2012年3月3日土曜日

3月3日,雛祭り。風ぬるむ。気持ちもゆるむ。黄色の花をつけた柊。

積雪も消え,昨夜の氷雨も嘘のように今日は朝から快晴。午後になって少し雲がでてきましたが,まずは穏やかな一日になりそう。こころなしか風もぬるんできたように感じます。いくつになっても春は嬉しいものです。あと一カ月もしないで桜の花がみられるかと思うと,こころが浮き立ってきます。毎年のことながら,この時期はさまざまな思いにこころが動かされてきました。一つには,卒業・入学・入社という人生にとって大きな転換を,わが身に引き写して,振り返るからでしょうか。

リタイア後のわたしの生活のリズムは,水曜日を日曜日と決め,あとの日はいつもと同じ勤務日と考えていますので,今日も鷺沼の事務所に「出勤」しています。出勤簿も作成して,ハンコも押しています。自主管理です。朝から風雨の強い日はお休みです。雨が嫌いですので,これだけはわがままを許しています。ですから,出勤簿にはハンコの代わりに「雨」と書き込むことにしています。あとは,出張(名古屋,大阪,神戸方面へ,月に1回は出張しています)でもないかぎりは,まじめに出勤しています(このときは,「出張」というハンコを押しています。ので,「雨」というハンコをいま探しています。ついでに「サボり」というハンコも)。出勤簿をみるかぎり,とても,まじめに働いて(?)いることがわかり,われながら感心しています。

この話を友人たちにしますと,よほど仕事が好きなんだ,と言われます。そう言われるとちょっと困ってしまいます。なぜなら,鷺沼の事務所は大好きなんですが,仕事が好きだとは思っていないからです。わたしの場合には,いまや「仕事」の概念が大きく変化してしまっていて,世間でいう仕事はしていません。ありとあらゆることを自分で決めているわけですので,これはもはや,仕事(労働)ではなくて,娯楽・遊びの類だと思っています。しかも,鷺沼の事務所にきてしまえば,もう,完全に自分の思いのままに好き勝手なことをしていても,だれにも気兼ねは無用です。居眠りをしようが,風呂に入ろうが,お汁粉をつくって食べようが,やりたい放題。というわけですので,仕事などはしていない,と言った方が正しいようです。

勤務時間についても規定がありませんので,真の意味でのフレキシブル・タイムです。一応,午後7時までは事務所にいます。それから片づけをして帰路につきます。ですから,夕食はいつも午後8時前後になります。夕食後は,あまり意味もないことをごそごそとやりながら時間を過ごし,少しでも眠気がきたら,さっさと眠るようにしています。朝は眼が覚めたときが起床時間。それでも眠たければ,また,眠る。怠惰のかぎりをつくしています。

これから気温が上がってきましたら,鷺沼の事務所周辺の散策を楽しんでみようと思っています。ときおり書いてきましたように,鷺沼は植木屋さんが多く,その回遊コースが駅で紹介されているほどです。それをまだ実行していないというのは,これもまた怠惰のかぎりをつくしているからでしょう。でも,植木は嫌いではありませんので,ことしの春こそ見てまわろうと思っています。

今日は,いつも通る植木屋さんの屋敷に,黄色の柊の花が咲いていました。わたしが子ども時代を過ごした寺の境内にあった柊は白い花をつけていました。ことし,初めて「黄色の柊の花」の存在が,わたしのオブジェとして意識されることになりました。これまでは「見れども見えず」という存在でしかなかったという次第です。

写真を載せておきましょう。





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