2014年8月7日木曜日

真夏に咲く花。サルスベリ,夾竹桃。その逞しさにいつもながらの敬意を。

 鷺沼の事務所に通う道筋に植木屋さんの庭があり,春夏秋冬,季節ごとに咲く花を楽しませてもらっています。歩きながら,きれいだよ,とか,すごいね,とか,そのとき感じたことをそのままことばにしながら通りすぎることにしています。

 今日はとうとうリュックサックからカメラを取り出して,写真を撮るね,と声をかけて撮影開始。すると,これは空耳というか,錯覚というべきか,なにか応答したような気がしました。そして,カメラを向けるとなんだか動いているようにみえます。なんのことはない。風が吹いてきただけの話です。で,少し待って静止したのでふたたびカメラを向けますと,また,揺れ動くのです。それは,まるで嬉しくて動いているようにみえます。やはり,喜んでいるのではないか,とわたしには思えてしまいます。こうなりますと,単なる写真のオブジェ(対象)ではなくなってしまいます。感情移入がともない,なんとなく会話をしているような気になってきます。

 まずは,道沿いに一番近い白い花をつけたサルスベリ。すっくと上に伸びた枝の先端に真っ白の花をいっぱいつけています。こんなにたくさんの花を,この真夏の暑い盛りに咲かせる,そのパワーに驚いてしまいます。ほかの植物たちはなんとなく元気がないのに,この白い花をつけたサルスベリだけが特別に元気なようにみえてしまいます。しかも清楚で,一段と気品に溢れているようにみえます。立派だよ,と声をかけてしまいました。


 この白い花のサルスベリのもっと奥の方にピンクの花のサルスベリが咲いていましたので,少しだけ庭に入れてもらって撮影。この植木屋さんの親父さんとは顔なじみになり,会えば挨拶をする間柄ですので,一声かけて(だれもいないのですが),中に入りました。もう,母屋のすぐ近くです。屋根にはソーラー・パネルが張ってあるのがみえます。こんなピンクの花も柔らかな温かみを感じさせてくれます。なんとなくホッとします。いいね,と声をかけました。


 角を曲がった道沿いには,真っ赤な花を咲かせはじめた夾竹桃。これから盛りの時期がやってきて,真夏の間じゅう花をつけています。まさに,真っ赤に燃える太陽のようにみえるときがあります。これからを楽しみにしているからね,と声をかけました。


 最後に大好きな木,泰山木です。母の実家の寺の本堂の前の広庭に,立派な泰山木の木がありました。子どもごころにも,凄い木だなぁ,と畏敬の念をいだいていました。なんとなく近寄りがたい,そんな気がしていました。その記憶が,この植木屋さんの庭にある泰山木をみると蘇ってきます。そして,この泰山木は威厳があるばかりでなく,とても繊細な木でもあります。真夏になると,暑さに参ったという合図か,泰山木の葉が上に向かって直立します。ですから,下から見上げると葉が裏返ったようにみえます。温度に合わせて,まだ,大丈夫な葉は下に垂れ下がっています。ほんとうに暑い日は全部の葉が直立します。まさに,ギブアップという状態になります。今日はまだ余裕があるね,と声をかけました。

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