2015年1月26日月曜日

国会囲む「青の鎖」。辺野古移設ノーに7000人。

 1月25日(日)午後2時~3時30分,「青の鎖」で国会を囲もう,という情報はかなり前から知っていましたので,なんとしても参加したいと考えていました。が,わたしの凡ミスでとうとう参加できませんでした。ネットでの主催者発表によれば,7000人の人たちが集まった,といいます。この「鎖」のひとつになれなかったことを悔やんでいます。

 個人的な話になりますが,23日(神戸)は「東京五輪2020を考える」,24日(奈良)は「野見宿禰」論,というテーマでお話をする約束があってでかけていました。ですので,25日の朝早く奈良を出発すれば午後2時の国会議事堂前に行くことはできる,と考えていました。

 が,ここで凡ミスをしてしまいました。宿泊したホテルがJR奈良駅のすぐ近くでしたので,奈良から京都まではJRで行こうと決めました(いつもは,近鉄利用)。幸いなことにタイミングよく京都行きの「みやこじ快速」がくることがわかりました。そして,プラットフォームにでると,まもなく列車が入ってきました。これだと思い込み,そのまま乗車。しばらくぼんやりと窓外の景色をながめていました。だいぶ時間が経過したところで,ふとわれに返りました。というのは,眺めていた景色がいつもと違うことに気づいたからです。木津川沿いに広々とした平野を走るはずなのに,列車の両サイドともに山が迫っているではありませんか。「エッ?こんな山の中に入ってきてしまっているぞ」「どうして?」。一瞬,なにが起きたのかわからず焦っていました。すると,まもなく車内放送が入り「大和路快速にご乗車くださりありがとうございました。まもなく終点,加茂に到着します」と言っています。そこで初めて「みやこじ快速」と「大和路快速」を間違えて,そのまま飛び乗ってしまったんだと気づきました。時,すでに遅し,と悔やみました。

 沖縄・辺野古がいま大変なことになっています。インターネット情報をチェックすると,機動隊や海上保安庁などが連日,恐ろしいほどの暴力をふるっていることがわかってきます(『沖縄タイムス』や『琉球新報』などがFBで写真つきの情報を流しています)。本土の新聞・テレビではほとんど報道されていませんので,多くの人たちがなにも気づかないままでいるようです。それもこれもアベ政権が徹底して本土の報道機関にプレッシャーをかけ,ほぼ完璧に近いほどの言論統制をしいているからです。その代表がNHKです。沖縄切り捨ての筆頭と言っていいでしょう。もはや許しがたい偏向報道(「暴力」)がつづいています。

 辺野古をめぐる情況がどうなっているのかについては,わたしもFBをとおして,毎日,信頼できる情報をリンクして,アップしています。場合によっては,午前,午後,夜の3回も,刻々とFBに流れてくる情報をチェックしています。そして,どうしてもこれだけはもっと多くの人びとに知ってもらいたいという情報をセレクトして,流すようにしています。

 沖縄県民の民意無視,民主主義の否定,恐るべき暴力の日常化(機動隊などによる殴る・蹴る),本土住民の無関心,政府のあくどい沖縄いじめ,と挙げていけば際限がありません。その一方では,アメリカ政府は,逆に沖縄県民の民意の強さに反応し,移転撤回も視野に入れて,新しい段階への対応を検討している,という情報も流れています(『沖縄タイムス』,ほか)。この情報もまた,本土のメディアは無視です。

 ですから「茹でカエル」のままでいる本土の住民の多くはなにも知ることもなく,無関心です。遠くの方でなにか起きているらしい,くらいの認識でしかありません。その点は,原発再稼働の問題とよく似ています。多くの人が「自分の問題」とは受け止めていない,ということです。困った情況が,いまの日本を支配しています。

 そんななかで,「青の鎖」で国会議事堂を取り囲もうという運動が立ち上がりました。しかも,7000人もの人びとが集まり,意思表明をしました。ここにきて,ようやく本土の人びとも目覚めてきたということでしょうか。午後15分と30分の2回にわたって「鎖」ができあがり,つなぎ合った手を挙げて喜びを分かち合ったとネットでは告げています。もちろん,写真つき。(『東京新聞』は大きく取り上げています)

 辺野古の動向はこれからの日本の行方を占うための重要な鍵を握っています。いま,辺野古は日本がかかえている最先端の問題と真っ正面から向き合っています。ここをどのように通過するかが,わたしたちの両肩にかかっています。しかも,いまが正念場です。「イスラム国」の人質問題で人びとの眼がそちらに奪われている間に,一気に工事を推し進めてしまおう,というのがアベ政権の企みです。しかし,そうはさせじと「7000人」の人が集まりました。しかし,報道はほとんどされません。ここが大問題です。

 それでもなお,その最大の「壁」を乗り越えていくしかありません。そのためにこそ「インターネット」という武器を手に入れ,これを大いに活用する以外にありません。このブログもその手段の一つです。この話題を拡散させて,大いに議論していただけると幸いです。

 というところで,今日のところはおしまい。

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