2011年5月6日金曜日

カン君の初仕事。浜岡原発停止要請に拍手。

これまで首相としての仕事をなにもしないで,責任逃れと対抗馬落しばかりに専念してきた感(カン)のあるカン君が初めて仕事らしい仕事をしてくれた。

浜岡原発に停止要請。ようやく決断したか,というのが実感。でも,半分あきらめていただけに,やればできるではないですか,と褒めてあげたい。これでいいのです。大所高所から,そして,市民レベルの感性をしっかりと受け止めて(もっとも得意のはず),ひとつの道筋を示すこと。これができないのなら,さっさと権力をだれかにゆずること。なにもしないで,もたもたして,後手,後手にまわってばかりの権力では困ります。時間の無駄というものです。

いまは,まさに戦国(センゴク)時代の関が原の戦いと同じ情況。天下分け目の合戦がつづいているのです。旗頭を高くかかげて,旗幟を明確にすること。そうしないと兵はどう行動したらいいのかわかりません。そう,とにもかくにも明確に「脱原発」の路線を打ち出すこと。そういう舵を切るまたとないチャンスなのですから。いまを逃したら,またぞろ,原発推進派に押し切られてしまいます。こちらの手練手管は長い時間をかけて練り上げてきたものなのですから。そのしがらみから脱出するには,いましかありません。なぜなら,ようやく原発の「安全神話」から眼が覚めた国民が味方についています。

「国民の生活が第一」というコザワ君のスローガンで選挙で圧勝してから,あとは,転んでばかりの民主党。なにひとつとして,ポイントを稼ぐことなく,全部,減点ばかり。もう,貯金も使い果たして,極貧生活を余儀なくされていた民主党にとっては,青天の霹靂,まさに久しぶりの快挙です。これで進むべき道もはっきりしてきました。こんどの選挙スローガンは「国民の<命>が第一」でいきましょう。いやいや,いまから,そのスタンスでいきましょう。科学神話に頼っていたのでは,わたしたちの<命>がいくらあっても足りません。まずは,<命>の保全があって,それをささえるための科学でしょう。それが,いつのまにか逆転してしまって,「科学ありき」が大通りをまかりとおっていたのですから。その結果が,今回のフクシマです。この順序をきちんと元にもどしましょう。

「国民の<命>が第一」。
そのための第一歩が浜岡原発停止要請。
でも,ここからが勝負です。電力10社を敵にまわして,いやいや,保守系政治家を筆頭に,マスコミから官僚,そして,財界や御用学者(誤用学者)まで──(これこそが,完璧なる<ゆでカエル>)──恐るべき体制擁護の大勢力を向こうにまわして,カン君がどこまで踏ん張れるか,つまり,民主党が踏ん張れるか(ヨソノ君は困っていることでしょう,ドコソネ君の後押しをした功労者ですから),そこが問題です。あとは,市民レベルのまっとうな感性をもつ不特定多数の力を結集するしかありません。そして,批評精神のしっかりした学識経験者の言説に耳を傾けながら,原発推進派との公明正大な議論を展開していくこと。そのためのキー・ワードこそ<命>です。

明日からは,この<命>を旗印にかかげて,あらゆる難敵に立ち向かっていくことにしましょう。その意味で,今回のカン君の決断にこころからの拍手を送りたいと思います。

まだ,ほんまかいな,とわが眉につばをつけて,首を傾げています。
でも,乗り出した船,カン君は沈没するまで頑張ってほしい,とこころから願っています。微力ながら,浜岡原発停止のためなら,応援を惜しみません。

明日の日本に向けて「光明」をみるとしたら,これが第一歩。
わたしはそう信じています。全人類の<命>を守るために。

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