2015年1月18日日曜日

解体がはじまった国立競技場に,最後の抗議行動「キラキラ外苑ウォーク」。参加してきました。

 すでにご承知のように,ゴタゴタ続きだった国立競技場の解体工事が,とうとう昨年末(12月24日)からはじまりました。それもあらゆる民意を無視して,JSC(日本スポーツ振興センター)の独断専行のまま,見切り発車してしまいました。いまの安倍内閣の政治手法が,ここでもそのまま取り入れられた,と言っていいでしょう。民主主義の否定。政治の否定。独裁国家の出現。

 オリンピックは錦の御旗なのでしょうか。オリンピックのためならなにをやってもいい,と当事者たちは勘違いしているのではないでしょうか。オリンピックはだれのためのものなのか。これでは国民不在のまま,政権の都合のいい隠れ蓑に利用されていくばかりです。つまり,国家の荒廃を招くばかりです。歴史の逆行です。またまたファシズム国家への退行です。

すなわち,歴史的な「暴挙」そのものです。

 オリンピックを契機にして,国家と国民とが一致協力して「合意」を形成する方法を学ぶこと,民主主義の一歩前進,その絶好のチャンスをみすみす潰してしまっている・・・・。もったいない。なにが「絆」であり,「おもてなし」なのか,なにもわかってはいない。たんなる空念仏。アベ君の演説と同じ。美辞麗句を並べて,眼くらましをかませておけばいい,という国民蔑視の姿勢。

 JSCのホームページには,いまでも,「懇切丁寧な説明をして,十分な理解を得られるよう努力する」と書いてあります。これは単なるみせかけの看板。あらゆる異議申し立てに対してとった姿勢はどうだったか。無視,あるいは,単なる茶番劇による演出。そして,ついにJSCのやっていることは「闇のまた闇」のまま。

 国立競技場も「時間がない」という理由で,見切り発車です。自分たちの計画を強引に推し進めるためには「時間切れ」。しかし,代案(改築案,それも素晴らしい案がたくさんありました)を視野に入れれば,時間はまだたっぷりとあったはず。

 こんな不満を溜め込んだまま,わたしたちは,いまを迎えています。

 そんな「虚しさ」を胸にいだいたまま,「キラキラ外苑ウォーク」に参加してきました。

 主催:神宮外苑と国立競技場を未来に手渡す会(森まゆみ共同代表)
 日時:2015年1月17日(土)午後5時~6時30分(絵画館前広場集合)
 テーマ:「キラキラ外苑ウォーク~JSCの闇の深さを嘆くより,みんなの小さな光で国立競技場を照らそう」

 冷たい風が吹くなか,みんなそれぞれにペンライトを持って,暮れなずむ国立競技場を一周。寒さに震えながらの行進でした。途中でこころ優しい人からホカロンの差し入れ。ありがたき差し入れ。こうして,ささやかな,ほんとうにささやかな,国立競技場への惜別の行進に気持を籠めました。こんな風にして「歴史的暴挙」を見届けることしかできないのか,と臍を噛みつつ・・・。それでも,ひとかけらの,小さな市民団体の良心は生き長らえている・・・,その一端にわたしも加わっている,とみずからに言い聞かせつつ・・・。

 以下には,ウォークの途中で撮影した写真を挙げておきます。一枚,一枚に詳細な解説をしたいところですが,割愛。これらの写真にわたしがどんな思いを籠めたかは,見る人の感性に委ねたいと思います。写真だけを列挙しておきます。

 なお,この日の「行進」は以下のサイトでご覧になれるそうです。ご参考までに。
 IWJサイトの5チャンネル。
 http://iwj.co.jp/chnnels/main/channel.php?CN=5



 
 
 
 
 
 

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