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2014年4月21日月曜日

女子ゴルフ界に,さわやかな「みなみ」風が吹いてきた。アスリートの育て方・考。

 勝みなみさん。15歳。鹿児島高校1年生。
 二日目のラウンドは「六甲おろし」(阪神タイガースの応援歌)を口ずさみながら回ったという。この記事を読んで,すぐに新聞の切り抜きを始めたわたし。

 テレビのニュースも新聞も,みんな「15歳 勝選手ツアー最年少V」を大きく取り上げ,過去の記録との比較をする。その相変わらずのメディアの報道姿勢にうんざりしながら,今日の東京新聞を読んでいたら,あちこちに「勝みなみ」さんの人柄についての記事が掲載されているのを見つけ,少しく安心する。そして,わたしの関心はそちらに吸いつけられていく。

 世間をアッと言わせるような偉業をなしとげるアスリートがどのようにして育ってきたのか,と考える。すると意外なことが少しずつわかってくる。たとえば,持って生まれた性格そのままに,じつにのびのびと育っているということ。

 勝みなみさんのコーチはゴルフ好きの祖父。まだ小さかったころは近所の体操教室に通っていたという。だから,バック転も側転もできるそうだ。が,あるころからおじいちゃんのやっているゴルフに興味を示す。おじいちゃんも孫可愛さに手ほどきをする。みるみる上達するので,おじいちゃんの指導にも熱が入る。かなりの腕前になっても(日本ゴルフ協会のナショナル・チームに所属),コーチはおじいちゃん。

 高校進学も,ゴルフの強豪校に留学することは考えず,迷わず地元の鹿児島高校に進学。まずは高校を卒業することが第一の目標で,プロになることはそのつぎの問題だ,という。もちろん,プロになるには「18歳以上」という年齢制限がある。が,優勝もしたので単年登録という方法もあるが,いまは考えない。プロは将来の夢として残しておくという。

 わたしが記事のなかで興味をもったのは,「ドキドキしなかった」という彼女の性格。ついでに,興味深かった記事をもう少し拾ってみると以下のとおり。

 「生まれてから緊張したことがほとんどないんです」。
 「ドキドキしなかった。自分なら(優勝)できると思っていた」。
 「が,自分の体じゃないなとも思いました」。
 「これは,みなみなら優勝すると確信していた」(おじいちゃん)。
 「コーチは必要だと思うが,理想は自分で全部やるべきだと思う」。
 「将来はオリンピックで金メダルを取りたい」。
 「しかりつけても,次の瞬間には忘れてケロッとしている。怒りがいがまるでない子です」(母親)。

 緊張しない性格,(最終ラウンドは二位発進ながら)優勝できるという自信(おじいちゃんをも確信させるなにかをもっている),自分を超え出る経験(を自覚している),理想は自立・自律だという考え方,(叱られてもすぐに忘れる)打たれ強さ・・・・など。

 アスリートにはいろいろの個人差があるので,ひとくくりにして一般論を語るのはむつかしいが,それでもやはりなにか共通するものがあるように思う。それは,もって生まれた<持ち合わせ>が違うということだ。加えて,その<持ち合わせ>がうまく「引き出される」僥倖に恵まれるかどうか,がつぎの問題。別の言い方をすれば,才能と環境。最終的には,アスリートとコーチの「マッチング」の問題。

 結果論とはいえ,勝みなみ選手とおじいちゃんとは最強のコンビ。おじいちゃんは名伯楽。孫の性格を見抜いた上で,その良さを引き出すために指導・助言をしてきたはずだ。だから,「6年早かった」(いま,74歳のおじいちゃんが80歳になるころには優勝できる選手になってほしいと期待していたので,おじいちゃんの口からでてきたことば),というほどの成果が上がったということだ。祖父と孫という距離感も抜群。これが両親だとそうはいかない。お互いにわがままがでる。

 「私の能力,知識では教えることはもうできない」とおじいちゃんの談話。そんなことはない。おじいちゃんにしかできない指導・助言がある。ベテラン・コーチにもできない祖父の目からみた孫のとらえ方がある。みなみさんの自立・自律のためには,まだまだ,おじいちゃんの出番がたくさんあるはず。このコンビでさらなる高みをめざしてほしい。

 「自分の体じゃないな」と感じられる境地にどのようにして到達したのか。わたしの興味・関心はこの一点に集中する。つまり,自分を「超え出て」いく体験こそが,トップ・アスリートにとっての不可欠の条件だから。しかも,断るまでもなく,その境地を維持することはたやすいことではない。やはり,名伯楽のおじいちゃんとの二人三脚がいいのでは・・・・。ちょうどいい緊張のバランス。そして,「六甲おろし」を口ずさみながら(おじいちゃんも阪神タイガースのファン)プレイを楽しむことのできる才能。そこから最高のパフォーマンスが生まれる。

〔付言〕
このブログを書きたかった動機のひとつは,女子柔道で起きた「コーチと選手」の「主人と奴隷」の関係にも等しい不祥事がある。しかも,それはスポーツ界にあっては「氷山の一角」にすぎないということ。ゴルフ界にもきな臭い話がないわけではない。とりわけ,女子ゴルフ界にあっては・・・。こういう話には触れずに書く・・・を目指したつもり。
 

2013年5月10日金曜日

阪神3連勝。独走する巨人に待ったをかけ,2.5ゲーム差に。

 久々の快挙。巨人3連戦に3タテ。しかも,今季の巨人は強い。他チームを寄せつけない強さをみせつけている。このままではセ・リーグの野球はおしまいだ。と思っていたら,阪神タイガースがやってくれました。

 能見,スタンリッジ,榎田の3人がゲームをつくってくれました。あの巨人の打線を抑え込んだのだから,大したものです。ここにメッセンジャー,岩田,藤浪君らが割って入ってくれば,鬼に金棒。期待のルーキー藤波君はいまだって,いいピッチングをつづけています。打線の援護がなくて涙を飲んだゲームもありましたが,それでもしっかりと投げています。中継ぎの安藤,鶴,筒井,らも好調。クローザーの久保が,いまひとつピリッとしないのが不安材料。

 あとは打線が奮起するだけ。巨人のピッチャーを打ち砕く,そういう打線。最低でも3点,できれば5点を確実にとれる打線。そうなれば,阪神のピッチャーも安心して投げられるようになる。阪神が優勝したシーズンは,後半で逆転する試合が多かった。猛打の猛虎復活,そして,優勝を期待したい。ことしの打線はまだまだ本調子ではないが,いいところでヒットがでている。いずれ本調子を取り戻せば,試合を引っくり返す,そういうゲームが期待できそうだ。

 西岡がトップに定着して,チームが安定。大和が好調。二番の役割を十分にこなしている。キャプテン・鳥谷の調子がいまひとつ。せめて,2割8分以上の打率を残してほしい。選球眼がいいので出塁率は高い。4番にだれが定着するのか。いまのところはマートンが絶好調でいうことなし。5番の福留(膝の故障で登録抹消されたが,すぐにもどる予定),6番7番に新井兄弟がつづく。この新井兄弟に調子がもどってきての巨人に3連勝だ。脅威の下位打線が暴れること。そうして,相手投手の気の休まるところのない打線をめざせ。

 これから交流戦がはじまる。ことしの春のオープン戦でもかなりいい戦いをしていたので,ことしの阪神は期待できそうだ。最低でも,巨人よりはいい勝率を残すこと。そして,できれば,この交流戦の間に巨人の上に立ちたい。

 ピンチヒッターの桧山の存在も見逃せない。ようやくヒット1本がでて,しかも,それがさよならヒットでお立ち台。これで気分も楽になれば,これまた脅威の代打の復活である。福留がDHでもどってくれば,理想の打線が組める。

