2012年8月30日木曜日

江田五月メールマガジン第1201号(2012年8月30日)を読んで。

 江田五月さんとは,能面アーティストの柏木裕美さんのパーティのときに一度だけ面識があり,名刺を交換させていただきました。以後,江田五月さんから「メールマガジン」がとどくようになりました。そのときは,参議院の議長さんでした。ですから,参議院議長さんの発行するメール・マガジンという意味で,なにを,どのように発信されるのだろうかと興味をもちました。江田五月さんの眼からみると,こんにちの日本の政治の中枢がどんな風にみえるのか,と考えたからでした。わたしにとってはとても新鮮で,新しい世界との触れ合いでした。

 で,このメールマガジンは,いかにも江田五月さんらしくとても几帳面に毎日,毎日の行動記録や感想が簡潔に書き込まれています。マガジンの末尾の注によれば,毎日,ご本人が直接書いている,とのことです。それにしては,これだけの分量の詳細な記録とそのつどの感想を書かれているのかと,いささか驚きでもあります。

 江田さんが議長さんだったころのマガジンはとても面白かったのですが,議長を退任されてからのマガジンはどこか政治の最前線に立つ政治家の迫力というものが,徐々に薄れていくように感じていました。これはある意味では自然ななりゆきで仕方がないのかもしれません。しかし,そうは思いながらも,ひとりの現役政治家の目線を追いながら,日本の政治を考えるためのひとつの拠点として,いまも楽しみに読みつづけています。

 そこには新聞やテレビやインターネットとはまったく違う,ひとりの政治家をとおして映し出される,生の政治情報を見届けることができます。つまり,江田さんにとっての「真実」がそこに描かれているというわけです。

 で,今日のブログでわざわざ江田五月さんのメールマガジンを取り上げ,みなさんに紹介したいと考えたのには理由があります。

 それは,8月29日(水)の早朝から深夜にいたるまでの,江田五月さんをとおして記述された参議院での問責決議案提出,提出理由とその賛否の弁論,採決,賛成多数による可決のいきさつが詳細に記述されているからです。しかも,その記述は江田五月さんのきわめて冷静な知性のもとでなされていて,感情のひとかけらもありません。それはそれはみごとなものです。しかし,わたしには不満でした。江田五月といえども人間であるはず・・・・。あの江田三郎の血が流れているはず・・・。にもかかわらず,冷静そのもの。淡々と問責決議案提出,可決を記述しています。

 江田さん,貴方には,人間としての,生身の人間としての,熱い血は流れていないのでしょうか。どこまでも毅然とした優等生ぶりを発揮するのみで,政治家としての熱い理想を吐露するご意志はないのでしょうか。ご自分で管理されているメールマガジンなのですから,しかも,ご自分が書かれているというのですから,もっと,素直な心情を吐露されてもいいのではないでしょうか。

 その詳細をここに転載することができないのが残念です。
 以下に,メールマガジンのアドレスを書いておきますので,どうぞ,江田さんの書かれた文章で,直接,詳細をご確認ください。
 http://www.eda-jp.com/

 江田五月さん,そろそろ高見の見物は止めにしてはいかがでしょうか。まるで,他人事のように民主党を語るのではなくて,民主党の長老のひとりとして,これほどまでに迷走をはじめた民主党のあり方について大英断をくだし,江田さんのあるべき政党の姿を提示してください。その意欲がなくなってしまったというのであれば,さっさと引退しましょう。そして,将来に夢をいだいている若手政治家に道をゆずりましょう。

 江田三郎のあの熱血漢の演説を生で聞いたことのあるわたしとしては,あまりに歯痒い思いがしてなりません。「3・11」以後の,この数年が,日本国の命運を決するきわめて大事な時間だとわたしは,ひとりの国民として真剣に考えています。

 いささか過激に過ぎたかもしれません。が,これがわたしのこころの叫びです。どうぞ,お聞き届けの上,善処されますことを願ってみやません。

 合掌。アーメン。ホージャホーロミイ。

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