2011年6月2日木曜日

いまこそ超党派の一致団結内閣を(期限つきで)。

そのむかし,古代ギリシアのオリンピア祭(古代オリンピック競技祭)を開催するために「休戦協定」が結ばれ,少なくとも半年間は戦争をしないこと,選手たちや見物人の移動(旅)を妨げないこと,などを守り,実行したという故事がある。だからこそ,1,200年もの長きにわたりオリンピア祭が継続して開催されてきたのだ。

やはり,昨夜は眠れなかった。内閣不信任決議案を提出した3党,そして,それに便乗するコザワ一派,ハトヤマ君らの,国民を無視した自分たちの利害打算しか考えない(まさに「ミーイズム」の典型)あまりの「愚かさ」に腹が立って,腹が立って,どうにも収まりがつかないからだ。

今日の午後には採決がなされ,いずれにしろ結論はでる。どちらの結果になろうと,政治は当分の間,空転することはマチガイナイ。おそらく,政界再編劇が,被災地を無視して繰り広げられることになるのだろう。この際,しっかりと,だれがどのような言動をとるか,見極めておきたい。そして,しかるべき選挙の折に,徹底的な批判をこめた投票行動でお返しをする以外にない。

もう,ずいぶん前,つまり,「3・11」以後の間もないころに,「超党派の一致団結内閣を期限つきで立ち上げよ」という提案をした人がいた(すでに名前すら記憶していない)。この非常時に一党の力で乗り切るには手が足りない。あらゆる党派から,最高の人材を適材適所に配置し,首相は3人くらいにして集団指導体制を確保し,国を挙げて(国民も一致団結して)これからの難事に対処すべきだ。なのに,それどころか一党一派の利害打算しか考えようとはしない,そういう集団がこんにちの日本の国会議員の大多数を占めていることが情けない。

今日の採決の結果いかんを問わず,振り出しにもどって,一年なり,二年なりの期限を切って,「災害復興内閣」を超党派で組織してほしい。そして,「3・11」以後を生き延びるための国の基本となる理念と骨格を構築してほしいものだ。けして「3・11」以前にもどってはならない。前へ。ただ,ひたすら前へ。そして,過去のあらゆるしがらみを清算して,まったく新しい日本の姿を模索すること。そうでもしないことには日本の未来はない。

どうにも収束の目処が立たない原発の事故処理についても,まずは,世界の叡智を結集して,最善の処置を講ずるべきときだ。それすら緒についていない。この目処が立たないかぎり復興の目処も立てようがない。この原発事故処理を筆頭に,やらねばならないことは山のようにある。それがどこもかしこも機能不全を起こしている。勇断と手足が,圧倒的に不足している。つまり,人材だ。この人材を公募してもいいではないか。企業から派遣してもらってもいい。とにかく,これまでの政府と官僚だけでは,とても対応できる規模ではない。

だから,ここは,なんとしても超党派の一致団結が必要なのだ。その姿勢を示すことが,いま,政治家に求められている国民の最大の期待であり,喫緊の課題だ。

必要なカネはみんなで出し合うしかないだろう。この国で生きていこうというかぎりは。

ああ,頭がイタイ。

日本の国家の中枢部がメルトダウンを起こしている。

0 件のコメント: