2013年6月15日土曜日

「96条の会」発足記念シンポジウムに1200人余が集まる。第一会場から第九会場までびっしり。

 「熟議なき憲法改定に抗して」と題する「96条の会」発足記念シンポジウムが,今日(6月14日・金),上智大学を会場にして開催されました。5月23日の発足と同時に賛同者名簿に登録をして,微力ながら支援していこうと考えていましたので,行って参りました。

 わたしは少し早めに行って席を確保しておきましたが,これは賢明でした。申込み不要,参加自由,とありましたのでこれは相当の人数が集まるのではと予想していました。行ってみたら会場があまりに小さいので「おやっ?」とおもいました。大学の教室としてはやや大きめの,ざっと数えてみて250人が坐れるかどうかという広さでした。今日のシンポジストの顔ぶれからして,これでは無理だろう,とわたしは直観しました。案の定,あれよあれよという間に人でいっぱい。

 主催者はあわてて,教室をもう一つ確保して「第二会場」を設定し,ビデオで撮影した映像をとどける,という応急の手当てをすることになりました。が,どうやらつぎつぎに人が集まってきて,主催者はその対応に追われているらしく,開始時間がきてもなかなかはじまる様子はありません。主催者側のお手伝いには岩波書店のNさんも駆り出されていて,おおわらわ。尋ねてみると,いま,第三会場がいっぱいになってしまったので,第四会場の設定に入っている,とのこと。

 わたしがいる第一会場は立ち席までいっぱいで,人が通り抜けることもできないほどの盛況で,立錐の余地もありませんでした。会の終わりのアナウンスでは第九会場まで設定して,推定で1,200人以上の人が集まったようです,とのこと。会場からいっせいに拍手がわき起こりました。

 主催者は250席で間に合うと踏んだのでしょうが,その5倍以上もの人が集まり,嬉しい誤算だったようです。それだけ「96条」改定についての関心が高いということなのでしょう。大手のメディアは「96条」の会ができたことも,ほとんど無視。しかし,発起人の人たちが頑張って,それこそ「草の根」運動的にそのネットワークを広げ,それに呼応してこれだけの人が集まったのですから,これはもう立派な「事件」だ,とおもいました。

 それでも,マスメディアのテレビ・クルーは一社もきてはいません。腕章をつけた新聞社もひとつも見かけませんでした。おそらく,どこのメディアも無視でしょう。となれば,一般市民の人びとはほとんどだれも知ることはありません。しかし,1200人を超える人が集まったという話が,あちこちにじわじわと伝わっていけば,政府自民党も心おだやかではなくなるでしょう。すでに,安倍首相の憲法改定の主張も,ここにきて急にトーンダウンしているように見受けます。

 これから東京都議会議員の選挙がはじまりますし(今日,告示),7月には参議院議員選挙が待っています。「96条」,そして「9条」の改定を阻止しなくてはならないと考えるわたしたちにとっては命懸けの選挙となります。どうあっても,改定阻止をはかるためには,トータルで三分の一以上の議席を確保する必要があります。

 今日のシンポジストのひとり,小森陽一さんは,「メディアが無視するかぎり,われわれは草の根運動を展開する以外に方法はありません。ですから,わたしは毎週末,どこかにでかけて行っては「9条」を語り,「96条」を語っています。「9条」の会も,いつのまにやら6000以上もの各地方の市民団体が組織して,活発な活動をつづけています。こんな小さな運動でも,じわじわと政府自民党のボティーブローとなって,いつかは大きなダメージを与えることになる,と信じて今日もここにきました。そうしたらこんなに大勢の人が集まってくださり,大いに勇気づけられました」と結んで大きな拍手をもらっていました。

 山口二郎さんも,短い時間のなかで,とても興味深い話をしてくださいました。首相は民意を問うというが,いま,民意を問わなくてはいけない問題は「原発」問題だ。こちらは民意を無視しておいて,憲法改定にだけに民意を問おうとしている。まことに自分勝手なご都合主義の理屈だ,とバッサリ。さらに,二分の一と三分の二の議決の意味がわかっていない,とも。二分の一は日常的な政治課題を解決するための法律をつくるときのような,短期の意思決定の方法だ。三分の二は,憲法のような子どもや孫の世代までも視野に入れた長期にわたる国民の安寧を視野に入れた意思決定の方法だ。こんなことも政治家たちはわかっていない,と。

「96条の会」について詳しく知りたい方は,以下のHPでご確認ください。
http://www.96jo.com/
「呼びかけ文・2013年5月23日」
「96条の会がめざすこと」
「2013年5月23日『96条の会』発起人」一覧
「賛同者一覧」
などをみることができます。
なお,カンパも行っていますので,ぜひ,ご協力のほどを。

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