2015年5月4日月曜日

『映画日本国憲法』(ジャン・ユンカーマン監督)をみる。秀逸。必見。

 なぜ,日本国憲法を守らなくてはならないのか,そのポイントは「第9条」にある,ということをじつにわかりやすく説いています。1時間20分42秒。

 ほんとうは,5月3日の憲法記念日にみるつもりでしたが,一日遅れの今日になってしまいました。が,それでも「みて,よかった」としみじみおもっています。

 5月3日から7日まで,ジブロがYOUTUBE上に「無料」公開しています。この期間に,ぜひ,お見逃しなく。わたしは,友人からのFBでこの情報を知りました。このところ,重要な情報はすべてFBから入手しています。政府のメディア・コントロールも,インターネット情報までは困難なようで,こういう情報が流れてきます。でも,最近は,あっという間に「削除」されてしまうことも多くなってきました。が,この情報はすでに多くの人の手によって「拡散」されていましたので,もはや,手遅れのようです。ありがたいことです。

 この映画をみますと,アベ政権が,いま展開している憲法改正論議がいかに愚かで,暴挙そのものでしかないか,ということがじつに鮮明になってきます。積極的平和主義などという,人を小馬鹿にした欺瞞語を編み出し,それを連呼して,国民をとんでもない方向に誘導しようとしていることの,むしろ悪意に満ちた「幼稚性」も浮き彫りになってきます。アベ政権のいう積極的平和主義とは,明白なる「騙り」でしかありません。すなわち,積極的平和主義とは,積極的に「平和」を否定して,戦争のできる国にしよう,と言っているにすぎません。ほんとうの意味での「積極的平和主義」は,憲法第9条を「死守」すること以外にはありえません。

 憲法第9条を,60年以上にもわたって,曲がりなりにも守り通してきたという「事実」を,もっとも高く評価してきたのは近隣諸国です。日本が二度と戦争をしないと「約束」したことを,いつ,破るのかと戦々恐々としてきたにもかかわらず,なにはともあれ,60年以上にわたって守ってきたからです。それが,アベ政権によって,いよいよ,その「約束」が反故にされようとしているのです。ですから,近隣諸国は,これまで以上にナーバスにならざるをえません。「とうとう化けの皮がはがれ,尻尾がみえてきたではないか」と。

 わたしたちは,いまこそ,ほんとうの意味での積極的平和主義を貫くときです。つまり,過去の歴史の教訓を真摯に受け止め,憲法第9条を死守し,二度と戦争はしません,と。そして,過去の戦争で大きな禍根を残すことになったすべてのことがらに対して,こころからの謝罪をすべきです。そのお詫びのしるしに憲法第9条を担保として差し出します,と。そう言って,積極的に謝罪をしてまわること。そう,ドイツのように。

 そして,その上で,国家としての主権を,もっと明確に主張すること。まず,まっさきにやらなくてはならないことは,アメリカの国連を無視した戦闘行為にたいして,積極的平和主義の立場から,つまり,憲法第9条の精神に則り,正々堂々と,不法な戦闘は中止すべし,と批判することです。イスラエルに対しても同じです。こういう絶対的な平和主義を主張できるのは,世界中で日本しかないのですから。なぜなら,戦争を放棄することを声高らかに謳った憲法をもつ国は日本以外にはないのですから。永世中立国を宣言したスイスですら,立派な軍隊をもっています。

 世界中でたった一つしかない国家として,日本は,いまこそ「積極的平和主義」を貫くべきときです。アベ政権は,そのま逆に突き進もうとしています。だからこそ,近隣諸国との緊張が高まり,危機が迫ってきているのです。それらは,すべて,自分で播いた種であり,その芽を「武力」で摘み取ろうとしているだけのことにすぎません。

 ことばの正しい意味での積極的平和主義を前面に押し立てて,つまり,絶対に戦争はしませんという錦の御旗を押し立てて,近隣諸国との外交を展開していけば,おのずから道は拓かれてきます。そして,国際社会がそれを高く評価すること間違いなし,です。

 そして,なによりも「命」を大事にする国・日本を,世界に向けて発信しつづけることです。

 ここから,日本は,やり直すくらいの覚悟が,いま,求められています。

 そんなことを,このドキュメンタリー「映画日本国憲法」をみて,考えました。他にもいろいろと学ぶべきものがたくさんありましたが,それらについては,また,いずれ書いてみたいとおもいます。

 秀逸な映画です。必見です。しかも,短期決戦です。
 もっとも,DVDでみることはできますが・・・。
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