2012年2月18日土曜日

フード・コートが満員。コンビニ食が美味くて安い。食文化に異変か?

最近,気になっていることがある。「食べる」という文化に異変が起きているのではないか,と。

つまり,「食べる」基本は家庭であって,外食はとくべつの事情があるとき,というのがわたしの世代での常識のはず。勤め人もみんな弁当を持参した。高校生も弁当だった。大学に入って,寮生活をはじめたときから,昼食は大学の学生食堂を利用するようになった。しかも,外食券を持って行くと,少しだけ安く食べられた。(外食券ということばがすでに死語かも)

それから55年。この間の変化のことは省略。
そして,一足飛びに,いま,現在に。

土日のフード・コートは超満員。ほとんど時間に関係なし。多くは家族連れ。ひとり,というのもあり。老いも若きも関係なし。駅前のデパートの1階に,フード・コートがあって,わたしは出勤(?)の往復のときにここを通り抜ける。いろいろの面白い発見があるから。すなわち,わたしの「考現学」。

出勤時間はいつもバラバラ。午前10時30分から午後1時くらいの間。帰宅時間の方は安定していて,午後7時30分前後にここを通る。土日(わたしは土日も出勤日)はとくに多い。ウィークデーにも,少しずつ多くなっているように思う。この点は,もう少し追跡調査が必要だろう。

不思議に思って,最近は,このデパートの8階にレストラン街があるので,そちらにも足を向けてみる。午前12時前後には,ほとんどの店の入り口に行列ができている。みんなおとなしく並んで待っている。こんなことは,少なくとも2,3年前まではなかった。フード・コートが満員でも,上のレストラン街に行けば,よほどのことがないかぎり並ぶということはなかった。

そうか,そういう時代になったのか,とむりやり自分を納得させていた。
ところが,である。

あるコンビニ(Sチェーン)の弁当系の食べ物が,安くて,美味いと評判なので,最近,意識的に試している。なるほど,味がいい。よほど味覚のしっかりしたシェフが中心になって,新しいメニューを開発しているらしい。つぎつぎにヒット商品が登場する。昼食なら,500円も出せば,贅沢な部類だ。安くあげようと思えば250円からある。しかも,美味いのである。

鷺沼のS店は,夜の6時すぎになると勤め人でいっぱいになる。電車が到着するたびに,店は満員になる。そして,買っているのは,夕食用の食べ物。比較的若い世代が多い。男女の比率は同じくらい。ときには,かなりの高齢者も混じる。焼き魚や野菜炒めなども,小分けにして売っている。それらが飛ぶように売れていく。

たぶん,いま,コンビニは過剰な競争の時代に入っているのだろう。ちょっと評判がいいと客の流れはいっぺんに変わる。

同じ鷺沼の駅前にあったTストアが,名前を変えて,内装を整え,店も入れ換えて,並ぶ商品が一変した。とくに,食品売り場は,大きく変化した。その特色の第一は,料理済みのパック商品の売り場が広がったことだ。そのパック商品も,一人用から2,3人用まで,じつに懇切丁寧に準備されている。しかも,安いのだ。ここも「考現学」を兼ねて,最近は,時間帯を変えてフィールドワークをしている。結構,売れている。もちろん,わたしも買う。

ランチ・タイムの定食屋さんは相変わらずの態勢。一食1000円前後。夕食になると,もう少し高くつく。それを考えると,コンビニやスーパーで,出来合いのパック食品を買ってきて,チンすればすぐに食べられる。しかも,格安だ。

ここまで書いてきたら,終わりそうもない。ここで,一旦,終わりにして,つづきを書くことにする。すでに,お気づきのように,もっと,大きな変化が起きているからだ。どんな現象に注目しているのか,お楽しみ。ではまた。

0 件のコメント: