2015年9月25日金曜日

「強い」と褒めたら,いきなりこけた照ノ富士。残り3番の相撲が大事。

 あまり安易に人を褒めるものではない,と深く反省。あんなに強い照ノ富士が,いとも簡単に寄り切られてしまった。相撲巧者の得意の型に持ち込まれると,やはり耐えきれないようです。まだまだ,相撲が甘いというべきでしょう。

 一度も負けたことのない栃煌山に,まんまとしてやられてしまった。自信過剰か。位を下げてしまったのか。どこかにこころのスキがあったのだろう。立ち合いが中途半端。だから,すぐに双差しになられてしまい,慌てて小手に振った。これが間違いのもと。これですっかり腰が伸びて立ち腰になってしまった。いくら照ノ富士でも,低い重心から双差しで寄って出られたら,なすすべもない。一直線に寄り切られてしまった。

 栃煌山に双差しになられることは想定内のはず。ならば,両腕で抱え込んでから,腰を引いて一呼吸入れるべきだった。そうして辛抱しながら,自分の体勢をつくっていくべきだった。そうはならないところが相撲の面白さ。今日の相撲は栃煌山を褒めるべきでしょう。一度も勝ったことのない相手をなんとかしたいという気持ちが前にでた。そして,自分得意の型に持ち込むしかない,と割り切っていた。

 自分の相撲をとりきること,と多くの力士が語ります。たぶん,師匠から口をすっぱくするほど言われているからなのでしょう。しかも,それがもっともオーソドックスな相撲のとり方なのですから。それが,照ノ富士にはまだない。だから,相手によって取り口が変化する。力の差のある相手なら,それでも通用するが,やはり上位の相撲巧者には通用しない。

 あと三日間の相撲が大きな意味をもつことになる。立ち合いで,相手を圧倒するくらいの気魄が大事だ。「張り差し」などという片手間のような立ち合いはやめるべきだ。白鵬がやっているので,見よう見まねで,それをやっているのだろうが,やめた方がいい。大きなからだを生かして,どっしりとした立ち合いをして,ひとまず相手をしっかりと組み止めること。右四つでも左四つでもいい。ただ,それだけでいい。がっぷり四つに組み合えば,いまや負けることはないのだから。そういう相撲を磨くべきだろう。

 いまの相撲では,同部屋の横綱・日馬富士には勝てないだろう。右から喉輪で先制攻撃され,からだを起こされてしまえば,あとは日馬富士の自由自在のはず。その喉輪を封じこめるような立ち合いを身につけること。

 昨日までは,このまま全勝優勝をしそうな勢いだったので,横綱も手のとどくところにきている,と甘い判断をしていた自分を恥じるばかりです。今日のような相撲がでるようでは,まだまだ,横綱までは遠い。

 その判断は,このあとの3番をみて,しっかりと確かめてからにしよう。いずれにしても大器であることは間違いないのだから。きびしい,先手のとれる立ち合い,これが課題。敵は「立ち腰」。これでも相撲がとれてしまうところに落とし穴が待っている。大関のままなら,これでいい。横綱になりたいのなら,これでは駄目。

 このあとの3番を楽しみにしたい。
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