2013年11月17日日曜日

日馬富士,絶好調。千秋楽,横綱全勝対決を期待。中日8日目の取り組みの明暗。

 最後の4番だけでも,と無理に時間を空けて,息をこらして見つめました。どの相撲も,わたしの目には強烈な印象が残りました。

 まずは,日馬富士の相撲。この三日間の相撲のなかでは,もっともよかった。相手にすきをみせず,終始,攻めまくった一方的な相撲。こういう相撲がでるようになれば,もう安心。日馬富士の自信がもどってくる。さあ,こい,と。昨日の低い姿勢からの槍で突き刺すような立ち合い。そして,のど輪攻め。残るところを,はたき込み。前々日は,当たった瞬間に右に体を開いて左上手をとり,すぐに出し投げ,寄り切り。そして,今日の相撲。三つのパターンの日馬富士の相撲を白鵬に見せつけた,というべきか。まだまだ得意のヴァリエーションはいくつも残っている。が,そこに至る前に勝負をつけている。絶好調のなによりの証。なにより,足首の状態がいいようだ。だから,思い切った相撲をとることができる。これでこそ日馬富士の相撲だ。後半戦が楽しみになってきた。

 それに引き換え,今日の白鵬の相撲はいささか手順が狂っていた。押しても下がらない,はたいても落ちない,そこでややあわててドタバタした。そのあと,はじめて気合を入れなおして,突き放しにでる。これは強烈だった。ここで勝負あった。勢いあまって土俵下に落ちた白鵬が,呆然として中空をにらんでいる。納得がいかない,という顔。いや,どうしてこんな相撲になってしまったのだろう,といぶかしんでいるようだ。昨日までの,無駄のない,流れるような相撲とはまるで違っていた。豪風を褒めるべきか。今日の相撲をみるかぎりでは,どことなく白鵬に不安が残る。稀勢の里戦あたりがひとつの見極めとなるか。

 稀勢の里が首投げで豪栄道に投げられてしまった。立ち合いすぐに得意の左が入って,ここで勝負あった(と本人も思ったに違いない)と思ったら,とんでもない落とし穴が待っていた。左を差されて右腕が上に上がってしまった豪栄道は,窮余の策で,そのまま右を相手の首に巻いて投げにでる。これは無理だろうと思ってみていたら,首が決まってしまったのか,途中からあっけなく稀勢の里の体が一回転して落ちていった。こんなこともある。が,ほんのわずかな予感がわたしにはあった。豪栄道が最後の塩を握ってそん居しているとき,かれの眼は「狼」のように青白く光ってみえた。あっ,この眼はなにかある,と直感した。いつもの眼ではなかった。

 鶴竜と高安戦。相撲は鶴竜の一方的な相撲だったが,いまひとつ冴えがない。大関に上がってきたときの,あのキラリと光る冴えが,まだ戻ってこない。そろそろスランプから脱して,もうひとまわり大きくなっていいと期待しているのに。どこか怪我をしない相撲を意識しているかのように,やや,相撲が縮んでしまっている。小さい相撲になっている。もっと,攻めるときは思い切って攻めるべきではないか。どこかできっかけをつかめば,また,以前の冴えのある相撲がもどってくると期待している。わたしは,むかしから,この力士はただ者ではない,とにらんでいる。まだ,どこか目覚めないまま低迷しているようだ。今場所は,久しぶりに日馬富士が冴え渡っているのだから,尊敬する横綱の相撲をみて目覚めてほしいものだ。

なぜか,順番が真逆になってしまったが,今日,わたしのみた相撲の感想まで。
今日の相撲をみるかぎりでは,白鵬にやや不安,日馬富士が波に乗るか,という印象。まあ,白鵬が取りこぼすことはありえないので,このまま波に乗った日馬富士と,千秋楽全勝対決となることをこころから期待している。そうして,歴史に残る大一番を展開してみてほしい。

 大いに期待しよう。
 
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