 眠れる虎がいよいよ眼を覚まし,大活躍することを期待しよう。20勝14敗1分。勝率0.588。うち,巨人との対戦成績は6勝2敗1分。

 ことしは野球場にも足を運ぼう。できることなら,甲子園球場に。そのあとはトラキチ酒場へ。たまにはそんな楽しみがあってもいいではないか,と世情をにらみながら思う。とりわけ,「アベ蚤ックス」などという馬鹿げた政治を展開し,わざわざ火中の栗を拾いにいくような愚挙にうんざり。毎日,毎日,憂鬱で仕方がない。せめて,阪神タイガースの活躍で憂さを晴らさないと,ほんとうにうつ病になってしまいそう。

 もうひとつの楽しみは,日馬富士の復活。足首の状態はよさそうである。となれば,白鵬を脅かす唯一の存在となる。久しぶりの全勝対決をみてみたい。

 とまあ,久しぶりに虎キチ君はご機嫌です。

2013年4月15日月曜日

待望の若虎誕生。藤浪晋太郎君,おめでとう! ソレイケ,ワッセイ!

 昨日(13日),あんなかたちで岩田が自滅してしまったので(初回に6失点),とても残念。以後,立ち直っていただけに・・・・。こういうこともある,という見本のようなもの。野球の神様は恐ろしい。だから,面白くもあるのだが・・・。

 その翌日の今日(14日),藤浪晋太郎投手がデビュー戦を6回無失点で抑え,勝利投手となった。これは大きな収穫だ。まずはデビュー戦を飾ること,これが新人投手,とくに,高校卒の若い投手にとっては最大の栄養だ。5安打,4奪三振,1打点(バント成功),というおまけ付き。高校野球で春夏連続優勝をはたした思い出の甲子園球場というのも縁起がいい。さあ,これからまだまだいくつもの試練が待っていると思うが,まずは,最初の関門を通過した。これをいいバネにして,さらに,もう一歩前進しよう。とにかく,立派なものだ。

 これに刺激されて,秋山投手が踏ん張ってくれることを期待したい。よしっ,おれもだっ,と。入団一年目に早々にデビュー戦を飾り注目を浴び,中継ぎ投手として大いに活躍したのに,そのあとがつづかなかった。そろそろ出番だ。いつまでも眠っていてはいけない。目覚めよ,愛媛の若虎・秋山投手よ。君のライバルだった重川投手のためにも。

 昨日(13日)は,あの菊池投手も,プロ4年目にして初完封を飾った。岩手・花巻東高校時代には全国を沸かせた名投手。しかも鳴り物入りで西武に入団した。コーチとの間にいろいろとトラブルもあってたいへんだったが,これですっきりとして,一本立ちすることだろう。地元の球場・Kスタ宮城には家族や友人が岩手から応援にかけつけ,本人も気合が入ったという。これで自信をつければ,あとは天賦の才能が花開くのを待つだけだ。

 ことしの最大の大物ルーキー大谷君の活躍も楽しみだ。この大谷君に話題をさらわれてしまって,藤浪君はやや影の存在になりかけていたが,どっこいそうはさせまい,と名乗りをあげた。大谷君も,投手と打者という二刀流が話題になっているが,これはとても面白い試みなので,失敗しようがしまいが,とにかくチャレンジすべしというのがわたしの考え。これでプロ野球が盛り上がり,観客が動員されるのであれば,それで充分。プロなのだから。

 その大谷君,守備で右足首捻挫とか。これは可哀相なことだ。早く直して,再出発をしてほしい。若いからすぐに直るだろう。そして,夢の二刀流で大成してほしい。打者としても非凡なものがあることは周知のとおりだ。あの長嶋選手だって,デビュー戦は連続4三振だった。しかし,いずれの打席も全力で空振りをしていた。その空振りの仕方をほめた評論家がいた。必ず大成する,と。それに比べれば,大谷君はきちんとヒットを打っている。大したものだ。

 この大谷君の存在が,藤浪君の頭にはあるだろう。よきライバルとして相手に不足はない。投手として,ますます精度を高めていくことだ。そして,一つひとつ勝ち星を拾っていくこと。地道に努力を積み重ねた結果として成績が残る。

