2015年9月18日金曜日

9月16日,SEALDsの若者たちは夜を徹して朝までコール。その傍ら,ゴミ拾いも。頭がさがる。

 17日午後,参議院の特別委員会で「戦争法案」の「強行採決」が行われました。そのときの醜態はニュースでも何回も繰り返されましたので,ご承知のとおりです。もはや,なにをかいわんや,です。委員長の声はなにも聞き取れず(委員会室に出席していたすべての議員に),ましてや議事録も残せない「強行採決」が有効であるとはとても思えません。なのに,ニュースでは,委員会で可決,と報じられています。

 しかし,外国のメディアはこれを大問題として,大きく取り上げている,という情報がSNSをとおして流れています。いまや,日本の議会は,世界の笑い物になってしまいました。このことの結末がどういうことになるのか,アベ政権の責任は重大です。

 というようなことを,今回は書くつもりではなく,9月16日のSEALDsの若者たちの抗議行動について,どうしても書いておきたいことがありましたので,そちらに焦点を当てたいとおもいます。

 もう,よくご存じのように16日の夜は小雨から次第に本降りとなり,深夜には相当激しい降雨に変わっていきました。その様子はIWJがリアル・タイムでSEALDsの抗議集会を中継していましたので,それで知ることができました。いまも,YouTubeでみることができますので,確認してみてください。

 その雨の降りしきるなか,夜中の12時はおろか,夜を徹して朝まで,かれらは抗議のコールをつづけました。この日が抗議行動の「山場」である,とはっきりと自覚し,覚悟を決めた態度表明であったようです。それにしても,雨の降るなか,徹夜で抗議集会をつづける,その情熱にこころからの敬意を表したいとおもいます。日頃から,かれらが言っている「本気でやる」はたんなる見せかけではありませんでした。それをみごとに証明してみせたのです。

  そして,かれらのコールの数あるなかのひとつ,「賛成議員は,落選させよう」が,今夜の国会前抗議集会でも繰り返されています。この声が,こんご次第に大きくなっていくことは間違いありません。そして,この声が全国津々浦々にまで浸透していくことも間違いないでしょう。それほどに,今回の「強行採決」は酷いものでした。だれの眼にも無茶苦茶だ,と。とりわけ,新しく選挙権を認められる高校生に与えた影響は,計り知れないものがあるとおもいます。また,その予備軍である中学生もまた,「なにごとか」と訝ったに違いありません。ましてや,小学生は,どう受け止めたことでしょう。

 「民主主義って,なんだ」「これだ」というSEALDsの若者たちの専売特許ともいうべきコールが,骨身にしみます。まさに,議会制民主主義を否定する「暴挙」以外のなにものでもありません。そして,それが小中高生に与える甚大なる影響はだれの眼にも明々白々です。一番困るのは学校の先生方でしょう。児童・生徒から質問されたとき,どのように答えるべきか,悩むことだろうとおもいます。しかし,ここはひとつ勇気を振り絞って,今回の「強行採決」は民主主義の否定であり,断じて許されるべきことではない,としっかりと教えてあげてください。それが立憲デモクラシーを標榜するわが国の正しいあり方なのですから。自信をもって教えてあげてください。

 またまた脱線してしまいました。もとにもどします。SEALDsの若者たちの情熱は,老いたりとはいえ,わたしのような老人をも叱咤激励し,奮い立たせるほどの迫力を覚えます。ほんとうに素晴らしいとおもいます。そんなSEALDsのメンバーの一人で,公聴会でスピーチした奥田愛基君の動画も何回も繰り返し,聞いています。全文,起こし原稿も,何回も読み返しています。それほどに,かれのスピーチはみごとでした。

 これで一気にメディアも注目するところとなり,かれ一人が脚光を浴びることになってしまいましたが,SEALDsの素晴らしさは,かれ一人だけではありません。かれ以外にも,この運動を支えている,いろいろの分野のエキスパートがたくさんいるということです。詳しいことは省略しますが,縁の下の力持ち的な存在,陰でこの運動をささえている人たちを忘れてはなりません。

 たとえば,これも動画でみて驚いたことですが,16日の深夜の午前2時30分ころに,雨の降るなか,大きなビニール袋を手にたったひとりでごみ拾いをしているSEALDs のメンバーがいた,という事実です。これを知ったときには,おもわず涙が流れてしまいました。なんというメンバーがいるのか,と。それも,おそらくは,自分で気づいたことを自分の判断でやっているにすぎない,と本人は問われれば答えたに違いありません。

 これがSEALDsなのです。みんな,それぞれに自立(自律)した個人です。そして,自分にできることをやる,それが大原則。これまでにみたこともない新たな共同体の姿をわたしはみる思いがします。その意味で,これからもSEALDsを,可能な範囲で支援していきたい,と考えています。

 奥田君の活躍もさることながら,真夜中の雨中をたったひとりでごみ拾いをしていた若者の姿をわたしは忘れることはないでしょう。いまでも涙がこみあげてきます。そして,頭がさがります。
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