2007,8年ころに,この石原結實さんの本が立て続けに出て,本屋さんに平積みされていたことを覚えています。そのころは70歳になるかならないかの頃で,からだの調子は絶好調でした。ですから,本屋さんで手にとってペラペラとめくってみる程度で,こんな本が売れる時代なんだなぁ,とまるで他人事でした。つまり,住んでいる世界が違うという感じでした。
しかし,胃癌を患って,胃の三分の二を切除し,転移予防のための抗ガン剤治療に入ったいまは,これまたまるで別世界を生きているように思います。からだに対する意識がまるで違います。つまり,抗ガン剤治療とどのように折り合いをつけながら,これからの生活を考えていけばいいのか,ということが終始頭のなかにちらついているのです。それほど副作用はきついということでもあります。
そんなとき,末期ガンで医者から見放された患者さんが,友人の紹介でこの石原結實さんの食事療法を受けることになり,完治したという情報がFacebookをとおして入ってきました。それはまるでファンタジーの世界を彷彿とさせるような美しい絵とともに,石原式食事療法の要点が,きわめて簡単明瞭に書かれていました。しかも,そこには抗ガン剤治療(化学療法)と並行して食事療法をする方法も書かれていました。
これだ!という直感がはたらき,すぐに石原結實さんの本を調べてみました。すると,驚くほどの多くの本がでているではありませんか。これはたいへんだと思いながら,いまのわたしにとって役立ちそうな本をピックアップして,まとめ買いをしてみました。それが,以下の本たちです。
なかでも,その総集編といっていいと著者の石原結實さんがみずから書いている本が『食べない健康法』(東洋経済新報社,2008年刊)です。
この本には難しい医学的な話はほとんどなく,きわめて簡潔に医学的根拠を提示して,その考え方にもとづく方法論を展開した,とてもわかりやすい本です。いまのわたしには切実な課題でしたので,一気に読んでしまいました。その骨子を以下のようです。
著者の石原結實さんは白血球の研究に専念したことのある血液の専門家です。そして,その研究をとおして,ある結論に到達します。それは,白血球は血液の中の栄養がたっぷりあるとそれらを食べて,外から侵入してきた病原菌や体内を流れている癌細胞には手を出さなくなる,というものです。したがって,血液の中の栄養がやや足りない状態の方が,白血球が活発にはたらき,病原菌や癌細胞をやっつける力が増大する,というわけです。すなわち,免疫力が高くなる,と。だから,食べ過ぎは健康の「敵」,飽食を捨てて,可能なかぎり「食べない」小食を薦めます。
なぜか,わたしの頭脳は,この石原結實さんの理屈にコロリとまいってしまいました。というか,まことにすんなりと納得してしまいました。
そして,自己観察・自己管理の三つの要件を提示してくれます。
1.排便・排尿が順調か。
2.からだが温かいか。
3.気分がすっきりしているか。
たったこれだけです。これはわかりやすいし,横着者のわたしでも,この三つだけならなんとかやれそうだ,と直感しました。
さらに,抗ガン剤治療と同時進行でお薦めの食事の方法も,きわめてシンプルなものでした。
朝食:にんじん+リンゴのジュース(コップに2杯)。
昼食:そば。適量で。
夕食:自分の好きなものを食べてよい。お酒も適量なら可(からだを温めるから)。
これがまたわたしの気に入りました。なぜなら,ジュースも大好き,そばも大好き,お酒も大好き,なにも文句はありません。こんなんでいいの?と逆にいぶかってしまったほどです。これは,まるで,わたしのために準備されたメニューではありませんか。
よしっ!これならできるっ!と確信しました。
で,早速,この第四クールの開始と同時にはじめました。
いまのところ,うまくいきそうな予感がしています。
これも偶然なのですが,にんじんはわたしの好物のひとつ。子どものころから大好きでした。みんなが嫌いだというので,ますます好きになってしまいました。親にも褒められ,先生にも褒められ,得意満面でした。ですから,なんの抵抗もありません。それどころか「待ってました」とばかり飛びついてしまいました。これは難なくつづけられる,と。
これもまた偶然なのですが,しょうが紅茶は,つい最近になって飲み始めていたものです。わたしの場合には別にダイエットというわけではなくて,胃癌を患ってからはからだが冷え気味でしたので,これでからだが暖まると思ってはじめました。それもたまたまお店で,コーヒーの代わりに生姜紅茶を飲んでみたら,ことのほか美味しいということに気づき,そのお店の特製のものを手に入れて飲んでいました。
この本では,自分で生姜をすりおろして紅茶の中にいれる方法が書いてあります。いまのところは,まだお店で買ったしょうが紅茶が残っていますので,それがなくなったら,本に書いてある方法でチャレンジしてみようと思っています。こんなことをぼんやり考えていたら,これまた偶然,デパ地下で紅茶の試飲・販売のお姉さんにつかまってしまいました。飲んでみたら,これまた美味しいので,ついつい買ってしまいました。これで準備OKです。
まずは,これだけ偶然が重なれば,きっといいことがあるに違いない,とこれまた確信,いやいや妄信です。これでしばらくは楽しもう・・・・と。
最後の一冊はまだペラペラめくっている程度です。が,どんな食べ物が,いまのわたしにはいいのか,というひとつの目安にはなるなぁ,と思っています。それが,これです。
