2014年7月4日金曜日

新国立競技場説明会,「非公開」に建築家反発。安藤忠雄さん,どうしちゃったの?

 今朝(7月4日)の東京新聞一面トップに大きな見出しが躍っていました。

 新国立声明会 非公開に
 建築家ら「密室」辞退相次ぐ

 リードの文章を引いておきましょう。

 2020年東京五輪の主会場となる国立競技場の建て替え問題で,事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が「批判に対応する」として開く説明会の対象を建築団体などに限定し,非公開にする方針であることが分かった。開催は7日の予定だが,参加要請を受けた建築家から「密室での議論は受け入れられない」と反発する声が上がっている。

 お役所仕事はよほど「密室」がお好きなようです。いやいや,すべてを「密室」で済ませたいようです。しかし,今回は多くの建築家や建築団体をはじめ,市民や市民団体が声を挙げ,何回ものシンポジュウムを「公開」で重ねてきました。その圧力に屈したかたちで,ようやく「説明会」なるものを開催する運びとなりました。が,それも特定の建築家と建築関係5団体に限定して「説明会」を行う,しかも,「非公開」というわけです。

 しかも,この問題に大きな関心を寄せている市民や市民団体はオフリミットです。しかも,マスコミの取材もオフリミットです。ですから,当然のことながら,わたしのような人間も完全に排除されているということです。このことはなにを意味しているのか。民主主義の否定です。

 第一に,事業主体であるJSCという組織そのものが文部科学省の下部組織です。つまり,JSCの人間は,すべて文部科学省のお気に入りの人間だけで構成されています。もっと言っておけば,文部科学省の天下り団体でもあります。ですから,文部科学省の意向がそのまま反映される,そういう団体です。文部官僚の体質がそのまま引き継がれているといっていいでしょう。ですから,かれらの感覚からすれば「密室」なのは当たり前のことです。

 しかし,ことは,まったく別次元の話です。

 新国立競技場という,2020年の東京五輪の中心となる会場が,どのようにして設計・デザインのコンペが行われ,どのような経緯で選定されたのか,建築経費や維持費はどうなのか,それになにより「景観」問題をどのように考えてきたのか,という問題はすべからく国民のすべてに向けて「公開」で説明すべき問題です。それを拒否し,「きたんのない意見交換のために非公開で行うことにした」(JSC新国立競技場設置本部の高崎義孝運営調整課長)とのことです。

 「きたんのない意見交換」こそ,公開ですべきことではないでしょうか。国民の財産の問題です。それを国民が知りたくても知ることのできない「密室」で決めてしまおうという算段です。

 もっと,はっきり書いておきましょう。今回の「主犯」は安藤忠雄さん,あなたです。あなたは建築家相手ならなんとかなる,しかも「密室」なら(つまり,脅しもかけられるという意味も含めて),とお考えのようですが,そんな甘いものではありません。おそらくは「時間切れ」で押し切るつもりなのでしょうが,そうはいきません。

 現国立競技場の改修で切り抜けるという選択肢も残されているのです。

 問題は,国民の財産を決めるにあたって,なぜ,国民の意見を集約して,あるいは,国民を説得して,国民の納得のいく方法をとらないのか,そこにあります。民主主義とはそういうものではないですか。それを,なぜ,忌避するのでしょうか。

 ここまでくると,だれかが得をする仕組みがどこかに隠されているのでは・・・・と勘繰りたくなってきます。

 なにか雲行きが怪しくなってきた・・・・というのがわたしの直感です。いまからでも遅くはありません。多くの国民が納得のいく手続を経て,つぎの「国立競技場」のあるべき姿を模索してもらいたいものだと思います。

 とりあえず,今日のところはここまで。

 
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