2015年3月15日日曜日

「琉球処分」ふたたび(西谷修),を読む。どこまでつづく政府自民党の暴走。

 政府と沖縄県の間でこじれている米軍基地移設問題について,「丁寧に説明する」と約束したアベ君は,その舌の根も乾かぬうちに辺野古の移設工事を再開した。もちろん,なんの説明もなしに。それどころか,翁長知事が面会を求めても無視。中谷防衛相は「会っても意味がない」としてあからさまに「拒否」した。まさに,異常事態だ。

 一連の選挙をとおして明らかにされた沖縄県民の民意を,いったい,政府自民党はどのように考えているのだろうか。これまでどおりの「アメとムチ」で裁けるとタカをくくっているのではないだろうか。それは大きな間違いだ。なぜなら,これまでは保守対革新の勢力地図が沖縄県内にも明確にあって,それが選挙によって右に揺れ,左に揺れたりしたが,今回はそういう党派性を超えた「島ぐるみ」の意思表明であったからだ。もはや,沖縄県は,これまでの基地反対闘争から一歩抜け出て,もっとレベルの高いところに到達している。もはや,日本国に見切りをつけて,独立も辞さない覚悟を固めつつある。にもかかわらず,政府自民党は,これまでどおりの対沖縄県の姿勢を崩さないどころか,さらにトチ狂った「強権」を発動させる構えをみせている。そして,アベ君はアメリカ頼みでさらに強行突破をはかろうとしている。しかし,その頼みのアメリカの海兵隊トップが米議会で,沖縄の基地移転問題で懸念を表明している,という。どうやら,どんでん返しが起こりそうな気配だが,あまりに楽観的すぎるだろうか。

 とまあ,こんなことを考えていたら,西谷修さんがご自身のブログ「言論工房Fushino_hito」(これで検索すれば開けます)に「琉球処分」ふたたび,というみごとな現状分析をしてくれています。いま,まさに,日本国という国の成り立ちの根源が問われている,とみごとなまでの分析をしてくれています。明治政府がおこなった「琉球処分」を,いま,ふたたびアベ政権が繰り返そうとしている,と。その簡潔にまとめられた論考は,混迷の一途をたどる政府対沖縄県を考える上で,必見・必読です。そして,ついに前代未聞の「未知の領域」に突入した,とも。つまり,沖縄県民の民意を無視してでも国家の論理を優先させる権利が政府にあるのか,それとも県民の民意を楯にして県知事はどこまでも政府に対抗し,県民の利益を守る権利が優先されるのか,前例をみない闘いのはじまりだ,という次第です。そこには「民主主義」への根源的な問いも含まれており,これから大いに議論になる大問題が含まれている,と。

 しかし,そんな議論をしている暇はないのです。すでに,移設工事ははじまっており,政府が赤裸々に強行突破を目論んでいることは,地元紙の『琉球新報』や『沖縄タイムス』の連日の報道を読めば明白です。ただ,知らぬは本土の人間だけです。なぜなら,本土の主要メディアは,ことごとくアベ君に「コントロール」されていて,沖縄の「真実」をほとんどなにも報道していないからです。その意味では,完全なる「言論統制」が敷かれていると言っていいでしょう。これがアベ君の戦略でもあります。

 この異常事態に歯止めをかけることができるのは,いまや,国民であるわれわれだけです。厳しく批判の眼を向けつづけなくてはなりません。

 そのための理論武装の一環として,西谷修さんのブログ(あるいは,FB)を開いて,熟読玩味されることをお薦めします。また,できれば一人でも多くの人に,この情報を拡散してくださることを祈っています。西谷さんも拡散を歓迎されると信じています。とりいそぎ,ひとこと,まで。
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