 ことしの阪神タイガースは,オープン戦の調子がよかっただけに期待していた。しかし,リーグ戦がはじまると,また,いつもの悪い負け癖がでてしまった。しかし,巨人戦を3連続シャットアウトした投手陣の踏ん張りで,2勝1分とした。ことしは負け知らずのまま快走をつづける巨人に,最初の二つの負けをつけたのは阪神だ。ここが阪神にとっては大きな転機になったはずだ。まだ,打線が噛み合わないが,なんとか勝てるようになった。そして,ようやく貯金1がついた。

 さあ,これからだ。いつまでも巨人を独走させてはならない。他のチームも巨人戦にはもっと真剣に勝負を挑んでいくことだろう。阪神も手をゆるめることなく,伝統の巨人・阪神戦を戦ってほしい。そして,菅野投手と藤浪投手の投げ合いもみてみたい。そのときには猛虎打線が藤浪投手の援護射撃のために火を吹いてほしい。

 などとまあ,のんきなことを考えている。ときには,こんなことにでもウツツを抜かすくらいでないとやってられない。世の中,あまりにも夢がなさすぎる。

 TTPに耳目を奪われている間に,フクシマの汚染水漏水が大問題になっている。終結宣言どころか,まだまだ,はじまったばかりだ。これからこそが気の遠くなるような時間と労力とカネを必要とする,もっとも大事な段階に入る。にもかかわらず,政府自民党は事後処理を東電に押しつけて知らぬ顔。東電は東電で,もはや,組織として機能していない。この組織をなんとか早く解体して,心機一転させる新たな組織を構築することが不可欠なのはだれの眼にも明らか。にもかかわらず,猫の首に鈴をつける者は現れない。全柔連と同じだ。みんなそろって口を糊塗して,だれも責任をとろうとはしない。男の腐った集団。

 その点,野球はきびしい。結果がでなければ,監督・コーチは一年で首になる。第一,いい試合をしないことにはお客さんが来なくなる。そういう必然とつねに向き合っている。だから,おのずから自浄作用が機能する。あれほどの大事故の後始末ができない東電は組織として,すでに,死に体である。それが放置されたままである。政治の貧困としかいいようがない。

 ことしの阪神タイガースは打線の補強ができて,少しは面白くなりそうだ。そこに,投手力が安定してきて,しかも,新戦力が参入となれば,鬼に金棒である。藤浪君よ,君はその鬼に金棒の役割を担わされているのだ。わたしたちトラキチ・ファンをそれを期待している。

 猛虎復活の待望の若虎誕生。藤浪晋太郎投手の,これからの活躍を期待したい。
 そして,なによりも,まずは,おめでとう!
 

2012年10月27日土曜日

藤浪晋一郎君,ようこそ,阪神タイガースへ。Welcome !

 藤浪晋一郎君の阪神タイガース入りが決まった。嬉しくて,嬉しくて,もう躍りだしそう。阪神タイガースはドラフト1位指名選手の抽選に12年間,一度も当たったことがない。だから,ことしも駄目だろうと諦めていた。そうしたら,福の神は捨ててはおかなかった。13年ぶりに福をめぐんでくださった。やはり,神様はいらっしゃる,と信じたい。

 もう,いまさら藤浪君のすごさを書きつらねる必要はなにもないだろう。あるとすれば,このドラフトに臨んで藤浪君のとった姿勢は立派だった。すなわち,どこの球団でも指名してくれるところがあればすべてOKです,と断言していたその姿勢だ。これぞプロ野球をめざす人間のことばだ。ドラフト制度というのは,選手を商品として品評会に出して競売にかけるということだ。そこでは,単なる商品として静かに判定を待つのみである。だから,巨人でなければいやだとか,メジャーでなければいやだとか,ごねる人間はこの制度にはそぐわない。さっさと浪人するなり,アメリカに行くなりすればいい。それで生きていかれるのなら,それはそれで結構な話。しかし,世の中,そんなに甘くはない。あの江川君だってどれほど負い目を引きずらなくてはならなかったことか・・・・。小林君に最後まで頭が上がらなかったではないか。情けない。目先の欲得と生涯にわたる名誉と,どちらを優先させるかという人生哲学の問題だ。

