2011年1月13日木曜日

政権交代の意味を忘れてしまったカンチガイ君。

 だれがいったいこんにちの民主党を想像することができたことでしょう。恥ずかしながら,わたしも一票を投じた人間のひとりとして,告白せざるをえません。まさか,こんな政党だったとは・・・・。
 わたしが投じた一票は,まさに,政権交代のためでした。そして,ハトヤマ君はみごとにその理念を実行に移そうと努力しました。いいぞ,と思った矢先に「カネ」の問題がからみ,坊ちゃん総裁はコザワ君と刺し違えて,一緒に身を引いてしまいました。政界も引退すると宣言して・・・・。しかし,どっこい生きている。生きているどころか,夢よもう一度,とチャンスを狙いはじめている。カンチガイ君が政権交代したことをすっかり忘れてしまって,もっぱら党内の権力闘争に情熱を燃やしているからだ。そして,センゴクジダイ君の首をはねて,内閣改造だという。ここは,ハトヤマ君と同じように,センゴクジダイ君と刺し違えて,カンチガイ君も身を引けばよかったのだ。それが日本のためだ。国民にとっては,党内の権力闘争などはどうでもいいことだ。この日本をどうしてくれるのか。ただ,それだけだ。カンチガイ政権が長くつづけばつつぐほどに,日本は国際社会からどんどん置いてけぼりをくうことになろう。日本列島沈没論の登場である。
 カンチガイ君は,いまだに,なにもしていない。なにもしていないどころか,20年前,いや,30年前の日本にもどしつつある。ハトヤマ君が,「最低でも県外移設」という理想を語ったのに,とんでもない「日米合意」をとりつけてしまい,それを堅守するという。沖縄県民の意志がはっきり「ノー」と言っているにもかかわらず・・・・。そして,なおも沖縄県民の説得をつづける,とアメリカにごまをすっている。そうではないだろう。住民の意志を尊重したい,と民主主義の国アメリカに申し入れをすることが政府のとるべき方法だろう。ものごとは,そこからだろう。だが,その手も打たずに,自分で身を引いてしまう。外交の「ガ」の字もない。こんなことをしてまで,アメリカに追従しなくてはいけないのだろうか。まさに「自発的隷従」のお手本。情けない。
 どうやら,わたしのような人間にもうっすらとみえてきたことは,日本の民主党による政権交代にもっとも危機感をいだいたのはアメリカだったようだ。そして,ハトヤマ君がかかげた理想論にも,アメリカは腰を抜かすほど驚いたらしい。そして,これはまずい,ということでアメリカの「なにか」が動きはじめたらしい。その「なにか」は相当に恐ろしい圧力を民主党政権にかけてきたらしく,ハトヤマ君の引退劇を生み,カンチガイ君の「自発的隷従」を導きだすことに成功した,ということのようだ。でなければ,こんなことはありえない。サルでもわかる。新聞をとおして透けてみえてくるのは,その「なにか」のひとつであるアメリカの「ジャパン・ハンドラー」なる集団の存在である。この「ジャパン・ハンドラー」なる集団がいかなるものなのかという精確なことはわたしにはわからない。しかし,「ジャパン」という国を自由自在に操ることのできる集団らしいことはたしかだ。最近のカンチガイ君の言動のちぐはぐさ加減の源泉はどうもこのあたりにあるらしい。カンチガイ君の一言一句にまで注文をつけているらしい。いまや,操り人形と化してしまったカンチガイ君。日毎に面相が悪くなってきている。ひところの晴れやかな笑顔が激減してしまった。
 のみならず,庶民派の政治家としてのイメージはじつは虚像にすぎず,カンチガイ君は単なる「庶民」だったのではないか,とすら思えてしまう。はっきり言ってしまえば,俗物だった,ということ。つまり,政治家としての理念がどこにも見出せないのである。『あなたが首相になってなにができるというの』という名著(迷著?)があるが,そのとおりになってしまった。さすがに長年連れ添ってきた人の眼はたしかだった。
 今日の新聞などによれば,民主党は,政権交代したときの選挙公約の「見直し」をする,というのだ。それは違うだろう。世の中では,そういうのは「サギ」と申します。サギをするくらいなら,国会を解散して選挙のやり直しをすべきでしょうが。それが選挙民に対するマナーというものでしょうが。こんなことをやっているからこそ,ますます,選挙の勝ち目はなくなってしまうんですよ。もう,残っている手段は,奇想天外な,マジック・ショウしかないでしょう。それは最悪の選択肢です。どうか,それだけはやめていただきたい。
 それよりも,政権交代をめざした選挙公約を守り,それを実現することはできませんでした,ですから,もう一度,きちんと守ることのできる,実現することのできる選挙公約をかかげて選挙のやり直しをします,お許しください,と土下座をすべきでしょう。カンチガイ君,その位のことをしてみてはどうですか。テレビに出演して,小手先の演技でなんとかごまかそうとしたって,国民はそんなに甘くはありません。ますます,ボロがでてくるだけのこと。現に,そういう反応がでています。
 もう,いっそのことコザワ君と一緒に「身を引きましょう」と言って(ハトヤマ君のように),あとのことは民主党の若手に道を譲ったらどうですか。ゼロからの出直し,それしか,もはや残る手段はありません。そうすれば,若手が気持ちよく再スタートを切ることができます。そうして,ガチンコ勝負に徹するときでしょうが。
 政権交代どころか,自民党よりももっとひどいアメリカへの「すり寄り」をはじめてしまったいまとなっては,もはや,つける薬もありませぬ。自然死を待つほどの時間的余裕はありませぬ。潔く自死を選んでください。いまや,それだけが国民のためになる,唯一の選択肢です。そして,新しい展望をもつ政権党をめざすしかありませぬ。
 党内の権力闘争など,素知らぬ顔をして,まったく次元の異なる理想をかかげて,国民に夢を与えるような政治家が登場することを,ひとり静かに祈るのみである。かといって,コイズミ・ズンイツロウ君のような人がでてくるのも困りものではありまするが・・・・。
 今夜はここまで。
 南無阿弥陀仏。南無妙法蓮華経。アーメン。ソーメン。冷やソーメン。

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