2014年4月14日月曜日

「なにを食べてもよろしい」,術後の回復は驚異的と褒められました。

 今日(14日)は診察の日でした。3週間ぶりでした。いつものように採血をして血液検査,その結果にもどづく診察。今日から担当医が代わって(執刀医は3月末で退職し,母校の大学に復職・栄転),院長先生がそのあとを引き継いでくださいました。入院のときから,ずっと見守っていてくださいましたので,とても安心です。

 「やあ,お久しぶり。元気そうですね。とてもいい顔をしてらっしゃる」。これが院長先生の第一声。「お蔭さまでもうすっかりよくなった気分です」とわたし。で,すっかり打ち解けた雰囲気のまま,すぐに診察に入りました。

 「血液検査の結果は驚くべき回復ぶりです。ただ,若干,貧血気味なところが残っていますが・・・。でも,徐々に数値はよくなってきているので心配はいりません。で,その後の様子はいかがですか」と問われましたので,自分で感じているからだの具合をできるだけ精確にお伝えしました。そして,最後に,「4月に入って食欲がでてきて,一回に食べる量も増えてきました。そのせいか,体重も1キロちょっと増えてきました」と伝えました。

 すると,「それはいい傾向です」と言ったあと,やおらカルテになにかを書き始め,うん,うん,とひとりでうなづきながら熱心に記録を残していらっしゃる。かなり長い時間,パソコンで過去のデータなどを確認しながら,カルテを書き続けていらっしゃる。それが終わると,「じゃあ,ちょっとお腹を診せてもらいましょうか」となり,ベッドに横になりお腹を出しました。

 「いやーっ,お腹、しわだらけになりましたねぇ」と笑う。そして,手術の傷を中心にあちこち手で押さえながら,「ここも大丈夫,ここもいい具合,ああ,もうどこも心配ないですねぇ。術後の回復は驚異的です。もう,なにを食べてもいいですよ」というお墨付きをいただきました。そのあと,「体重が落ちた理由は筋肉細胞のエネルギーが胃の回復のために消費されたのであって,皮下脂肪ではありません。だから,体重がもどるには相当の時間がかかります。慌てないでじっくりと構えてください。まだ,多少の体重のアップダウンは繰り返すでしょう。なかなか体重がもどらないからといってがっかりする必要はありません」とのこと。

 このお話はわたしにはとてもいいヒントとなりました。なるほど,と納得できるものがありました。体重の増減は一筋縄ではないということを経験的に熟知していたからです。健康なときでさえそうなのですから,ましてや,病後となればもっともっと複雑な要因があるはずです。これからじっくりと向き合ってみようと思います。

 そして,椅子にもどってから,つぎのようなお話がありました。
 「体力がもどってきましたので,つぎの治療計画を検討したいと思います。最終ゴールに達するには数年を要すると思っていてください。次回までにこれからの治療計画を立てておきますので,そこでまたご相談をということにしましょう。」

 つぎの治療計画とは,要するに「抗ガン剤治療」ということです。院長先生はなぜか「薬剤による治療です」という表現をされました。いやいや,これは長距離レースになるぞ,と覚悟せざるをえない状況になってきました。次回の診察は5月12日(月)。それまでに,わたしの方もそれなりの覚悟を決めておかなくてはなりません。

 が,まあ,今日のところは「なにを食べてもよろしい」というお墨付きをいただいただけで充分。そして,「驚異的な回復」のおかげで,つぎの治療計画に手がとどくようになった,といい方に頭を切り換えることにしましょう。折角,院長先生に褒められたのですから・・・。

 朝,曇っていた空が,帰りには晴れ上がり,ポカポカ陽気。気分がよかったので,あちこち眺めながら最寄りの駅まで歩きました。厚着をしてでかけましたので,うっすらと汗をかきました。この暖かい日差しはなにものにも代えがたい快感です。太陽の力は偉大です。ときどき立ち止まっては,顔を太陽に向けて「ジワーッ」とくる熱に身を委ねたり,手のひらで太陽の熱を受け止めたり,しながら散策気分を楽しみました。

 その気分に浮かれて途中で書店に立ち寄りました。突然,わたしの目に飛び込んできたのは宮武外骨の『アメリカ様』(ちくま学芸文庫)。大きな声で「買ってくれ」と言ってます。ですから,即,購入。そして,電車のなかであちこちめくっていたら,おやおや,という発見がありました。この話はまた,このブログで書くことにしましょう。

 とりあえず,今日のところは「なにを食べてもよろしい」という主治医のお墨つきをいただきました,というご報告まで。もちろん,お酒もOK。これがなにより。
 
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