 その点,藤浪君はえらい。きちんと覚悟ができている。どこから指名されようが,そこで全力をつくすのみ。自分の意志をとおすのは,フリーエージェントの権利を確保してからでいい。それまでに,さらに商品価値を高めておくことだ。そうすれば,自分の思うままに世界は開けてくる。それまでは,人間であることを封印しておこう。人間であることに蓋をして,ひたすらモノの振りをして,商品としての価値を高めること。このことのために,ただひたすらに励む。これが現代社会を生き抜くためのプロの根性というものだ。

 さてはて,このプロ根性のすわっている藤浪君に来季の活躍を大いに期待したい。阪神タイガースにとっては,待望のドラフト第一位の指名選手の入団である。虎キチとしては,ことしの不甲斐なさに絶望さえ感じていたが,これでようやく光明が灯ったというものだ。この藤浪君の入団を機に,他の選手たちも元気をとりもどしてほしい。みんながひとつになれば,まだまだ,阪神タイガースはやれる。

 今季の阪神タイガースは,あまりにもみじめだった。まずは打線がひどかった。去年までのような打線が健在であったら,まだまだ勝ちを拾えた試合はあった。しかし,いかんせん打線がしめったままの線香花火だった。どこか基本的なところで歯車が狂っていた。打線が狂ってしまうと投げる方も狂ってくる。だから,勝てそうな試合展開なのに,途中で投げる方が崩れたりする。なにせ,やることなすこと,ちぐはぐだらけ。場合によっては,完全な必勝パターンに入っているのに,崩れるはずのない投手が変調をきたす。信じられないような場面がいくつもあった。

 長い間,打の中心にあった金本が引退,そして城島も引退,さらには外人選手も入れ替わるとなれば,チーム・カラーも一新することになる。そうだ,藤浪君の入団を機に,生まれ変わればいいのだ。そして,1から出直せばいいのだ。レフトのポジションをだれが制するか。それによっては,センターもライトもポジション争いがはじまる。のみならず,内野も鳥谷のショートを除けば,あとは戦国時代だ。なんとしてでも早く実績を残し,だれよりも早く名乗りを上げたものが勝ち。まずは,キャンプで実績を残すこと。その意味では横一線に並ぶ若手選手たちの奮起を期待したい。だれにも同じようにチャンスはある。

 投手陣は,藤浪君の入団で,ピッチャーのレギュラー・ポジション争いが熾烈を究めることになるだろう。それでいいのだ。甘い空気が一変する。藤川さんのような直球の投げられる投手になりたい,とすでに藤浪君の目標も決まっている。このオフのブルペンでのポジション争いが厳しさを増すことだろう。こうなってくると,一度はキャンプを訪れてみたいものだ。

 でも,藤浪君よ,焦るな。君はまだ若い。まずは,大いに走り込んで,プロで通用するからだをつくること。一年をとおしてベスト・コンディションを維持することのできるからだをつくること。これはたいへんなことなのだ。そのためには,心技体のバランスが必要だ。よくよく考えて,どこをどのように鍛えなくてはならないか,的確に判断する能力が問われることになる。つまり,プロ選手として通用するために必要な「賢さ」を身につけること。ときには,狡賢いことも必要だろう。そういう知恵を,先輩たちから教えてもらうこと。あるいは,盗むこと。これも重要な能力のうち。あとは,自分の投手としての能力を信じて,全力を傾注しての精進あるのみ。

 さあ,来シーズンの阪神タイガースがとのように生まれ変わるか,新生タイガースの姿がどのようなものになるのか,いまから楽しみにしよう。そのための起爆剤となれるか,藤波君。大いに期待しているよ,藤浪君。

ようやく,虎の春がくる。