まずは,慌てず,騒がず,のんびりと楽しみながら,自分に合った方法をみつけてみたいと思っています。そのためには,なかなか楽しめる本になりそうです。
以上,近況のご報告まで。
しかし,胃癌を患って,胃の三分の二を切除し,転移予防のための抗ガン剤治療に入ったいまは,これまたまるで別世界を生きているように思います。からだに対する意識がまるで違います。つまり,抗ガン剤治療とどのように折り合いをつけながら,これからの生活を考えていけばいいのか,ということが終始頭のなかにちらついているのです。それほど副作用はきついということでもあります。
そんなとき,末期ガンで医者から見放された患者さんが,友人の紹介でこの石原結實さんの食事療法を受けることになり,完治したという情報がFacebookをとおして入ってきました。それはまるでファンタジーの世界を彷彿とさせるような美しい絵とともに,石原式食事療法の要点が,きわめて簡単明瞭に書かれていました。しかも,そこには抗ガン剤治療(化学療法)と並行して食事療法をする方法も書かれていました。
これだ!という直感がはたらき,すぐに石原結實さんの本を調べてみました。すると,驚くほどの多くの本がでているではありませんか。これはたいへんだと思いながら,いまのわたしにとって役立ちそうな本をピックアップして,まとめ買いをしてみました。それが,以下の本たちです。
なかでも,その総集編といっていいと著者の石原結實さんがみずから書いている本が『食べない健康法』(東洋経済新報社,2008年刊)です。
この本には難しい医学的な話はほとんどなく,きわめて簡潔に医学的根拠を提示して,その考え方にもとづく方法論を展開した,とてもわかりやすい本です。いまのわたしには切実な課題でしたので,一気に読んでしまいました。その骨子を以下のようです。
著者の石原結實さんは白血球の研究に専念したことのある血液の専門家です。そして,その研究をとおして,ある結論に到達します。それは,白血球は血液の中の栄養がたっぷりあるとそれらを食べて,外から侵入してきた病原菌や体内を流れている癌細胞には手を出さなくなる,というものです。したがって,血液の中の栄養がやや足りない状態の方が,白血球が活発にはたらき,病原菌や癌細胞をやっつける力が増大する,というわけです。すなわち,免疫力が高くなる,と。だから,食べ過ぎは健康の「敵」,飽食を捨てて,可能なかぎり「食べない」小食を薦めます。
なぜか,わたしの頭脳は,この石原結實さんの理屈にコロリとまいってしまいました。というか,まことにすんなりと納得してしまいました。
そして,自己観察・自己管理の三つの要件を提示してくれます。
1.排便・排尿が順調か。
2.からだが温かいか。
3.気分がすっきりしているか。
たったこれだけです。これはわかりやすいし,横着者のわたしでも,この三つだけならなんとかやれそうだ,と直感しました。
さらに,抗ガン剤治療と同時進行でお薦めの食事の方法も,きわめてシンプルなものでした。
朝食:にんじん+リンゴのジュース(コップに2杯)。
昼食:そば。適量で。
夕食:自分の好きなものを食べてよい。お酒も適量なら可(からだを温めるから)。
これがまたわたしの気に入りました。なぜなら,ジュースも大好き,そばも大好き,お酒も大好き,なにも文句はありません。こんなんでいいの?と逆にいぶかってしまったほどです。これは,まるで,わたしのために準備されたメニューではありませんか。
よしっ!これならできるっ!と確信しました。
で,早速,この第四クールの開始と同時にはじめました。
いまのところ,うまくいきそうな予感がしています。
これも偶然なのですが,にんじんはわたしの好物のひとつ。子どものころから大好きでした。みんなが嫌いだというので,ますます好きになってしまいました。親にも褒められ,先生にも褒められ,得意満面でした。ですから,なんの抵抗もありません。それどころか「待ってました」とばかり飛びついてしまいました。これは難なくつづけられる,と。
これもまた偶然なのですが,しょうが紅茶は,つい最近になって飲み始めていたものです。わたしの場合には別にダイエットというわけではなくて,胃癌を患ってからはからだが冷え気味でしたので,これでからだが暖まると思ってはじめました。それもたまたまお店で,コーヒーの代わりに生姜紅茶を飲んでみたら,ことのほか美味しいということに気づき,そのお店の特製のものを手に入れて飲んでいました。
この本では,自分で生姜をすりおろして紅茶の中にいれる方法が書いてあります。いまのところは,まだお店で買ったしょうが紅茶が残っていますので,それがなくなったら,本に書いてある方法でチャレンジしてみようと思っています。こんなことをぼんやり考えていたら,これまた偶然,デパ地下で紅茶の試飲・販売のお姉さんにつかまってしまいました。飲んでみたら,これまた美味しいので,ついつい買ってしまいました。これで準備OKです。
まずは,これだけ偶然が重なれば,きっといいことがあるに違いない,とこれまた確信,いやいや妄信です。これでしばらくは楽しもう・・・・と。
最後の一冊はまだペラペラめくっている程度です。が,どんな食べ物が,いまのわたしにはいいのか,というひとつの目安にはなるなぁ,と思っています。それが,これです。
まずは,慌てず,騒がず,のんびりと楽しみながら,自分に合った方法をみつけてみたいと思っています。そのためには,なかなか楽しめる本になりそうです。
以上,近況のご報告まで。
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