2015年6月28日日曜日

アベ独裁は時間の問題か?小選挙区制の呪縛からの解放。支持率39%からさらに低下すれば・・・・。

 アベ独裁がますます露骨になってきた。みるにみかねた自民党の長老たちが,ポツポツと政権批判をはじめた。が,まだまだ手ぬるい。若手議員たちの間にも不満が鬱積しているという。しかし,だれひとりとして大きな声を挙げる若手議員はいない。むしろ,足並みを揃えたかのごとく貝のように押し黙っている。なぜか。

 理由はかんたんだ。すべては,小選挙区制にある。その呪縛力の強さだ。

 小選挙区は,原則として,党の推薦は一区一人だ。このたった一人の党推薦を,まずは確保しなくてはならない。だから,つぎの選挙に向けて,現職議員たちは神経をとがらせている。なにを措いても,党の推薦を受けて公認候補になりたいからだ。

 そのためには党の執行部に睨まれるようなことはしてはならない。だから,個人的には不満があっても,党執行部を批判するような言動はさしひかえるということになる。それどころか,党執行部にすり寄ってさえいく。つまり,自発的隷従。

 それが自民党となれば,ますます露骨だ。アベ政権が高支持率を維持しているかぎり,この権力にすり寄っている方が無難だ。たとえ,それが独裁専横であろうとも,そこはじっと我慢。そして,党の推薦を受けて公認候補として選挙を戦う方がはるかに有利だから。

 その表れのひとつが,自民党若手議員たちの勉強会だ。いわゆる「アベ・ポチ」集団。その名も「文化芸術談話会」。このネーミングをみてついつい笑ってしまう。政治家が「文化芸術」の勉強をするかのように見せかけているからだ。その母体はなにを隠そう自民党の極右を支える「日本会議」。現在のアベ政権の6割の閣僚がこの会議に所属しているという。もちろん,アベ君もそのメンバーのひとり。

 その「文化芸術」を勉強する会の講師に招かれたのが,あの悪名高き「百田尚樹」。「沖縄2紙はつぶしてしまえ」の暴言をはじめ,事実無根の沖縄県民を冒涜する発言の連発。知性のかけらもない。そのレベルの低さは想像を絶するものだ。

 その沖縄2紙は,ただちに「抗議声明文」を発表。徹底抗戦の構えをみせている。とんでもないところから火種が生まれ,アベ政権も自民党本部も大慌て。野党も千載一遇のチャンスととらえ,アベ政権攻撃の手を緩めない。

 こんなことが起こる前に,新聞の世論調査が,ついにアベ政権の支持率が39%に下落した,と報じている。そろそろ,つぎの世論調査をやってもらいたいものだ。おそらく,アベ政権の支持率はもっと下落しているだろう。こうなると,その勢いは止まらなくなる。あっという間に支持率が低下し,政権の影響力も地に堕ちてしまうだろう。

 このときが,アベ独裁が倒れるときだ。そして,小選挙区制の呪縛が無効となるときだ。そして,つぎの権力へと移行していく。

 その意味で,支持率は重要な鍵をにぎる。アベ独裁に対する国民サイドからの批判の声を挙げる絶好のチャンスが到来した。

 憲法違反と専門家が口を揃える安全保障法案を,どんなことがあっても「強行突破」させてはならない。その前に,なんとしてもくい止めなくてはならない。

 いよいよ重要な局面を迎えることになった。

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