2015年9月15日火曜日

「9・14」国会前大包囲集会。装甲車出動。道路を封鎖。なんのために?

 いったいなにがどうなっているのか,大群衆のなかに入ってしまうとほとんどわからない。ときおり,主催者が警察権力に対して抗議している声を,近くのラウド・スピーカーをとおして聞きながら,あれこれ想像する以外にない。

 
わたしは,今日の国会前の交差点は危険だというおぼろげな予感のようなものがあったので,ちょっと距離を置いたところから,シュプレヒ・コールをしながら大集会の行方を眺めていた。立っていたのは,永田町の駅から憲政記念館に渡る交差点の手前のところ。ここでメモをとりながら,様子をうかがっていたら,突然,装甲車が続々とやってきて目の前を通過し,国会前の交差点に向かっていく。

 
なにが起きたのか?と訝りながら様子を見守る。ちょうど,国会前あたりの様子が遠目ながらも視野の中にとらえることができる位置だ。急に赤い点滅ランプが増えたとおもったら,それまで通っていた車が来なくなった。どうやら,国会前の交差点を装甲車で封鎖してしまったらしい。永田町方面からやってきて国会前の方向に曲がろうとした定期バスも止められ,迂回するよう警官が指示している。タクシーも自家用車もその他の営業車もすべて,迂回させられている。

 どうやら,なにか起きたらしい。救急車がやってくる。消防車までやってくる。これらはみんな国会前の交差点に向かう。しばらくしたら,さきほどの救急車がサイレンを鳴らしながらもどってくる。だれかを搬送しているらしい。

 突然,リレー・トークが中断した。しばらくあって,主催者代表が名前を名乗り,おもむろに装甲車に向かって抗議をはじめる。「装甲車は必要ない。道路を封鎖するな。集会参加者を挑発するな。集会参加者は怪我をしない範囲で抗議をしてください。今日の集会ではひとりの怪我人も出してはならない。そのためにも,過剰警備は止めろ・・・・。」というような趣旨の声が聞こえてくる。これを聞きながら,国会前の交差点で起きていることを想像する。

 いまにも暴動が起きそうな,そんな雰囲気が主催者の声から伝わってくる。でも,そんな血気にはやるほどの元気な若者の数は多くない。しかも,主催者が準備した過剰警備監視要員が,かなりの数,要所には配置してある。国会議員もタスキをかけて,過剰警備に対して監視している。集会に参加している人たちの圧倒的多数は中高年だ。なかには,子どもを抱いた若いママさんも相当数いる。手をつないで歩いている親子もいる。要するに暴動を起こしようにも起こせない,いわゆる「弱者」がほとんどだ。

 にもかかわらず,装甲車を出動させ,その装甲車の前に膨大な数の警察官を並ばせているのが,遠目にみえる。

 
午後8時ちょうどに,主催者が集会の終了を宣言。大勢の人が帰路につく。永田町方面に向かう人たちがわたしの目の前を帰っていく。と同時に,永田町方面から国会前に向かう人もあとを断たない。しばらくすると,このあとSEALDsと学者の会の集会がある,というアナウンス。

 ならば,と思い立ち国会前に進む。ほとんど立っている人もまばらになっている。が,国会前の交差点の手前で大群衆が固まったまま身動きできない状態になっている。まわりをみると,想像どおり装甲車がずらりと並び,その前に警察官が二列横隊で並んで睨みをきかせている。むりやり人をかき分けて,並んでいる警察官の前にでる。早速,写真を撮りはじめる。なぜか,その前を歩いてとおしてくれる。が,国会前の交差点のところで身動きできなくなった。装甲車が,霞が関方面への横断歩道を封鎖しているのだ。

 
装甲車と装甲車の間に,過剰警備の旗が2本立っていて,そのあたりでどうやら道路を開けて,帰る人をとおせ,という交渉をしているらしい。女性の声で,「家に帰りたいのよ。もう,集会も終わったのだからとおしてよ」と繰り返しているのか聞こえる。が,ちょっと距離があって,だれとだれがどのような交渉をしているのかは確認できない。

 
ここから先へは進むことができない。この間にも,SEALDsの若者たちがコールをつづけている。そのコールの間に,「道を開けろ」「人を通せ」「嫌がらせはやめろ」と抗議をしている。が,情況は変わらない。もう,ほとんどの人が永田町方面に向かい,残っているのは霞が関方面に帰ろうという人たちだけだ。なのに,装甲車は道路を封鎖したままだ。いったい,なんの意味があるというのか。たんなる「見せしめ」でしかない。なんのことはない,アベの権力の手先がここまで伸びている,というなによりの証拠。まことに馬鹿げた話。これが権力のリアルな姿だ。

 ここまで見届けたところで,時計をみたら午後8時40分。午後5時30分からここにいるので,もう3時間,立ちっぱなしだ。さすがに足が文句を言っている。自然も呼んでいる。空腹は我慢できそうだが,そろそろ限界と判断。帰路につく。
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