お台場といえば,いまや若者たちの人気のスポットだ。最先端の文化施設がいっぱいあって,観光客もいっぱい集ってくる。まあ,言ってしまえば,東京でも指折りの超人気スポットだ。
当然のことながら,お台場海浜公園にも大勢の人が押し寄せる。都会の喧騒を忘れて,海を眺めながら散策するには絶好のポイントだ。海を眺めているかぎり,一瞬,東京にいることを忘れることができる。しかし,その海水がどのような状態になっているのか,じっくりと観察した人はどのくらいいるだろうか。そして,ここの海水がセシウム汚染でどの程度犯されているのか,注意を向けた人はどのくらいいるだろうか。
わたしが訪れたのは,3・11以前のことだったが,それでも気になったのは海水の汚れ具合だった。こんなところではとてもじゃないけど,海に入って泳ぐ気にはなれない,とそうおもった。しかし,調べてみると,2001年から毎年,日本トライアスロン選手権大会がここで開催されているという。ことしも,10月11日に開催されるという。選手たちは,この程度の汚れなど気にもとめず,泳いでいるのだ。いや,気にしながらも泳いでいるのだ。慣れというものは恐ろしい。一度,経験してしまえば,あとは平気。いやいや快感ですらある,かもしれない。
こうした大会の実績と,地元の熱心な勧誘によって,東京五輪2020のトライアスロン競技の会場となることが決まったという。それにしても,はたして海外の選手たちは大丈夫なのだろうか,といささか心配ではある。
そんな折も折,今朝(10月9日)の東京新聞の一面トップで下の写真のような記事が掲載された。この記事をじっくり読みながら,「トライアスロン競技は大丈夫なのか」とかなりの不安をいだかざるを得なかった。もちろん,セシウムのレベルは基準以下とはいえ,着々とこの汚染が進行していることは間違いない。しかも,下流にいけばいくほど,セシウムの値は高くなっているという。
この記事では,東京湾の海水汚染の度合いは調査対象になっていないので,詳しいことはわからない。しかし,しかるべきところでは測定をしているはず。その測定結果を公表していないだけのことらしい。場合によっては「秘密保護法」に守られ,囲い込まれているのかもしれない。その数値を公表してしまうと,東京湾で採れた魚介類の市場に大きな影響がでかねない,という理由で。これはあくまでもわたしの憶測にすぎないが,ありえない話ではない。
この記事は,主として神田川と日本橋川の汚染の実態を調査した結果に焦点が当てられている。詳しいことは新聞で確認していただきたいが,汚染が「広範囲」に及んでいることだけは,みてとれる。しかも,下流ほどセシウムが蓄積されていることも明らかだ。となると,これらの汚染水がすべて東京湾に流れ込んでいくわけだから,その結果が気がかりだ。しかも,東京湾に注ぐ川はほかにもたくさんある。それらが集積されるとどういうことになるのか。その実態を知りたいところだ。
少なくとも,日本トライアスロン連合は,スイム競技の会場となるお台場海浜公園の海水の検査くらいはやっているはずだ。そして,選手たちに「安全である」という説明をしているはずだ。その根拠となるデータくらいは公表してもらいたいものだ。もっとも,日本トライアスロン連合に問い合わせれば,すぐにわかることではある。しかし,ひょっとしたら関係者のみで,「部外マル秘」になっているかもしれない。
放射能汚染に関して,一般的に,ヨーロッパ人はきわめて敏感な反応をする。神経質なほどにぴりぴりしている。それに比べて,日本人は,わたしもふくめて,一般的におおらかというか,鈍感である。なんとかなるさ,と楽観的だ。だから,トライアスロンのスイムも,国内の選手権大会なら,それほどまで問題になることもなく開催が可能なのだろう。これまでに放射能汚染の問題で「もめた」という話は聞いたことがない。しかし,国際大会ともなると,話はいささか違ってくるのではないだろうか。と,わたしは心配だ。これが単なる杞憂ならいいが・・・。
海水汚染くらいなら,まだいい。もっと大きな問題をわたしたちは抱え込んでいる。フクシマの原発問題だ。アベ君は「アンダー・コントロール」と大見得(大嘘)を切ったが,現実は深刻の度をますます深めるばかりだ。いつ,なんどき,大爆発を起こさないとも限らない。まったくの未知の世界で,ことは進行している。専門家ですら,なにが,どのようになっていて,この平衡状態が保たれているのかわからない,という。つまり,真実はなにもわかってはいないのだ。
