関東・東北水害による被災者のみなさんにこころからお見舞いを申しあげます。
日毎に災害の大きさ,広さが明らかになるにつれ,驚きを禁じえません。しかも,多数の行方不明者が,まだ,確認できていないと知り,こころが悼みます。
わたしは,遅い昼食をとりながら,何気なくテレビを点けたら,ちょうど常総市の鬼怒川堤防決壊現場の映像が写っていました。思わず身を乗り出すようにして見入ってしまいました。堤防が決壊した場所から猛烈な勢いで濁流が民家を襲っていました。その濁流が直撃している民家の窓からは白いタオルを必死で振っている人,そのすぐ下流の家の屋根の上から手を振っている人,そのまた隣りの家のベランダから助けを求めている複数の人,そのすぐ近くの電柱に寄り添うようにして救助を待つ人,などが映し出され,旋回をつづけながら報道がつづきました。
やがて,救助のヘリがやってきて,順次,救助にあたりはじめました。ああ,これでなんとか助かりそうだ,と一安心。でも,急がないと家屋が押し流されてしまう,と危惧しながら気もそぞろで眺めていました。すると,濁流の直撃を受けていた,もっとも危険な家の人(4人)から救助がはじまりました。この4人の人を救助して,ふたたび,ヘリがここにもどってきたときにはその民家はすでに流されていてありませんでした。まさに,間一髪のきわどい救助でした。
こういう場面を,たまたま,わたしはテレビをとおして「目撃」したにすぎません。おそらく,テレビで放映されていない他の多くの地域でも同じような救助が展開していたものとおもいます。
その翌日から,連日のように災害情報が取り上げられ,その規模が予想外に広く,大きかったことが報道されはじめ,ふたたびこころが悼みました。とりわけ,孤立してしまった病院,老人介護ホーム,市役所,などの救済が思うように進まず困っていることを知るにつけ,これはたいへんなことになっている,とますますこころが悼みました。一刻も早く救助の手がとどくように,と祈るばかりです。
こんな大災害が起きているのに,政府の関係者が災害の現地に飛んで視察をしたという情報は流れてきません。安倍総理は「政府としては全力を挙げて災害対策をとる」とおざなりな記者会見をしましたが,実際には,災害対策のために閣議で割いた時間はわずかに「10分」だったと「日刊ゲンダイ」は報じています。しかも,戦争法案のための対策には長時間をかけて協議がなされた,とも。
これが「事実」だとしたら,いったい政府はなにをやっているのか,ということになります。太田国土交通大臣がどういう対策を指示したかも,明らかにはなっていません。政府の頭のなかは,戦争法案のことしかないようです。相当に追いつめられていると言っていいでしょう。
「国民の命と生活を守る」というセリフを耳にタコができるほど安倍総理は繰り返してきました。これもまた「嘘だった」ということが,こんどの大災害を前にして明白になってしまいました。もはや,手も頭もまわらないというのが現政権の実情のようです。戦争法案のことで頭がいっぱい(答弁のロジックが完全に破綻した上に,国会前では連日のSEALDsなどによる大集会の抗議行動がつづき,全国津々浦々にまで抗議行動が浸透しているため)のところに,辺野古新基地協議の決裂・工事の再開・翁長県知事による工事認可取り消しの動き(明日の月曜日にも発表),加えてフクシマをはじめとする放射能汚染の拡大,等々と難題が山積みです。
ですから,安倍政権得意の「弱者切り捨て」のロジックが支配し,関東・東北大水害への対応は,ほんのおざなりの応急手当だけでやりすごそうという算段のようです。
ふと脳裏をよぎるのは,ドイツのメリケル首相であれば,本人が真っ先に災害の現地に飛び,自分の眼で視察し,検分した上で,つぎつぎに指示を出していくだろうに・・・・ということでした。
一事が万事,もはや,この政権は完全に機能麻痺に陥っています。
一刻も早く,戦争法案を廃案にして出直すこと,そして,弱者救済(フクシマ,辺野古,労働者,被災者,など)に全力を傾けること,これこそが現政権の喫緊の課題であり,使命です。戦争法案は,どうしてもやりたいのなら,憲法改正の手続を経てからの問題です。
こんなことは,立憲デモクラシーを標榜する国家にあっては,基本中の基本です。これすら守れない政権は,もはや,存在する根拠はなにもありません。安倍政権はさっさと退陣すべきです。自民党の議員さんの中にも同様の考え方をしている人は少なくないとおもいます。なのに,ひとりとして総理に「進言」する人はいません。集団的狂気というべきか,集団病理というべきか・・・・・。
こんな政治的真空状態の中からファシズムは立ち現れてくるのでしょう。いま,わたしたちは,その現場に立たされていることをしっかりと胸に刻んで,みずからの身の振り方を決するときです。いまこそ,そのクライマックスにある,というべきでしょう。
18日がタイム・リミットだと言われています。それまで,残る力を振り絞って,全力で立ち上がりましょう。まずは,明日(14日)の国会大包囲が大きな山場(60日ルールのタイム・リミット)です。オキュパイもありうる,という情報も流れています。ですので,こころの準備も。
