2014年7月30日水曜日

新連載「撃!スポーツ批評」をスタートさせました。第一回は「サッカー熱狂症候群」。

 労働組合の全国機関誌『ひろばユニオン』(発行所・労働者学習センター,編集人・背黒文宏)の8月号から,わたしの連載「撃!スポーツ批評」が掲載されることになりました。期間は6カ月と,とても短いのですが,折角いただいたチャンスですので,テーマを精選して,精一杯,頑張ってみようと思っています。


 なにより嬉しかったのは,編集人の背黒さんがわたしのブログを読んで,この人に依頼しようと考えたというお話でした。しかも,じつは,著名なスポーツ・ライターのT氏に目星をつけていたのだそうですが,どうもいまひとつ思考の波長が合わないので,迷っていたそうです。そうしていい書き手はいないかとリサーチしていて,わたしのブログに出会ったとのことでした。なんともはや,ありがたいことです。たかがブログ,されどブログ。一生懸命,大まじめに書いてきてよかった,と安堵の胸をなでおろしています。

 その背黒さんが,会いたいということで鷺沼の事務所を尋ねてくださいました。わたしも最初のうちは,背黒さんがどんなことを期待しておられるのかわからないまま,疑心暗鬼でした。なにせ,労働組合の機関誌だと聞いていましたので,それなりの主張があるはず。でも,そんなことをあまり気にしていてもはじまらない,と腹をくくってわたしはわたしの希望をさきに提案させていただきました。その提案を背黒さんはこころよく引き受けてくださり,わたしもじつはそのようなことをお願いしようと思っていました,とのこと。

 その提案とは,「スポーツ批評」というスタンスで書く,というもの。「スポーツ評論」ではなく「スポーツ批評」というスタンスで。この両者の違いについては,今福さんの理論を援用させていただいて,そろそろ「スポーツ批評」という領域を確立させる必要がある,と力説。しっかりとした「スポーツ批評」が登場しないと「スポーツ文化」は堕落し,疲弊し,衰退していく,と。ここのところはとても大事なところですので,きちんと書いておくべきかと思いますが,スペース的に無理ですので,また,機会を改めたいと思います。

 というようなわけで,背黒さんとは初対面にもかかわらず,意気投合しました。そして,第一回目はW杯が終わったあとの余韻に合わせて「サッカー」をとりあげることになりました。それが,以下のような原稿となって,掲載されました。とてもいい誌面構成になっていて,わたしとしては大満足。問題は「批評」がどこまで思考が伸びていて,どこまで読者に届くか,というところ。これについては数回の連載後に,それなりの反響がでてくるのではないか,と期待しています。

 以下は,掲載誌の誌面です。ご笑覧いただければ幸いです。



 

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