2014年8月22日金曜日

NHK籾井会長の辞任を求めるNHK元職員1500人とアベ政権との対決。

 まずは,籾井会長の辞任要求を提出したNHK元職員1500人の勇気と品位のある行動にこころからエールを送りたいと思います。この行動はなにを隠そう,アベ政権との勇気ある対決そのものだからです。

 NHKの看板番組の一つであった「クローズアップ現代」をつぶしてしまったのもアベ政権です(とわたしは確信しています)。国谷裕子キャスターによる国民目線からの鋭い切り込みが,アベ政権の弱点をみごとに露呈させてしまったことが,アベ政権の沽券にかかわる一大事になってしまった,だから「許しがたい」「由々しき事態である」として,国民の見えないところで悪魔の手が伸びた,とわたしは推測しています。その直接的なきっかけとなったのが,つまり,アベ政権の「逆鱗」に触れるきっかけとなったのが,菅長官の「クローズアップ現代」への出演でした。

 わざわざ菅長官が出演するということは,とりもなおさず政権の宣伝に一役買うことであり,NHKも当然のことながら協力するものと信じて疑わなかったに違いありません。ところが,案に相違して,「国民目線」が優先されてしまった,というのがことの真相のようです。

 このときの映像はインターネットで確認できますので,ぜひ,ご確認ください。菅長官が,いつもの調子で,集団的自衛権の正当性をへらへらと述べたのに対し,国民はとても納得できないまま大きな不安をいだいている,と突っ込んだのが国谷キャスターです。それでも,菅長官は,いい加減な「3原則」を楯にして,のらりくらりの応答をつづけます。国谷キャスターは,言いたいことの8割は抑えて,それでも国民の多くは納得できないだろうとして,やんわりとした質問をつづけます。途中から菅長官の顔がひきつってくるのが手にとるようにわかります。明らかに国谷キャスターに敵愾心をいだきはじめています。それでもひるむことなく国谷キャスターは質問をつづけます。しかも,菅長官の応答の途中で時間切れで,この番組を終わってしまいます。

 この番組が終わったあとに,菅長官サイドからあれこれあったとかなかったとかが,週刊誌などで取り沙汰されています。ことの真相は藪の中ですが,なにかがあったことは確かなようです。それも国家権力を背景にした強烈なものであった,とわたしは推測しています。その最たる根拠は,菅長官が「そんな事実はない」と否定した上で,「この問題をこれ以上,追求するつもりはない」として放棄したことにあります。ほんとうに「事実ではない」のであれば,その事実関係を調査し,その責任者を追求すべきでしょう。それを,明らかに忌避しています。それこそが菅長官の「うしろめたさ」の表出以外のなにものでもない,というのがわたしの言い分です。

 このことと,元職員1500人の署名運動とは直接の関係はありません。その前に,籾井会長の言動そのものが,NHKの規定に違反している,というのが理由です。もう,これ以上は黙認するわけにはいかない,として立ち上がったのがこの元職員1500人です。この行動をアベ政権がどのように受け止めるか,そして,どのような対応をするのか,ここが天下分け目の天王山です。NHKのごんごの命運を占う上でもきわめて重大なポイントとなってきます。

 当然のことながら,いま渦中にある国谷キャスターのこんごの処遇の問題にもつながってきます。つまり,「クローズアップ現代」が復活するか,あるいは,そのまま国谷キャスターの退陣となるか,というところにつながっていきます。のみならず,国谷キャスターがNHKを去るということになると,これまた一大事になります。なぜなら,フリーになった国谷キャスターは,ことの真相を「暴露」する可能性がでてくるからです。となったら,アベ政権の命取りになる可能性もでてきます。さてはてNHKの命運やいかに・・・・。

 いま,水面下ではたいへんな「やりとり」が展開されているに違いない,とわたしは推測しています。アベ政権としては,すんなりと籾井会長を取り下げ,「クローズアップ現代」を復活させるわけにもいきません。さりとて,これを拒否すれば,事態はますます悪化の一途をたどることになりかねません。となると,前代未聞のとてつもない「泥試合」が,これからしばらくはつづくことになりそうです。

 そろそろ持病の「腹痛」が出そうな気もしてきました。強権をふりまわす恐怖政治家は,意外にからだが弱いものです。なにか都合の悪いことがでてくると,すぐに持病も頭をもたげてきます。そういう意味で,「腹痛」も間近ではないか,とそんな気がしてなりません。

 NHK元職員1500人の勇気と品位ある行動が,国家の姿勢を糺す引き金になってくれることを,わたしは密かに期待しています。その意味で,これからも応援していきたいと思っています。

〔追記〕
「クローズアップ現代」は25日から復活されるという情報が友人から入ってきました。わたしの早とちりでした。が,しかし,どのようなかたちで復活するのか,これもみものだ,と思っています。しばらく,注目してみたいと思います。取り急ぎ,お詫びかたがた感想まで。
 
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