたいと思います。
まずは新聞記事。
その要旨は以下のとおりです。
国立競技場解体工事のための第一回目の入札が成立しなかった会社から苦情申し立てがあって,有識者で構成されている内閣府の「政府調達苦情検討委員会」が,10日付けでその苦情申し立てを受理した,その結果,同委員会が審査して結論を出す期限が10月17日であるため,この審査結果がでるまでは,第二回目の入札で決まっていた解体請負業者との契約執行を一時停止するよう同委員会が要請した,そのため,国立競技場の解体工事が大幅に遅れること,場合によっては再入札もありうるということ,そうなると,新国立競技場の建設の工期が短くなってしまい,ピンチだとISCが考えている,というものです。
ついでに,もう少しだけ補足しておきますと,第一回目の入札は,たった一社だけが応じたのですが,その入札価格がJSC(日本スポーツ振興センター)の決めていた最低価格よりも低かったために,保留となり,その後の検討の結果,入札不成立となったというのです。この入札価格が低すぎるという理由が理解できない,そこには官製談合の疑義がある,としてこの会社が「政府調達苦情委員会」に申し立てを行ったということです。
そして,この申し立てを同委員会が受理をしたということは,審査に値する内容である,と判断したとみていいでしょう。そうなりますと,少なくとも10月17日までの結論がでるまでは,解体工事にとりかかることはできないことになります。しかも,この苦情申し立てが認められますと,再入札ということになります。となると,さらに解体工事が遅れ,新国立競技場の工期が短くなり,こんどは五輪までに間に合わなくなる,という可能性もでてくる,ということになります。
となりますと,建築家の伊東豊雄さんが提案しているような,いまの国立競技場を改修して間に合わせる,という案も浮上してくる可能性がでてきます。
こうした動きとはまったく別個に,「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」が,9月26日(金)にシンポジウムを開催するというのです。シンポジウムのテーマは「それでも異議あり,新国立競技場──戦後最大の暴挙を考える」。この会は,すでに,「文部科学省,日本スポーツ振興センター:神宮外苑の青空と銀杏並木の風景を守ろう!巨額の建設費をかけない,いまある国立競技場を直して使おう!」というキャンペーンを打ち出し,インターネットで賛同者を募ったところ,12日現在で30,817人の賛同を得ているということです。
わたしも賛同者の一人としてメール・アドレスを登録していますので,経過報告とシンポジウム開催の情報がダイレクトに入ってきたというわけです。さきにも書きましたように先着200名ということでしたので,すぐに申し込みをしました。この会からの情報によりますと,9月23日には建築学会が,10月1日には景観学会が,同様のシンポジウムを企画しているとのことです。それぞれの専門家集団の学会も,すでに,これまでに何回もシンポジウムを開催しています。機運は一気に高まってきています。
そんな中での国立競技場解体工事着手の一時停止です。しかも,場合によっては再入札ということもありうる,というのです。となると,そのさきはかなり混迷した情況が待ち受けていることになります。ひょっとしたら,大逆転もありうる,という展開になってきました。
だとしたら,10月17日までに,可能なかぎりのプレッシャーをかけていくことが肝要となります。わたしもその一助になれればと考えています。
今回のこの新国立競技場の建造をめぐる問題は,最初のデザイン・コンペの方法や審査過程からして,疑問だらけでした。そして,各界から多くの異議申し立てがなされました。が,すべて無視したまま,文部科学省もその事業主体であるISCも,規定の路線をひた走りつづけてきました。もはや,民主主義の精神もどこへやら・・・・,ひたすら自分たちの利益優先だけが独走しています。今日の政府・自民党とまったく同じことが,ここでも繰り広げられています。まことにもって由々しき問題です。
かくなる上は,自分の持ち場でできるだけの意思表明をしていくしか方法はありません。その山場がようやくやってきました。チャンス到来です。いま,です。やるしかない,のは。
このブログもそんなつもりで書いています。ご支援をいただければ幸いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