2015年1月29日木曜日

「2015・手工芸フェア」に行ってきました。能面アーティストの柏木裕美さんも出展。

 「2015・手工芸フェァ」に行ってきました。読売・日本テレビ文化センターが主催している「よみうりカルチャー」で講師をしていらっしゃる先生方の「手工芸展示即売会」です。ここに,わたしたちの太極拳の兄妹弟子である柏木裕美さん(能面アーティスト)も,講師の一員として参加されているからです。

 日程は,1月29日(木)~2月3日(火)。午前10時~午後7時。
 場所は,東急百貨店渋谷本店・3階イベントサロン

 
初日ということもあってか,超満員。柏木さんのお話では,みなさんカルチャーの生徒さんたちではないか,とのこと。それにしても,あまり広くない会場に「アートフラワー」「押し花」「手作り帽子」「伊勢型紙を彫る」「日本刺繍」などといった展示と即売をするテーブルが並び,盛況でした。その中に「能面を打つ」というコーナーで柏木さんがちょこんと座っていらっしゃいました。


周囲の手工芸の展示即売とはひとあじ違った凛とした雰囲気が,柏木さんのコーナーには漂っていました。やはり,能面のもつ迫力がそうさせているのだとおもいました。わけても正面中央に飾られた「鑑真さん」がひときわ威厳を保っていました。そして,その左右に「小面」と「愛ゆえに」が控えているのですから,当然といえば当然でしょう。

 いわゆる手工芸という分類のなかに入ると,能面は異彩を放ちます。と同時に,作品の一つひとつが力をもっていますので,なおさらです。まったく存在感が違うのです。アートの力とでもいえばいいのでしょうか。気魄がつたわってきます。

 テーブルの上には下の写真のような作品が,こんどは下から見上げています。ものすごい迫力です。ある年配のご婦人は正直に「なんか怖い・・・そんな感じ」とおっしゃるので,ここに作品のアルバムがありますのでご覧ください,ここには「小面百変化」というテーマで打った創作作品がありますから,とそのページをめくってみせてあげました。そうしたら,とたんに,「これは面白い・・・」と言って,とても興味を示されていました。ちょうど,柏木さんが席をはずしているときでしたので,留守番をしながらついついでしゃばってしまいました。

 
テーブルの一番手前には,柏木さんの描かれた能面の絵がぞろりと無造作に並んでいます。こちらもちらちら眺める人はいても長居はしません。やはり,手工芸好きの人たちの興味・関心からは少しずれているようです。でも,思わず足を止めて眺めるという人はたくさんいらっしゃいました。やはり,気になる存在ではあったようです。

 
柏木さんはそういう人たちには,せっせと声をかけ,能面の話を熱心にされていました。少しでも能面の世界をわかってもらいたいという情熱のようなものを感じました。ご自分のお仕事が根っからお好きで,能面の話になると別人です。能面アーティストという肩書のもつ可能性に誇りと夢を託していらっしゃることがよく伝わってきます。

 わたしにとっては,すでに馴染みの深い作品ばかりです。しかし,久しぶりに拝見させていただくと,やはり凄いなぁ,と感じ入ってしまいます。どの作品も素晴らしい傑作ばかりです。売らない方がいいとおもわれる作品も並んでいます。ただし,ほんとうに売りたくない作品には高い値段をつけていらっしゃるようです。でも,もし,売れてしまったらどうするんだろう,と他人ごとながらいささか心配になっていまいました。それほどにいい作品ばかりなのです。

 能面に興味をお持ちの方はぜひ出かけてみてください。目の前の,手のとどくところに高価な作品がずらりと並んでいます。それよりなにより能面アーティストの柏木裕美さんというお人柄もまた天下一品ですので,ぜひ,会話も楽しんでみてください。

 柏木さん。あと5日間。長丁場です。頑張ってください。ご盛況を祈ります。
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