2011年1月12日水曜日

ようやく年賀状の返信を書きはじめ,気づいたこと。

 ようやく大きな山をひとつ越えることができましたので,遅きに失してはいますが年賀状の返信に手をつけるところまできました。ことしも大勢の方から賀状をいただき,感謝しています。
 その賀状のほとんどには添え書きがしてあって,もっとも多い添え書きは「お元気ですか」というものでした。最初のうちは,こんなことしか書くことがないのか,と悪態をつきながらも,結構楽しみつつ賀状を一枚ずつめくっていました。が,あるところで,はっと気づきました。「お元気ですか」と書いてくれている人たちは,みんなわたしの年齢を知っている人たちばかりだ,ということに。で,病気などしていなければいいが・・・という心温かい気配り・心遣いのもとにこの文言が書かれている,ということに。
 そうなんです。わたしは,いつも,自分の年齢のことはすっかり忘れて生活をしています。ですから,文末に「おからだお大事に」などと書かれると,「お前こそ大事にしろ」などと吠えていたりします。しかし,よくよく考えてみれば,ことしの3月にはもう73歳になる人間なのだ,ということに気づきます。そうなると,そうか「おからだお大事に」というのは,ほんとうにこころからわたしのことを心配してくれていることばであるということに気づくわけです。なんとも,うすのろなわたしであることか,と自分であきれています。まあ,それほどに自分の年齢のことはすっかり忘れて生活しているということでもあるのですが・・・・。
 と同時に思い出すことは,このように書いてくれている賀状は,ほとんどがわたしの教え子たちである,ということです。しかし,わたしの記憶のなかでは,その教え子たちは,みんな学生時代のまま,いっこうに歳をとっていません。ですから,「お元気ですか」「おからだお大事に」などと書かれると,「なにを生意気に」などと意気込んでしまいます。お前さんなんかに言われたくはない,などと。でも,よくよく考えてみると,その「元学生」さんたちも,もう,みんな40代の後半にさしかかっているということに気づき,愕然としてしまいます。そうなんだ,もう,日本の社会を背負って立つ中堅どころから管理者になりつつある人たちなんだ,ということに気づき,ちょっとした「眩暈現象」を起こしたりしています。でも,そういう人たちが,わたしの健康状態を心配してくれている,ということがわかったところで,立場は一気に逆転してしまい,急にわたしの眼が「汗をかき」はじめます。ありがたいことです。ほんとうに,ありがたいことです。ただ,ただ,感謝,あるのみ。それほどまでに,浅はかな反応しかしていなかった自分が恥ずかしくなってしまいます。
 「お元気ですか」「おからだお大事に」と書いてくださった,みなさま,どうかお許しください。これからは決してそのような不遜な気持ちをもつことのないよう,こころから誓いますので。そういう気持ちをもっていてくださる人たちこそ,わたしのことをほんとうに心配していてくださるこころやさしき人たちなのだ,とこの歳になってようやく理解できました。恥ずかしながら・・・・。穴があったら入りたい(入れたい,と言った友人もいましたが・・・)。
 こういうやさしい気持ちを伝えてくださったみなさまには,「ブログを開いてみてください」と添え書きをして賀状を出しました。その理由は,わたしのブログを読めば,元気であるかどうかはすぐにわかる,というまだまだ不遜な気持ちで書いていました。が,いまはまったく違います。すっかり改心(回心,戒心)していますので・・・・。どうぞ,お許しください。
 わたしの賀状を受けとった人たちは,みなさん間違いなくこのブログを読んでくださっているはず・・・・と信じています。そして,わたしがこんな気持ちでいることが,ひとりでも多くの人たちに伝わることを祈っています。
 というようなわけで,賀状の返信を書きながら,はっ,と気づいたことを正直に書かせていただきました。こんごとも,どうぞよろしくお願いいたします。

 ことのついでと言ってはなんですが,このブログを読んで,面白かったときには下の欄外にある「おもしろかった」枠をクリックしてください。その数が増えると,わたしはますます元気になります。
そして,ますます面白いブログを書くと思います。
 そして,できることなら,「コメント」を寄せていただけるともっと元気がでてきます。そうすることによって,もっともっと,みなさんと「つながる」ことができます。いまの世の中,この「つながる」ことが著しく変化しはじめていて,その確かな手応えのようなものが希薄になってしまいました。これではいけない,というのがわたしの反省点のひとつです。ですから,年に一度のご挨拶だけではなく,このブログをとおして,折にふれ,わたしを励ましてくださると,とてもありがたいと思います。もちろん,コメントしてくださったときには,できるだけ応答したいと考えています。
 また,コメントまではいかなくとも,こっそり,わたしにメールを書いて感想や近況などお聞かせくださると,これもまたわたしを元気づけてくれます。

 どうか,ことしの一年がお互いにますますいい年になりますよう,お祈りしたいと思います。
 みなさんにとって,どうぞ,ことしが,これまでとは違う新たな展開を生み出す年になりますよう祈ります。では,お元気で。 


 

1 件のコメント:

まゆのほっぺ さんのコメント...

ふき出しながら読んでいました。まさに「笑う門に福来る」ですね。