2012年6月22日金曜日

NHKテレビの特集番組にVTR出演を頼まれ,その収録を終える。

 番組の正式名はまだ決まっていないようですが,オリンピック特集のための特番だそうで,そこにワンカット出演をすることになり,その収録が昨日,鷺沼の事務所で行われました。以前,韓国のテレビ・クルーがやってきて以来,久しぶりのことでした。

 どうせ,ワンカットなんだから,2,3の質問に答えて,その中から使えるところだけを編集するのだろうと,軽く考えていたのが間違いのもとでした。以前,NHKの「クイズ・日本人の質問」という番組の正解説明者として,VTR収録に応じたことがありましたので(2回ほど),そのときの記憶が鮮明にありました。こちらは,正解を指定された時間内(1~2分)で説明するだけのことでしたので,一回でOKがでれば,それで終わり。もし,NGがでても,もう一回,同じことをやり直せばいい,というものでした。ですから,いとも簡単なことでした。

 今回も,どうせそんなものだろう。それよりはいくらか長い話になる程度で,大したことはないだろう,とタカをくくっていました。が,どっこい。つぎからつぎへと,いくつもの質問が飛び出し,それに対して必死になって応答しなくてはなりません。それも,簡単な質問ではありません。

 日本人選手が外国人選手よりも優れていると考えられる点はなにですか。
 「柔よく剛を制す」とは,どういうことですか。
 むかしの選手といまの選手の大きな違いはどこにありますか。
 トレーニング方法はどんな風に変化してきましたか。
 用具や施設はどのように変化してきたのでしょうか。

 というような質問からはじまって,八田一郎さんという人はどういう人だったのですか,とか「負けた選手は下の毛を剃れ」という名言を残した背景・真意はなんだったのですか,といったような質問まで種々雑多。

 とうとう,いつのまにか,スポーツとはなにか,スポーツを見て感動するのはなぜか,現代社会を生きる人間にとってスポーツとはなにか,日本のスポーツ史やスポーツ文化論まで,夢中になって語っている自分がいて,こんどは自分でびっくり。

 気がついたら,3時間半をすぎていました。途中で,テープを入れ換えます,と言われたときに「もう,いいでしょう」と言おうと思いましたが,担当者がなかなかの好青年でしたので,まあ,言われるままに応答していました。

 終わったときには,担当者が「こんなに深いお話が聞けるとは思ってもいませんでした」というので,こっちも「こんなに深い話をするつもりはなかった」と応答。大笑いになりました。

 最終的にどんなカットが使われるのか,まったく予想もつきませんが,楽しみにしたいと思っています。予定では,7月13日(金)のBS1で放映されるとのこと。また,詳しい情報がわかりましたら,わたしの研究所(「21世紀スポーツ文化研究所」)のHPの「掲示板」には書き込んでおきますので,そちらをご覧ください。

 取り急ぎ,近況のご報告まで。

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