日毎に災害の大きさ,広さが明らかになるにつれ,驚きを禁じえません。しかも,多数の行方不明者が,まだ,確認できていないと知り,こころが悼みます。
わたしは,遅い昼食をとりながら,何気なくテレビを点けたら,ちょうど常総市の鬼怒川堤防決壊現場の映像が写っていました。思わず身を乗り出すようにして見入ってしまいました。堤防が決壊した場所から猛烈な勢いで濁流が民家を襲っていました。その濁流が直撃している民家の窓からは白いタオルを必死で振っている人,そのすぐ下流の家の屋根の上から手を振っている人,そのまた隣りの家のベランダから助けを求めている複数の人,そのすぐ近くの電柱に寄り添うようにして救助を待つ人,などが映し出され,旋回をつづけながら報道がつづきました。
やがて,救助のヘリがやってきて,順次,救助にあたりはじめました。ああ,これでなんとか助かりそうだ,と一安心。でも,急がないと家屋が押し流されてしまう,と危惧しながら気もそぞろで眺めていました。すると,濁流の直撃を受けていた,もっとも危険な家の人(4人)から救助がはじまりました。この4人の人を救助して,ふたたび,ヘリがここにもどってきたときにはその民家はすでに流されていてありませんでした。まさに,間一髪のきわどい救助でした。
こういう場面を,たまたま,わたしはテレビをとおして「目撃」したにすぎません。おそらく,テレビで放映されていない他の多くの地域でも同じような救助が展開していたものとおもいます。
その翌日から,連日のように災害情報が取り上げられ,その規模が予想外に広く,大きかったことが報道されはじめ,ふたたびこころが悼みました。とりわけ,孤立してしまった病院,老人介護ホーム,市役所,などの救済が思うように進まず困っていることを知るにつけ,これはたいへんなことになっている,とますますこころが悼みました。一刻も早く救助の手がとどくように,と祈るばかりです。
こんな大災害が起きているのに,政府の関係者が災害の現地に飛んで視察をしたという情報は流れてきません。安倍総理は「政府としては全力を挙げて災害対策をとる」とおざなりな記者会見をしましたが,実際には,災害対策のために閣議で割いた時間はわずかに「10分」だったと「日刊ゲンダイ」は報じています。しかも,戦争法案のための対策には長時間をかけて協議がなされた,とも。
これが「事実」だとしたら,いったい政府はなにをやっているのか,ということになります。太田国土交通大臣がどういう対策を指示したかも,明らかにはなっていません。政府の頭のなかは,戦争法案のことしかないようです。相当に追いつめられていると言っていいでしょう。
「国民の命と生活を守る」というセリフを耳にタコができるほど安倍総理は繰り返してきました。これもまた「嘘だった」ということが,こんどの大災害を前にして明白になってしまいました。もはや,手も頭もまわらないというのが現政権の実情のようです。戦争法案のことで頭がいっぱい(答弁のロジックが完全に破綻した上に,国会前では連日のSEALDsなどによる大集会の抗議行動がつづき,全国津々浦々にまで抗議行動が浸透しているため)のところに,辺野古新基地協議の決裂・工事の再開・翁長県知事による工事認可取り消しの動き(明日の月曜日にも発表),加えてフクシマをはじめとする放射能汚染の拡大,等々と難題が山積みです。
ですから,安倍政権得意の「弱者切り捨て」のロジックが支配し,関東・東北大水害への対応は,ほんのおざなりの応急手当だけでやりすごそうという算段のようです。
ふと脳裏をよぎるのは,ドイツのメリケル首相であれば,本人が真っ先に災害の現地に飛び,自分の眼で視察し,検分した上で,つぎつぎに指示を出していくだろうに・・・・ということでした。
一事が万事,もはや,この政権は完全に機能麻痺に陥っています。
一刻も早く,戦争法案を廃案にして出直すこと,そして,弱者救済(フクシマ,辺野古,労働者,被災者,など)に全力を傾けること,これこそが現政権の喫緊の課題であり,使命です。戦争法案は,どうしてもやりたいのなら,憲法改正の手続を経てからの問題です。
こんなことは,立憲デモクラシーを標榜する国家にあっては,基本中の基本です。これすら守れない政権は,もはや,存在する根拠はなにもありません。安倍政権はさっさと退陣すべきです。自民党の議員さんの中にも同様の考え方をしている人は少なくないとおもいます。なのに,ひとりとして総理に「進言」する人はいません。集団的狂気というべきか,集団病理というべきか・・・・・。
こんな政治的真空状態の中からファシズムは立ち現れてくるのでしょう。いま,わたしたちは,その現場に立たされていることをしっかりと胸に刻んで,みずからの身の振り方を決するときです。いまこそ,そのクライマックスにある,というべきでしょう。
18日がタイム・リミットだと言われています。それまで,残る力を振り絞って,全力で立ち上がりましょう。まずは,明日(14日)の国会大包囲が大きな山場(60日ルールのタイム・リミット)です。オキュパイもありうる,という情報も流れています。ですので,こころの準備も。
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