2012年2月13日月曜日

沖縄・宜野湾市長選挙,両候補とも「県外移設」「普天間固定化回避」を主張。

昨日(12日),行われた沖縄・宜野湾市長の選挙の結果,保守系前県議の佐喜真淳(47)氏が,わずかに900票差で,元市長の伊波洋一(60)氏をかわして当選。両候補とも普天間基地に関しては「県外・国外移設」を求め,「固定化回避」を主張し,大きな主張の違いはみられなかったという。明暗を分けたのは,伊波候補が,市長現職中に知事選に立候補して破れ,市長への返り咲きをねらったことへの批判票だったのでは・・・・と毎日新聞は分析している。

選挙途中に,沖縄防衛局長の「講話」問題が発覚し,保守系の佐喜真氏に不利ではないかと,その行方が注目されたが,なんとかクリアした形となった。

民主党は自主候補を立てることができず,情けないかぎり。普天間基地を抱えている中核都市である宜野湾市長選挙に,民主党の主張を展開することすらできない政権が,日米合意にもとづく名護市辺野古への移設を進めようというのである。沖縄県民や宜野湾市民の意思とはまったく関係のないところで,基地問題を押し切ろうとするこの暴挙は,どう考えてみても奇怪しい。こんなことが,いまも,平気で行われているのである。民主主義を語るのも恥ずかしい。

この選挙結果によってはっきりしたことは,仲井真知事と佐喜真市長とが手を結んで,どこまでも普天間基地の「県外・国外移設」を主張していく態勢ができあがったということだ。民主政権はますます窮地に追い込まれ,このさき,どのような対応をしていくことになるのか,まったく不透明なままだ。地元住民の同意も得られないまま,強権を発動させるつもりなのだろうか。

ことし一年は,日本という国家の骨格が決まる,きわめて重要な年になりそうだ。長年にわたる沖縄基地問題の決着,東日本大震災の復興,そして,フクシマの事後処理,さらには,TPP問題があり,国政選挙が待っている。これから問われるのはわたしたち国民の側だ。どの問題にも国民一人ひとりがきちんとした意見をもち,行動がとれるかどうか,その一点にかかっている。ここで進むべき道を間違えたら,もう,半永久的に,わたしたちはどうにもならない迷路を彷徨うことになるだろう。恐ろしいのは,このような混乱にまぎれて,選挙をとおして「独裁」体制をととのえたヒトラーのような人物が登場する可能性が高い,ということだ。

まだまだ,なにやら,とてつもない「異変」が,この日本の未来に待ち構えているように思えて仕方がない。日本版「ショック・ドクトリン」の実験が,いまも,そして,これからもつづくのだろうか。もう,これ以上の「異変」は起きてほしくない。しかし,火山列島日本の天変地異だけは,地球の歴史とともに歩んできた自然現象だ。そういう圧倒的な力をもつ自然との折り合いのつけ方を,わたしたちは「科学」の名のもとに忘れてきてしまったのだ。

原点回帰を「いまこそ」,とわたしは主張したい。沖縄基地問題も同じだ。詳しくは,いずれまた。時間切れ。


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