2015年10月19日月曜日

SEALDsの渋谷街宣(10.18)に行ってきました。

 10月18日(日)。午後1時より。渋谷・ハチ公前広場。通行人の通る道を確保した上で,それ以外のところは立錐の余地もないほどの人でいっぱい。その熱気に驚きました。強行採決によって,熱気が冷めるどころか,ますます意気盛ん。とりわけ,聴衆の熱気が頼もしい。

 
スピーチとラップ調のコールと音楽とが,ほどよくかみ合って,会場の雰囲気も上々。こういう演出もまた,これまでの抗議集会とは違った親しみやすさを生みだしている。いろいろな専攻の学生さんたちが,それぞれの立場からもてる力を持ち寄って,一種独特の雰囲気を醸しだしているらしい。そして,スピーチは,すべて個々人の考えたことを自分のことばで語っている。じつに素直に,思いのままを露呈させながら。それだけに,聞く人のこころを打つ。

 
高校生もまたマイクをもって訴える。強行採決後は失望し,落胆したが,学校に行ってみると,それまで無関心だった友だちが寄ってきて,いろいろ質問してくれるようになった。いまではみんなで集って,熱い会話ができるようになった。これでぼくは助けられ,救われた。というより,未来に希望がもてるようになった。これからも,変だとおもうことはそのまま変だと素直に声をあげるつもりだ。そして,ひとりでも多くの賛同してくれる友だちをつくっていきたいとおもう,と熱く語ってくれた。聴衆からは大きな拍手がわいた。

 
多くの東南アジア系の観光客が興味深そうに,あちこち眺めながら,聴衆集団の間の狭い通路をとおりすぎていく。なかには写真まで撮っている人も。それも長いハンドル付きのカメラで。動画も撮っているらしい。彼らの眼にはどのように映っているのだろうか。

 スクランブル交差点のこちら側でも,SEALDsの集会に耳を傾けている人たちがいる。それも,けして少なくはない。しかも,若い人たちが多い。

 大勢の人たちがとおりすぎていく。みんなそれとなく聞き耳を立てながら,とおりすぎていくようにみえる。このうちの何人かは,ちょっと恥ずかしそうな表情をしている。どこかしら,こころに負い目を感じてでもいるのだろうか。そうであってくれたら嬉しい。この街宣が,少しでも多くの人たちが考えるきっかけになってくれれば,ありがたい。それだけで,この街宣は成功である。

 帰りに近くの書店で『髙橋源一郎×SEALDs  民主主義ってなんだ?』(河出書房新社刊)を購入。わたしの住んでいる溝の口の書店には,なぜか,置いてない。鷺沼の書店にも置いてない。どうやら,書店の方針らしい。いやな気分。これからは,書店に立ち寄るたびに,意図的・計画的に,これこれの本はありませんか,と店員に聞いてみることにしよう。

 追加の情報を一つ。10月20日には『民主主義って,これだっ!』(大月書店刊)が発売になる。表紙カバーの写真から,そのデザイン,内容もすべてSEALDsのメンバーたちの手作りだという。とても素晴らしい出来ばえに「驚嘆」した,と西谷修さんのブログに紹介されている。ぜひ,覗いてみてください。

 20日には渋谷の書店まで足を伸ばそうとおもう。 

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