2012年11月23日金曜日

原発推進のみならず,国防軍までもめざすという安倍・自民党。ここだけは断じて投票してはならない。

 えっ,国防軍?それって,戦争ができる軍隊のこと?なにを考えているのか。安倍・自民党は。ひょっとしたら,イシハラ君に煽られて,その先手を打つつもりなのか。それじゃあ,尖閣諸島のときの民主党と同じではないか。それよりももっと質が悪い。憲法を変えて戦争にまで手を伸ばそうとしているではないか。まるで,国境問題を軍事力で解決しようとでも思っているのだろうか。

 今日(22日),発表された自民党の選挙スローガンをみて,茫然自失。この人たちって,ひょっとしたら「認知症?」,いやいや,むかしのことばを使えば「気がふれた?」ということ。もっと,わかりやすく言えば,「気が狂ったの?」となる。

 そんな気がふれた人のことばにしたがって,かくも危ない橋は絶対に渡ってはならない。そんなことは敗戦後の長い年月をかけて,しっかりと反省し,二度と戦争はしないと覚悟したではないか。つまり,敗戦から,すでに70年間,営々として日本国民は再軍備だけはしないという選択をしてきたではないか。アベ君,君はいったいなにを考えているのか。この東日本大震災・原発事故のドサクサまぎれに,一気に憲法まで変えて,近隣諸国を敵に回そうとでも考えているのか。ひょっとしたら,ご先祖さまが夢枕にでも立って,とくべつのご託宣でもあったのか。まさか,あのキシ君だって,サトウ君だって,晋太郎君だって,このタイミングで憲法を変えて再軍備せよ,とまでは言わないだろう。

 選挙まで,あと一ヶ月を切ったというのに,テレビはいつものとおりのバカ番組ばかり。選挙などどこ吹く風とばかり,お笑いと歌番組がずらりと並んでいる。この一ヶ月足らずの間に,日本国の命運を決する,おそらく歴史に残る意志決定をしなくてはならないというのに・・・。あるいは,これもまた原子力ムラの一致団結した隠密的な差配によるものなのか。だとしたら恐ろしいことだ。もっとも,よくよく考えてみれば,これまでの世論を自在にコントロールしてきたのはみんなマス・メディアだった。そのマス・メディアを動かしてきた力がどこからきていたのかということも,おおよそのところはわかってきている。そして,いまもなお眼に見えないところで,もののみごとに世論を意のままに操っている。

 いま,新聞もテレビも,最大のニュースとして取り上げなくてはならないのは,安倍・自民党が憲法を変えて「国防軍」の設立をめざす,と大見得を切ったことだ。この一大事を,どのテレビ局も取り上げようともしない。そして,ゴールデン・タイムでNHKがとりあげたのは,愛知県豊川市の信用金庫立て籠もり事件だ。しかも,時間を延長してまで。もちろん,これも重大なニュースには違いない。しかし,それよりもっと大事なのは,こんどの選挙で政権をとったら憲法を変えて国防軍をもつという安倍・自民党のスローガンだ。のみならず,憲法改正(改悪)の方法を,現行の三分の二から二分の一でできるようにもする,という。

 いやはや,そんなことになったら,政権が変わるごとに憲法が変わることになる。憲法は国の骨格だ。その国の骨格がそんなにコロコロ変わっては困る。ほんとうに憲法を変えなくてはならないときがくれば,国民がその意志を表明する。その意志が全体の三分の二以上の代議士を選出したときが憲法を変えるときだ。そんないっときの政権の都合で憲法を勝手に変えられては困る。憲法こそ,国民の意志で明確に決定しなくてはならない。その憲法を変えると安倍・自民党は選挙スローガンにかかげたのだ。これを支持すると,日本国は戦争「放棄」の国から一気に戦争「蜂起」の国になってしまう。そういう恐ろしいことが,あと一ヶ月足らずの間に決まろうとしている。

 みんなで叡智を出し合って,寄ってたかって議論をしなくてはならないときだ。そのためには正確で敏速な情報が欲しい。だから,ひとりでも多くの候補者の生の声が聞きたい。なのに,テレビでは相変わらずのバカ番組ばかりが勢揃い。NHKを筆頭に,思考停止の国民増産に励んでいる。ほんとうに,このままでは日本国は沈没してしまう。

 「3・11」以後の政府の醜態をみていると,こんどの選挙しかチャンスはない。国民が本気で,原発ゼロか原発推進かを熟慮し,覚悟を決めなくてはならないときだ。目覚めよ,「茹でカエル」。もう,すでに身動きできないとでもいうのだろうか。あまり深く考える必要もない。命とカネとどちらが大事か。それだけでいい。

 いずれにしても,原発推進,憲法改悪,国防軍設置・・・・の路線を鮮明に打ち出した安倍・自民党だけは回避したい。このことだけははっきり言っておきたい。

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