そういう大問題を抱え込んだまま,東京五輪2020開催に向かってまっしぐらだ。このあたりで,一度,真摯にフクシマ原発問題に目を向け,そこで起きていることがらを真っ正面から受け止め,検討し,暫定的な結論を導き出す,というくらいのことはすべきではないのか。この点について,組織委員会をはじめ,東京都,文部科学省,JSCなどに,考えを聞いてみたい。
ことは緊急を要する事態だ,とわたしは考えているのだが・・・・。
当然のことながら,お台場海浜公園にも大勢の人が押し寄せる。都会の喧騒を忘れて,海を眺めながら散策するには絶好のポイントだ。海を眺めているかぎり,一瞬,東京にいることを忘れることができる。しかし,その海水がどのような状態になっているのか,じっくりと観察した人はどのくらいいるだろうか。そして,ここの海水がセシウム汚染でどの程度犯されているのか,注意を向けた人はどのくらいいるだろうか。
わたしが訪れたのは,3・11以前のことだったが,それでも気になったのは海水の汚れ具合だった。こんなところではとてもじゃないけど,海に入って泳ぐ気にはなれない,とそうおもった。しかし,調べてみると,2001年から毎年,日本トライアスロン選手権大会がここで開催されているという。ことしも,10月11日に開催されるという。選手たちは,この程度の汚れなど気にもとめず,泳いでいるのだ。いや,気にしながらも泳いでいるのだ。慣れというものは恐ろしい。一度,経験してしまえば,あとは平気。いやいや快感ですらある,かもしれない。
こうした大会の実績と,地元の熱心な勧誘によって,東京五輪2020のトライアスロン競技の会場となることが決まったという。それにしても,はたして海外の選手たちは大丈夫なのだろうか,といささか心配ではある。
そんな折も折,今朝(10月9日)の東京新聞の一面トップで下の写真のような記事が掲載された。この記事をじっくり読みながら,「トライアスロン競技は大丈夫なのか」とかなりの不安をいだかざるを得なかった。もちろん,セシウムのレベルは基準以下とはいえ,着々とこの汚染が進行していることは間違いない。しかも,下流にいけばいくほど,セシウムの値は高くなっているという。
この記事では,東京湾の海水汚染の度合いは調査対象になっていないので,詳しいことはわからない。しかし,しかるべきところでは測定をしているはず。その測定結果を公表していないだけのことらしい。場合によっては「秘密保護法」に守られ,囲い込まれているのかもしれない。その数値を公表してしまうと,東京湾で採れた魚介類の市場に大きな影響がでかねない,という理由で。これはあくまでもわたしの憶測にすぎないが,ありえない話ではない。
少なくとも,日本トライアスロン連合は,スイム競技の会場となるお台場海浜公園の海水の検査くらいはやっているはずだ。そして,選手たちに「安全である」という説明をしているはずだ。その根拠となるデータくらいは公表してもらいたいものだ。もっとも,日本トライアスロン連合に問い合わせれば,すぐにわかることではある。しかし,ひょっとしたら関係者のみで,「部外マル秘」になっているかもしれない。
放射能汚染に関して,一般的に,ヨーロッパ人はきわめて敏感な反応をする。神経質なほどにぴりぴりしている。それに比べて,日本人は,わたしもふくめて,一般的におおらかというか,鈍感である。なんとかなるさ,と楽観的だ。だから,トライアスロンのスイムも,国内の選手権大会なら,それほどまで問題になることもなく開催が可能なのだろう。これまでに放射能汚染の問題で「もめた」という話は聞いたことがない。しかし,国際大会ともなると,話はいささか違ってくるのではないだろうか。と,わたしは心配だ。これが単なる杞憂ならいいが・・・。
海水汚染くらいなら,まだいい。もっと大きな問題をわたしたちは抱え込んでいる。フクシマの原発問題だ。アベ君は「アンダー・コントロール」と大見得(大嘘)を切ったが,現実は深刻の度をますます深めるばかりだ。いつ,なんどき,大爆発を起こさないとも限らない。まったくの未知の世界で,ことは進行している。専門家ですら,なにが,どのようになっていて,この平衡状態が保たれているのかわからない,という。つまり,真実はなにもわかってはいないのだ。
そういう大問題を抱え込んだまま,東京五輪2020開催に向かってまっしぐらだ。このあたりで,一度,真摯にフクシマ原発問題に目を向け,そこで起きていることがらを真っ正面から受け止め,検討し,暫定的な結論を導き出す,というくらいのことはすべきではないのか。この点について,組織委員会をはじめ,東京都,文部科学省,JSCなどに,考えを聞いてみたい。
ことは緊急を要する事態だ,とわたしは考えているのだが・・・・。
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